自分のお気に入りの服を着ていると自然に気分も上がってくるもの。「仕事中だってオシャレしたい!!」と思っている人も多いのではないでしょうか?

今回は株式会社カウネットが全国1089人に行った調査をもとに「仕事中の服装」について見ていきます。
カジュアル系は約〇割。お仕事時の服装は?
まずは皆さんのお仕事時の服装を聞いてみました。
最も頻度が高かったのは「カジュアル」で43.7%。「オフィスカジュアル」(33.2%)、「ビジネスカジュアル」(12.8%)とあわせて、カジュアル系が全体の約9割を占めました。
複数選択で見ても「カジュアル」(55.3%)や「オフィスカジュアル」(50.2%)が上位にあり、日常的に幅広くカジュアル傾向が浸透している様子。一方、「ビジネス」は複数選択で21.2%、最頻では10.3%と少数派にとどまり、服装の自由度が高まっているのが分かりました◎
職場ではどんな服装の人が多いですか?
前の設問の通り、働きやすいカジュアルな服装でお仕事している人が多い様子。回答者の皆さんの周りの方もカジュアルな服装の人が多いのでしょうか?
職場で多く見られる服装について、現在と5年位前の比較と合わせて聞いてみました。結果は、現在は「カジュアル」が50.2%で最多となり、5年前の40.6%から約10ポイントも増加。
「オフィスカジュアル」(36.7%→46.2%)や「ビジネスカジュアル」(25.1%→32.8%)も増加しており、全体としてカジュアル系の服装が主流化していることがうかがえます。
服装に関する規定はありますか?
また、自由度の高いカジュアルな服装が人気な今、職場での服装のルールはあるのか質問してみました。
「個人の常識の範囲で任されている」が43.4%と最も多く、「明文化されたものはないが、暗黙のルールがある」が18.7%で、明確な規定がない職場が主流であることがわかります。
その他には「規定・ガイドラインが決められている」(23.0%)という回答も。必ずしも自由放任ではなく、各自が周囲に配慮していながら服装を選んでいることが分かりました。
ショートパンツは不可? どんな服装規定があるか聞いてみた。
自由に服装を選択できるとはいえ、暗黙の了解や職場独自のルールがあると答えてくれた人も多数。そこで、そのルールなどを深掘りしてみました↓
職場の服装ルールに関する具体的な内容では、「ショートパンツは不可(男性)」が34.1%で最多。その後「オフィスカジュアル」(32.3%)、「デニムは不可」(30.5%)、「髪色に関する指定」(30.0%)が続きました。過度な露出やカジュアルすぎる服装を控えるよう求めることが多い様子。見た目の印象や清潔感を重視しているのが伝わってきます。
ガイドラインは重要?
また服装に関する規定や暗黙のルールがあると回答した人に対し、その重要性を質問。「まあ重要」(59.4%)と「とても重要」(20.6%)をあわせて約8割が肯定的にとらえていました。
取引先の服装についてはどう思う?
続いて取引先や面談相手の服装・身だしなみが気になるかをシーン別に尋ねたところ、「リアル面談」では約7割が相手の服装が気になると回答しました。ただし「オンライン会議」では「あまり気にならない」(26.0%)が最多という結果に。訪問される、するの状況や、時によっても左右されていることがわかりました。
短パン、ノースリーブはNG? どんな場合に相手の服装が気になりますか?
取引先や面談相手の服装や身だしなみが「気になる」と回答した人を対象に、具体的に気になる服装を聞いてみたところ、最も高かったのは「短パン」(70.1%)という結果に。続いて、「肩がでるようなノースリーブ」(59.6%)、「ミニスカート」(53.9%)、「柄ありTシャツ・ジャケットなし」(37.8%)などの項目にも「気になる」との声が集まっています。
いずれも露出度の高さや過度なカジュアルさが共通している服装ばかり。自由な服装が認められる時代においても、相手に対する配慮や場に応じた節度を重要視することが求められていることが分かりますね。
自由度の高さ、やっぱり変わった?
また、5年前と比べた職場の服装の変化について尋ねると…
「カジュアル化・多様化が広がっている」との回答が54.4%と過半数を占める結果に! 一方で「5年前とは変化は感じない」も44.8%を占めています。従来の雰囲気など、それぞれの職場の環境も影響してくるため、従来のスタイルが比較的フォーマルだった職場ではカジュアル化を実感する一方で、すでにカジュアルなスタイルが浸透していた職場では、変化が少ないと感じているのかもしれませんね。
なぜカジュアル化が進んだと思いますか?
過半数が「カジュアル化が進んだ」と思っていたことから、職場での服装がカジュアル化・多様化していると感じる理由を聞いてみました。
最も多く挙げられたのは「働き方の変化(個の尊重等意識面の変化)」で64.6%。次いで「働き方の変化(在宅勤務等ハード面の変化)」(54.8%)や「気候変動」(54.1%)も過半数に達しました。
意識的な面はもちろん、環境面や物理面での影響もあり、様々な要因が関係していることが分かりますね。
「カジュアル化」ぶっちゃけ良かったですか?
職場の服装のカジュアル化・多様化が仕事における個人の意識に与えた影響について聞いてみると、「動きやすくなったことで、生産性が上がった」(32.6%)という声が多く集まりました。
次いで「緊張感がなくなった」(19.2%)、「服装に悩むことが増えた」(13.1%)、「気持ちが前向きになり、生産性が上がった」(12.2%)などの項目が続きました。比較的肯定的な意見が多そうですね。
仕事の服装の変化、プライベートにも影響していますか?
カジュアル化が進み、自由度が高くなった仕事服。そんな実態がプライベートにも影響しているのか聞いたところ…?
「あまり影響していない」(44.1%)、「まったく影響していない」(24.1%)と、影響を感じていない人が約7割にのぼりました。仕事とプライベートとで服装のオン・オフがある人が多そうですね。
一方で、「少しは影響している」(26.7%)、「とても影響している」(5.1%)と、影響を感じている人も3割程度見られます。その人たちに、どんな影響があったか質問してみました↓
Q. 具体的に私服がどのように影響していると感じるのか教えてください。
- 私服もオシャレするようになった。
- 購入する洋服の幅が広がった。仕事で着用できるかどうかで購入するか決めているので。
- 仕事の服装がカジュアルになったことで、私服用に購入した洋服も結局仕事でも着てしまうので、服装のオンオフがなくなってしまった。
- 仕事中の服装が、そのまま私服になっている。いや、仕事中の服装がラフになってきているので、私服に着替えなくてもリラックスできる。いやいや、リラックスできる私服で仕事をしている!!
また最後にはここまで質問した皆さんに、普段から気を付けていることを調査。生の声を貰ってきました。
Q. 仕事をするときの服装、身だしなみについてあなたが思うことや、心がけていることがあれば教えてください。
- 清潔感を大切にしている。来客がある時はカジュアルすぎないように気を付けている。
- 周りの目を気にしつつ、髪の毛や色、顔の表情に気をつけながら、挨拶は明るい笑顔で接するように心掛けています。
- ダボダボしすぎず、きちんと感があるけど楽。モノトーンで揃えたり、さし色を入れたりしてみたい。年相応に品よく。
- 制服自由化は時代の流れで否定はしないが、社外に対してはある程度節度を持って不快な気持ちにさせない服装が必要と思う。
自由度が高くなり、仕事着といえどオシャレの幅も増えてきた今日この頃。カジュアル化が進むなかでも、TPOはしっかりわきまえていくことが大切です。(おだかれん)
情報提供元/株式会社カウネットモニカ
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