10月3日(金)、少女漫画ファン待望のイベント「ベツコミ55th ANNIV. BEYOND THE PAGE 好き、のつづき。」がニュウマン新宿 LUMINE 0でついに開幕!

初日から会場には「懐かしい〜!」「泣きそう…」と感動の声があふれ、ファン同士で盛り上がる姿も。編集部が初日に潜入してきた、アツすぎる展示内容をレポートします♪
三面モニターで名作が動き出す!約30分のイマーシブ映像がヤバい!
会場に足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるのは高さ4m、幅20mの超巨大スクリーン! ここで上映される約30分のイマーシブ映像は、『ポーの一族』『BANANA FISH』『BASARA』から『柚木さんちの四兄弟。』『主人恋日記』まで、計16作品の名シーンをぎゅっと凝縮。

三面モニターに映し出されるコマ割りが次々と動き出し、まるでページをめくっているような感覚に! 効果音と音楽が響き渡る空間で、あの名セリフ、あの名シーンが蘇る瞬間は、思わず涙腺崩壊しちゃうこと間違いなし。周りを見渡すと、ハンカチで涙を拭う人の姿もちらほら……。
アナログ作画の”リアル”に圧倒される原画ゾーン
映像で感動した後は、制作の裏側をのぞけるコーナーへ。ここでは、プロットやネームから完成原稿までの流れを追える資料がずらり。特に注目なのが、ペン入れの様子を撮影したドローイング映像! 作家さんが一本一本の線を描いていく様子は、見ているだけで「すごい……」と息を呑むほど。

そして圧巻なのが、50作品以上の生原画展示! 「絆」「気高さ」「きゅん」の3テーマで構成された空間には、印刷では伝わらない筆圧やホワイトの盛り上がりまで、間近で見られる貴重な原画がずらり。「この線、こんな風に描かれてたんだ……」と新たな発見の連続です♡
推しのグッズ、絶対ゲットしたい!限定アイテムが勢揃い
グッズコーナーも見逃せません!『ベツコミ55周年 公式図録』(会場限定カバー付き)をはじめ、キャラデザインのポーチやアクリルグッズ、デジタルサイン入り複製原画など、ここでしか手に入らないアイテムが盛りだくさん。

さらに! 3,000円(税込)以上購入すると、「チケット風クリアカード」全14種からランダムで1枚もらえちゃいます♡ 推し作品のカードが当たりますように…! グッズはチケットなしでも購入OKなので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。
『電撃デイジー』最富キョウスケ先生に直撃インタビュー!「涙が止まらなくなりました」
初日に会場を訪れた、『電撃デイジー』『クイーンズ・クオリティ』の最富キョウスケ先生に、展示の見どころや少女漫画への想いを伺いました!
――ベツコミとの出会いは?
「『BASARA』や『BANANA FISH』など、私にとってバイブルともいえる作品が多く掲載されていて、ベツコミは私にとって特別な少女漫画誌でした。自身のデビューが決まった時には、感無量としかいいようがなかったです。そんなベツコミが今年で55周年というのですから、本当に感慨深いです」
――今回の展示で特に印象的だったのは?
「イマーシブ映像は、いま思い出しただけでも涙が出そうになるほど感動しました。『ポーの一族』や『風光る』、『青楼オペラ』など、自分が読者として長年愛してきた作品のキャラクターたちが動いて、当時の名シーンが再現されています。自分の代表作である『電撃デイジー』も選抜いただき、今も私の中に生きるキャラクターたちがいきいきと動いている姿が本当に印象的でした」

――映像を見てどんな気持ちになりましたか?
「『電撃デイジー』もそうですが、どの作品の映像も、作家さんと編集さんが愛を込めてチョイスした名シーンを体験することができて、いますぐ家に帰ってもう一度漫画のページをめくりたいという衝動を感じました。30分ほどの映像ですが、わたしが愛してきたベツコミはこんなにすごいんだ……と、涙が止まらなくなりました」
――原画展示の見どころは?
「また原画や制作過程のドローイング映像は、現役の漫画家のわたしが見ても、思わず関心してしまうほど貴重なものばかり。線やホワイトの入り方、色入れの順番など、それぞれの作家さんならではルールを垣間見ることができて、非常に参考になりました。展示されている原画からは、一本一本の”線の意味”を感じることができると思います。特に生原稿では、細かな線やホワイト使いもわかると思うので、それぞれの先生たちの情熱や意図を感じ取ってくれたら嬉しいです」

――先生にとって、少女漫画を描く意味とは?
「漫画制作の現場も、ベツコミも少女漫画像そのものも、時代に合わせて変化していく部分はあると思うのですが、わたしとしてはやっぱり、女の子を応援するために、少女漫画を描き続けていきたいと思っています。ベツコミの多様な恋愛像のおかげで、男の人が読んでも面白いと思える作品もたくさんあるのですが、やっぱり自分の作品は、女の子を勇気づける存在になれたら嬉しいです」
――少女漫画の存在価値って何だと思いますか?
「それでもやっぱり、少女漫画には唯一無二の存在価値があると思っています。わたし自身、漫画をつくるときには、キャラクターやストーリーに”人生の送り方のサンプル”を散りばめているつもりです。ページをめくって、セリフを読んで、キャラクターの考えや生き様を擬似体験できる。これは、漫画ならではの存在価値だと思うんです」
――最富先生にとってベツコミはどんな存在ですか?
「私がベツコミから教えてもらったラブは、恋愛というカタチだけではありません。友情や親子関係、あらゆる人間関係を円滑にする方法や、自身を肯定して愛する力でもありました。漫画を手に取ってくれた人が、自分の人生に自信を持てたり、幸せな気持ちになれたりする限り、漫画の存在価値は失われません。わたし自身、今回の展示を見て、自身の人生を振り返ったときに、漫画からもらったものの大きさを思い出しましたし、やっぱり少女漫画が大好きだなと思えました」
SNSでも話題のイベントは10月13日まで!推しとの再会が待ってる♡

かつて夢中になった作品も、今まさに読んでいる作品も、55年分の”好き”がぎゅっと詰まった特別な展示会。あの頃の気持ちが蘇る、感動の体験があなたを待っています。期間限定開催なので、気になった人は今すぐチェック!
「ベツコミ55th ANNIV. BEYOND THE PAGE 好き、のつづき。」開催情報
会期:2025年10月3日(金)~10月13日(月・祝)
会場:LUMINE 0(ニュウマン新宿 5F)
開催時間:平日 11:00~20:30/土日祝 11:00~20:00
/最終日(10/13):11:00~15:00
<チケット料金>
前売り:一般2,900円、学生2,000円、高校生・中学生1,300円
当日券:一般3,200円、学生2,300円、高校生・中学生1,500円
※小学生以下無料。全日程日時指定制。価格は全て税込。
文/ミクニシオリ