●育児の孤立化を防ぐ
今の日本は、昔と比べて三世代家族の割合が下がっているうえ、子育ての悩みを相談できる環境にいる人の割合も下がっているそう。そして「孤立したお母さんほど、育児不安を抱える割合が高くなる」と古市さんは主張します。「専業主婦のお母さんも、もっと保育園を活用できるようにしたほうがいい」という一文には、思わず首を縦に振りたくなりました。
●経済成長にもつながる
働くお母さんが増えれば「労働力人口が増える」、「家事関連産業の拡大にも貢献する」、「企業の生産性も上がる」などなど、日本の経済にとってもいいことがいっぱい! それなのに、“保育園が見つからなくて仕事に復帰できない”というお母さんが多いのが今の現実。
……と、この本を読めば読むほど、“保育園義務教育化”を実現してほしくなります。
ちなみに、古市さんは「今の日本社会で進んで子どもを持とうとは思えない」そう。母親たちの苦労を理解し、気持ちに寄り添っている古市さんのような男性こそ、素敵な父親になるのに……と思うのは私だけでしょうか。古市さんも子どもを持ちたいと思える国に、日本が1日も早くなりますように!
子どもがいる人もいない人も、女性も男性も、日本に住むすべての人に読んでほしい一冊です。(芝山裕子)
★「保育士になって後悔したことランキング」1位は驚きのアレ!
『保育園義務教育化』
著者/古市憲寿 1,000円+税(小学館)
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