『葬送のフリーレン』声優、種﨑敦美×岡本信彦を直撃♡
放送開始直後から大きな話題を呼んでいるアニメ『葬送のフリーレン』。魔法使い・フリーレン役の種﨑さんと勇者・ヒンメル役の岡本さんがCanCam12月号に登場! 作品への熱い思いやお互いの印象などについて、たっぷり聞いてきました♡
『葬送のフリーレン』はどんな作品?
【岡本】実は今回のオーディションを受ける前に、以前出演した番組でヒンメルを演じさせてもらったことがあるんです。そのときに作品の面白さや世界観をなんとなく知ったのですが、いざオーディションに参加することになってから作品を読むと、見方が全然違いました。まずこの作品の魅力を自分なりに捉えたかったのですが、色々と要素が多すぎて、明確に「ここ!」と言えないんです。人間って長所も短所もあって、いくつも魅力が詰まっていると思うのですが、それと同じような印象をこの作品からも受けました。
【種﨑】私はこの作品からずっと哀愁のようなものを感じていて、原作を読んでいるとどこかさみしくて泣きそうになるんです。周りの人が亡くなっても1000年以上生き続けているエルフであることから、そう感じているのかもしれません。言葉にできない温かいものがずっと作品の根底に流れつつ、物語自体は冒険の終わりから始まるという斬新さ。そこからもさらに色んな角度からの展開や設定がどんどん押し寄せてきて、面白さの波がやまないんです。
種﨑さん演じるフリーレン、岡本さん演じるヒンメルはそれぞれどんな人物ですか?
【種﨑】フリーレンはとても真っ白で、温かいコだと思います。魔力も知識も経験もものすごい魔法使いで、敵と戦うときは余裕も貫禄もあってすごくカッコいいんですが、その反面朝に弱いとかだらしない部分もあったりするんですね。趣味の魔法収集をしているときは小さいコのように無邪気で、かわいらしい一面もあります。
【岡本】これまで色々な勇者の声を演じてきましたが、ヒンメルはいい意味で親近感の湧く勇者像だなと思います。本当は強いんだけど、一見強いのか弱いのかもわからない(笑)。パーティーのリーダーでありながら、行動を起こすときの原動力は「面白そうだから」で、ずっと子供心を持っているんです。誰でもヒンメルになれそうな親しみやすさが魅力的だなと思います。
9月27日生まれ、大分県出身。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ダイ役、『SPY×FAMILY』アーニャ・フォージャー役など話題作に多数出演。
右:岡本信彦(おかもとのぶひこ)
10月24日生まれ、東京都出身。『青の祓魔師』奥村燐役、『僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己役など人気作品のキャラクターを多く演じる。
何度も共演経験のあるおふたりですが、お互いの印象は?
【岡本】僕が「種﨑さん、お芝居超好きなんだ!」と感じたのは『BEASTARS』という作品でご一緒したとき。そのときは、種﨑さんが先輩声優の小林親弘さんを制止するというシーンだったのですが、種﨑さんの表情からも距離感からも、しっかりキャラクターが投影されている印象を受けました。正直、それまでは気配り上手で控えめな方という印象だったんです。でも役に入った瞬間、遠慮せずに相手との距離を詰めていかれたのを見て、心からお芝居が好きなんだなと感じました。
【種﨑】恐縮です…! 私が初めて岡本さんをお見かけしたのは2013年頃。私は久々すぎるスタジオオーディションでかなり緊張しながらそこにいたのですが、すでに第一線で活躍されていた岡本さんはとてもフラットな状態でいらして「スターだ!」と思いました(笑)。そんな方と今一緒にインタビューを受けているのがまだ信じられないくらい。そこから月日はかなり流れ、初めて目の前でガッツリとお芝居を観させていただいたのは『ダイの大冒険』という作品のとき。テスト段階から全力でとてもステキなお芝居をされていて、刺激を受けました。
最近、冒険したことは?
【種﨑】『葬送のフリーレン』の宣伝で、テレビのインタビューに何度か答えさせてもらったことです。これまでは作品やキャラクターを見てほしいのでなるべく表に出ないようにしていたのですが、この作品を多くの人に観ていただけるのであればと挑戦させてもらいました。テレビの前で自分の考えを語る日が来るなんて思っていなかったので、私的にものすごい冒険でした。
【岡本】これは冒険したいことなんですが、先輩方や同期、後輩ともっとごはんに行きたい! というのも、先日先輩たちとごはんに行った際、皆さんの考えや後輩への思いを聞かせてもらったのがすごく楽しくて、もっと色んな人とじっくりお話ししたいと思ったんです。ただ、実は大人数の飲み会があまり得意ではなくて…。やる場合は頑張るんですが(笑)、本来は4人以内が好き。フリーレンのパーティーメンバーもちょうど4人なので、いつかごはんに行けたらうれしいです!
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
毎週金曜23:00~ 日本テレビ『FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)』にて放送中
『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)によるマンガ『葬送のフリーレン』が待望のアニメ化。勇者とそのパーティーによって魔王が倒された〝その後〟の世界を舞台に、勇者と共に魔王を打倒した1000年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく。
CanCam12月号では、今回ご紹介しきれなかったソロカットをはじめ、ふたりの好きなキャラクターなどインタビューもたっぷり掲載。さらにサイン入りチェキのプレゼント企画も実施しているから、ファンなら絶対見逃せない! ぜひ誌面で『葬送のフリーレン』への理解を深めつつ、今夜の放送もお見逃しなく♡
撮影/丸山剛由 スタイリスト/高橋 結(種﨑さん分)、青木紀一郎(岡本さん分) ヘア&メイク/菅原利沙(種﨑さん分)、NOBU(岡本さん分) 構成/大下杏子 WEB構成/久保 葵