後輩への苦手意識を吹き飛ばす!プロが語る、後輩育ての3ステップ

【STEP2】相手より自分を整える

後輩が育ってきた環境が見えてきたら、次に見直すべきは自分のマインドや行動です。指導というのは「誰が言うか」が非常に大きいので、「この人の言うことだったら……」と思ってもらえるように意識をしてみましょう。具体的に実践したいのはこんなことです。

・あえて、自分に隙をつくる。自分のかっこ悪い話も赤裸々に話すことで、バリアを張りがちな後輩も、腹を割って話そう、と思ってくれます。全部完璧にこなす先輩を目指すより、少し隙があるくらいがちょうどいい。

・「察してくれるはず」「わかっているだろう」と都合よく期待しない。後輩が本当はわかっていないのにもかかわらず、とりあえず「わかりました」というのは、悪気があるからではなく、先輩との関係を円滑にしたい気持ちから。そこで期待値を上げてしまうと喪失感も大きいので、「わかっていない」前提で先回りして、フォローできるようにしておくのが賢いつきあい方。

・依頼するときは肯定的な言葉にしましょう。注意するときなどはつい「○○しないで」と伝えてしまいがちですが、否定形で表現されると、人は自分自身も否定されているように感じます。そのため、例えば「書類はこうは書かないでね」ではなく「書類はこう書いてね」と肯定形で伝えましょう。