ご縁がありまして星野リゾートにご招待いただきまして、軽井沢をエンジョイしてきたライター後藤です。
▼旅のメインイベント、星野リゾート BEB5軽井沢(ベブ)編はコチラ
さて、軽井沢旅の中でものすごくよかったのが、「空飛ぶムササビウォッチング」です。
このツアーは、軽井沢星野エリアにある、さまざまなネイチャーツアーを実施している「ピッキオ」の人気ツアー。季節によって「カモシカに出会うトレッキング」「冬のナイトサファリツアー」「氷上の星空ウォッチング」などなど、さまざまなツアーが開催されています。
これまで「野生動物ウォッチングって、出会えなかったらどうするんだろう…」と思っていましたが、ピッキオではムササビの居場所や活動時間をばっちり把握しているので、目撃率はなんと96%(2022年実績)を誇るとのこと。これはこれで4%の日をぶちあてたら逆にラッキーな気がしてなりません。
というわけで、いざ行ってみましょう!
ツアー開始まで、野鳥の森から流れ出る沢水でできた「ケラ池」のほとりでまったりと待ちます。空気が美味しい。
わけあって大きなムササビの人形を持ち歩いていたので、ばっちりぬい撮り。ムササビウォッチングにムササビのぬいぐるみを持ってくる女、ムササビガチ勢感があります。
*なんで私がこんなでかいムササビの人形を持ち歩いているかについては、BEB5軽井沢編をご覧ください。
実際に森にでかける前に、この日担当のネイチャーガイド、加藤祐介さんからムササビの生態を教わっていきます。「ムササビの大きさはどのくらいだと思いますか?」「最大どのくらいの距離飛ぶと思いますか?」などとクイズ形式で教わっていくと、ムササビが思っているより大きくて、思っているよりかなり長く飛べることが判明。
大人の学び、面白い…!
ネイチャーツアーに参加する前に、双眼鏡の使い方まで教えてくれます。
私以外の参加者の方はみなさんは使い方に四苦八苦していましたが、私は普段アイドルのコンサートを双眼鏡持参で見ることが多いので、「目標を見たまま目線を動かさずに構えるんですね、OK、いつもやってます、まかせろ!」という気持ちで速攻で対象にピントを合わせて見ていました。たまには役立つことがあるものです。
というか、コンサートではなく自然動物のウォッチングに使うのが本来の想定された使い方なのでは…。これまで10年近く双眼鏡の使い方を磨き上げてきたのが、ようやく自然の中で発揮されるタイミングがやってきました。
加藤さん「では、ムササビの出待ちをしにいきましょう!」
!?
思わぬところでアイドル文化とちょっと近しいムササビウォッチング。
それでは森のアイドル・ムササビの出待ちをしに、いざ、森に向かいます!
年間で約80種類の野鳥を確認できる国設の森・軽井沢野鳥の森。今回ウォッチングしにいくムササビ以外にも、ニホンカモシカやツキノワグマなどの野生動物のすみかとなっています。
ムササビのいる場所まで、森の中を10分ほど歩きます。森林浴はやっぱり気持ちのいいものです。ピッキオが仕掛けた巣箱がいくつかあるそうで、ほとんどの場合その巣箱のどこかには1匹はムササビが入っているとのこと。その巣箱を目指して歩きます。
向かう間も、ガイドの加藤さんがさまざまな生態について教えてくれます。「もし巣箱に誰もいなかったら?」「逆に、ものすごくいっぱいいる日はあるんですか?」などなど、いろんな質問をぶつけまくってみましたが、何を聞いても答えてくれます。すごい。
でも、実はまだピッキオに入って約半年というルーキーガイドさん。「生き物を好きな人が増えて、自然に興味を持つ人が増えて、自然が残っていったら嬉しいです。多くの人に生き物の面白さや魅力を届けていけたら…」と熱い思いで日々のガイドに取り組んでいるとのことでした。
さて、10分ほど歩き、本日のムササビがいる巣箱に到着!
この中にムササビがいると思うとワクワクです。
ピッキオが設置した巣箱の中には隠しカメラが仕掛けられており、ムササビが登場するまでの様子を、ガイドの方が持ってきてくれたパソコンで見ることができます。
こんな感じ↓
お出かけ前の毛繕い中なムササビさん。モフモフでかわいい…!!!
見ていてかわいいのはもちろん、生中継で様子を見ているので、一瞬の巣箱から出るタイミングを逃すこともありません。あまりにぎやかにしてしまうとムササビが警戒して出てこなくなるので、音と光は控えめに。カメラのフラッシュなども厳禁です。
加藤さん「もうすぐ出てきそうです」
声をひそめて教えてくれたので、双眼鏡を構えて即座にガッチリピントを合わせると、確かに巣箱からムササビがこちらに顔をのぞかせている…! かわいい…!
イメージこんな感じ。めちゃかわ。
巣箱から出て外敵がいないことを確認したら、そのまま素早く木のてっぺんまで登って、空を飛んでいくムササビ。ここから先は動きが速く双眼鏡では逃してしまう可能性があるので、肉眼で眺めます。
「飛んだ!」
木から木へ飛んでいくムササビ。一瞬でしたが、飛ぶ瞬間を実際に見ると、感動もの。「あんなに大きいムササビが飛んでいった…」と驚きとともに、不思議な満足感でいっぱいです。
帰り道も、もしかすると別のムササビが飛んでいく可能性があるので、森の音に耳を澄ませながら夜の森を戻っていきます。一度ガサッと音がしたのですが、残念ながら飛んでいく様子は見られず…。
そんなこんなで非常に楽しかったムササビの出待ちwith双眼鏡。次はまた別の動物の出待ちをしてみたいな…と、自然や生き物への興味が深まったひとときでした。かなりおすすめです。ぜひ一度気になるネイチャーツアーがあれば参加してみてくださいね。
あわせて読みたい