いつもの食卓を盛り上げる♡うつわの使い方&組み合わせテクニック
「おうちでの食事も、レストランやカフェのようにおしゃれにしたいな」…そんなふうに感じたことはありませんか? うつわの使い方と組み合わせのコツをつかめば、毎日の食卓が映えるようになり、食事がよりいっそう楽しくなるんです。
ここでは、ものをスタイリングするお仕事「プロップスタイリスト」として、CM・広告・カタログ・雑誌などあらゆる現場で活躍している二本柳志津香さんの書籍『スタイリストが実践!好きなものと上手につき合うインテリア』(主婦と生活社)より、暮らしが楽しくなるインテリア・収納のコツをお届け。
今回は、食卓に欠かせない「うつわの上手な使い方&組み合わせ」をご紹介します。
Contents
家にある“うつわ&小物”は…組み合わせ次第でポテンシャルが上がる!
◆手軽なメニューも、うつわで華やかに
うつわの組み合わせはちょっとしたルールを守れば、自由に組み合わせて楽しんでいいもの。新旧のうつわのマッチングも、お互いの新しい魅力を引き出してくれる方法です。
以下に、日本とヨーロッパの古いうつわの使い方をご紹介。
【そば猪口×カラフル野菜】
染付の藍と白の組み合わせはさわやかでありながら、手描きの絵付けにはあたたかさも感じられ、オールシーズン大活躍です。夏は氷を底に入れ、野菜スティックを。和風のうつわに色鮮やかな野菜が映えます!
【オーバルの絵皿×おつまみ】
スーパーで買ってきたお総菜も、フランスのアンティークなうつわの力を借りると一気に素敵に。お菓子やお総菜、チーズからフルーツまで何をのせても特別な雰囲気にしてくれます。
◆お皿はトレイ代わりにも◎
友人が家を訪れた日は、会話に集中したいのでこんなふうにワンプレートで「お茶はご自由に」スタイルに。海外製のポットや茶器を和食器と合わせるなど、ちょっと驚きがあるとおもてなしとしても喜ばれる上、上級者見え。
◆料理が豪華に見える小物の使い方
【難しいことはせず、小物で高低差をつけるだけ!】
テーブルスタイリングは高低差のリズムをつけてあげると、いつもより豪華に見えるのがプロのテクニック。かといって、結婚式の披露宴のように背の高いキャンドルやグラスを置くのは、ふだんの食卓ではやりすぎな印象もあるため、小物で少し遊んでみるくらいがおすすめ。
同じうつわでも、異なるシチュエーションの食卓をつくれる
◆うつわは何を入れても自由!定番うつわのポテンシャルを引き出してみて
二本柳さんがよく聞かれる質問が「とりあえず、どんなうつわがあったらいいですか?」というもの。まず揃えるとひと通りカバーできるのが、下記の5種類。
・主菜用になるお皿
・ごはん茶碗
・汁椀
・グラス
・小鉢またはボウル
これらを「どうアレンジして活用するか」によって、ポテンシャルを引き出すこともできます。
【ふだんの晩ごはん】
毎日の食卓では、飽きがこないシンプルな組み合わせを。しっくりとなじむ“基本のセット”ができたら、どんなお料理に合うかまで試してみてください。たとえば、上記と同じうつわを、おもてなし料理で使ってみると…。
【おもてなしのシチュエーション】
同じお皿や小鉢を使っているのに、驚くほど印象激変。先ほどの「ふだんの食卓」と比べてみると…
・主菜用のお皿:焼き魚→アスパラのソテー、ブルスケッタ
・透明の小鉢:ひじき→サーモンの前菜
・小鉢:煮物→フルーツ、サラダ
気兼ねない雰囲気で、おつまみやお酒を楽しむようなカジュアルなシチュエーションこそ、ふだん使いの定番うつわの出番。食事の内容や置き方で、同じうつわでもまったく違う表情を見せてくれます。
もっておくと重宝するうつわは?
「一番おすすめのうつわを教えてください」…そう聞かれたときに、「これがあると絶対、重宝しますよ」と太鼓判を押しているものを2点ご紹介。
◆“色違い”でそろえる“同じシリーズ”のうつわ
おもてなしのシチュエーションにそなえるのなら、偶数ずつ集めるのが◎。たとえば、4人集まる食事では、同じシリーズでもベージュのお皿の方2名、白のお皿の方2名といったコーディネートでも、ちゃんとまとまってくれるものです。カラーバリエーションがあるほうが、その時々で気分も変えられるのでおすすめ。
◆“うつわの額縁”ともいえるトレイとマット
お皿、小鉢、お椀やグラス……さまざまな柄や形のうつわをすっきりとまとめたい場合は、トレイやマットを使うテクニックを。絵画の額縁のようなイメージでうつわをセットすると、異なるうつわたちも意外とまとまって見えるので、ひとそろいもっておくと重宝しますよ。1人前ずつお出しするときにも、おもてなしのグレードが上がって見えます。
食卓を楽しむ方法をもっと知りたい、という方は、ぜひ書籍も合わせてチェックしてみてくださいね。
一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)代表理事。株式会社空間スタイリング社代表取締役。CM・広告・カタログ・雑誌・書籍・空間からプロップまで手がけるスタイリストで、国家資格商品装飾展示技能士。日本で初めて食器のスタイリング資格・テーブルウェアスタイリスト®を創設。スタイリングやディスプレイ業のほか、食器の専門家としてイベント出演やテーブルウェアスタイリスト®の育成に取り組む。
Instagram:@ nippon.shizuka
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