12月のダイエットは難しい…
ダイエットをする際に、バランスの良い食事を心がけた経験がある人は多いはず。 12月は忘年会、クリスマス、年末年始休みと、なにかとお酒を飲む機会が増える時期ですが、そんなシーズンでも無理なくダイエットを継続するにはどうしたらいいんでしょうか?
ここでは、株式会社askenが、AI食事管理アプリ『あすけん』のユーザーのうち、2023年12月にお酒を楽しみつつ、減量にも成功していた人14,667名を対象に分析した、「12月に減量に成功した人が実践する“かしこいお酒の飲み方”」をご紹介していきます。
飲酒頻度はどれくらい?
お酒の席では、お酒を飲んで、さらに食事もして…と、1日の総摂取カロリーがオーバーしてしまいがち。そんなお酒の席の頻度が高くなると、特にダイエット中は少し不安になってきますよね。
回答者の2023年12月の飲酒回数の平均値は、平均約週3日。
「アルコール健康医学協会」によると、週に2回は休肝日を作ることが推奨されているそうです。お酒を飲むと、肝臓に中性脂肪が蓄積されて、胃や腸などの消化管の粘膜も荒れてしまうので、そういった臓器の修復のために、週に2回以上の休肝日が必要だといわれているとのこと。ダイエットのためということもありますが、まずは健康のために、連日お酒を飲み過ぎないようにしたいところですね。
参照:「公益社団法人 アルコール健康医学協会」適正飲酒の10か条第4条
https://www.arukenkyo.or.jp/health/proper/pro10/pro04.html
提供・出典: (公社)アルコール健康医学協会
1日あたりのアルコール摂取量は?
お酒を飲む頻度は確認できましたが、お酒の量も気になるところですよね。みんなどれくらいの量のお酒を飲んでいたんでしょうか?
2023年12月の総飲酒量から算出した結果、回答者の1日あたりの平均純アルコール摂取量は約12.45g。
ちなみに、主なお酒のカロリー&アルコール量はコチラ。
お酒の種類 |
カロリー(エネルギー)(kcal) |
純アルコール量(g) |
ビール |
137kcal |
13g |
ハイボール(ウイスキー70ml) |
164kcal |
23.4g |
レモンサワー(焼酎70ml) |
164kcal |
20.3g |
梅酒 |
146kcal |
9.2g |
赤ワイン |
68kcal |
9.3g |
白ワイン |
75kcal |
9.1g |
日本酒 |
184kcal |
22.1g |
週3日とすると、ビールやワインを2杯ちょっと、もしくはハイボールやレモンサワーを1杯、というところでしょうか。ハイボールやレモンサワーは飲みやすそうに見えて、意外とアルコール量が多いので要注意。
厚生労働省の「あなたが決める、お酒のたしなみ方」によれば、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」は、1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上と定義されているとのことです。覚えておきたいですね。
参照:厚生労働省「あなたが決める、お酒のたしなみ方」
(男性編)https://e-kennet.mhlw.go.jp/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/leaf-alcohol-male.pdf
(女性編)https://e-kennet.mhlw.go.jp/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/leaf-alcohol-female.pdf
「減量に成功した人が食べていたおつまみランキング」TOP10
ダイエット中にみんなが何を食べているのか、かなり気になるところですよね。ダイエット中のお酒の席では、どんなおつまみを食べるといいんでしょうか? 回答者が2023年1月から12月の間にお酒と一緒に記録した食事のTOP10がこちらです。
1位:トマト
2位:野菜サラダ
3位:枝豆
4位:鶏の唐揚げ
5位:冷奴
6位:焼き餃子
7位:きゅうり
8位:お造り4点盛り合わせ
9位:キムチ
10位:納豆
「唐揚げ」などの定番おつまみもランクインしつつ、1位に輝いたのは「トマト」。他にも2位「野菜サラダ」、3位「枝豆」など、ヘルシーなおつまみが目立つように感じますよね。あすけん栄養士の多田綾子さんは、これらの結果について、以下のようにコメントしています。
〈あすけん栄養士・多田綾子さんのコメント〉
昨年12月に減量に成功した『あすけん』ユーザーの皆さまが選んでいた食べ物を見てみると、「鶏の唐揚げ」や「焼き餃子」といった定番おつまみを食べつつも、トマト・野菜サラダ・枝豆がトップ3となりました。「おつまみランキング」1位のトマトは、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンやビタミンCのほか、ビタミンB群や鉄・亜鉛など、さまざまな栄養素を含む優秀な野菜です。「冷やしトマト」などは居酒屋の定番メニューでもあるので、とり入れやすいですね。ほかにも豆製品や刺身など「脂質控えめ」なおつまみを意識して食べているようです。
お酒を飲むと、アルコールの代謝の過程で、ビタミンB群や亜鉛などのビタミン・ミネラルが必要となります。魚・肉・豆などの良質なたんぱく質源にはこれらの栄養素も含まれていますし、野菜もビタミン・ミネラル・食物繊維を摂ることができます。お酒を飲む時に何か食べることは、肝臓の働きを助けることにもつながります。
お酒の量に関しても、1日の純アルコール量が平均20g以下となるなど、休肝日を上手に取り入れながら減量に取り組まれていたことがわかりました。今回の分析結果にもあったように、飲酒頻度は週3回程度までにして、残りの4日間を休肝日とし、さらに、休肝日はオーバーした摂取カロリー(エネルギー)の調整日とすることで、1週間で適正カロリーを意識するといいのではないでしょうか。
また、お酒を飲む際には、ダイエットのためにカロリーだけを気にするのではなく、健康維持のために純アルコール量も意識しながらお酒の量を適正に維持することが大切です。お酒は飲み方次第で健康を害することもあるので、食事や水をとりながら飲んだり、あらかじめ飲む量を決めておくなど、健康に配慮した飲み方をおすすめします。ぜひ『あすけん』などを活用して食事や飲酒量を見直してみてください。
食生活を見つめ直すきっかけに
イチオシのおつまみがランクインしていたという人もいるかもしれませんね。お酒の席を楽しみつつ、減量に成功している人がいることが分かっただけでも、ダイエットのモチベーションに繋がりそう。自分の食生活を見つめ直すきっかけにしてみてくださいね。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
※妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
情報出典元/ AI食事管理アプリ『あすけん』 写真/(c)Shutterstock.com