オウチーノ総研が20歳～39歳の女性471名を対象に母娘関係について調査したところ、「とても仲がいい」という女性は41.4％、「どちらかといえばいい」という女性が28.5％、つまり約7割の女性が「母親との仲は良好」と回答していることが判明。「どちらかというと悪い」という人は4.2％、「とても悪い」という人は1.3％でした。
ではみんな、母親とはどんな話をしているのでしょう。
その内容について尋ねてみると、3人に1人は「仕事」や「出産、育児について」話すと回答。「恋愛」についても3割の人が相談・報告をしていることがわかりました。
一方で「人間関係」について話しているのはわずか4人に1人、「将来について」話している人は15％程度ということが判明。つまり母親から経験談が聞けそうなテーマについては相談をしていて、自分で結論を出さないといけないことについては話をしない人が多いということがわかりました。
■母親とどんな話をしますか？
・仕事について話す 32.7％
・出産・育児について話す 31.0％
・恋愛について話す 29.4％
・人間関係について話す 25.4％
・将来について話す 15.9％
・当てはまるものはない 34.7％
母親との関係が良好なことはとてもいいことですが、行き過ぎてしまうと「依存」「束縛」という関係になりがち。そこで母親に依存していないかを尋ねてみると、半数近い人が何かしら依存していると感じていることがわかりました。
その割合は特にひとりっこの人や、実家暮らしの人に多いことも判明。いまだに「毎日食事や洗濯をしてもらっている」（31歳／既婚）や「掃除、洗濯、料理は任せている」（27歳／未婚）など、「家事を任せている」という人が多いこともわかりました。
■母親に依存していると感じることはありますか？
・全体 ある 46.9％ ない 53.1％
・長子 ある 37.9％ ない 62.1％
・兄、姉がいる ある 52.5％ ない 47.5％
・一人っ子 ある 53.6％ ない 46.4％
・実家暮らし ある 62.3％ ない 37.7％
・実家外暮らし ある 37.9％ ない 62.1％
では逆に母親からの依存や束縛はどうなのでしょうか？
「依存を感じている人」は15.7％、「束縛を感じている人」は11.7％という結果に。3人に2人は「どちらも感じない」と回答。
こちらも、ひとりっこになると「依存を感じている人」は17.9％、「束縛を感じている人」は28.6％とその割合は多くなることがわかりました。依存の理由としては、母親から頼られていることが多く、過干渉や金銭的依存という声が多数。束縛については外出制限や門限の設定などがあげられました。
母親としては心配がゆえの行動、でも子どもとしてはもう自立したい……そんなギャップが原因で起こるようです。
■母親の依存や束縛、どんなことがありますか？
・母に何かあると、すぐ私に電話をしてくる（39歳／既婚）
・私が自室にいると何かと理由をつけて部屋に上がり込んでくる（24歳／未婚）
・お金の工面を頼まれる（33歳／既婚）
・家を出ないように言われる（31歳／未婚）
・いまだに門限がある（34歳／未婚）
・土日に外出すると怒られ、母と一緒でないと遠出できない（22歳／未婚）
お互いの「依存」や「束縛」が増えてくると、自然に感じることが多くなる「ストレス」。そこで「ストレス」について尋ねてみると、「ストレスを感じることがある人」は全体の36.5％と判明。ちなみに「ひとりっこ」だと42.9％、「実家暮らし」だと46.7％と増えることから、母親との距離が近い人ほどストレスが感じやすいことがわかりました。
■母親との関係にストレスを感じることはありますか？
頻繁にある 9.7％
時々ある 26.8％
ほとんどない 25.7％
ない 37.8％
ストレスの原因としては、「人の話を聞かないで、自分の話ばかりしてくるから」（22歳未婚）や「子育てのやり方に口を出されるから」（38歳既婚）など性格や価値観の違い、意見の食い違いによるものがほとんど。逆に言えば仲がいいからゆえに起こることなのかもしれませんね。
仲がいい母娘を見ると、いいな～、と思ってしまいますが、度が過ぎた関係は案外危険!? 親子関係は人間関係の基本になるもの。その距離感は近すぎず、遠すぎずが一番いいのかもしれませんね（いしかわちえ）
情報提供元：オウチーノ総研
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