トラちゃんのトラウマ克服術。|今日も猫に飼われてます。vol.279

『連載 今日も猫に飼われてます。』第279回 トラちゃんのトラウマ克服術。

我が家の暴君(愛猫)トラちゃんの日常を、猫の言いなり飼い主が身勝手に発信するこの企画。毎日のように「ベランダに出せ。お前は後ろから見張っておけ」と睨みを利かせていたトラちゃんが、最近の寒波を目の当たりにしてから「寒いので結構です」と言うもんで、暖かい部屋で過ごせている飼い主です。

さっき、通りすがりに見てしまったトラちゃんの躍動感ある寝グセが頭から離れません。トラちゃんにとって、どこでも見渡せるキャットタワーの頂上は一番リラックスできるスペース。気持ちを預けすぎて顔が潰れてしまうので、寝グセが付きます。

こんな感じで、顔を限界まで押し込みます。

背もたれに顎をのせて眠るのも好き。このタワーに長年お勤めのトラウト先輩へ進化します。

こんなに穏やかに過ごしていますが、実は昨年の夏に事件が起きました。いつも通りトラちゃんが頂上でうっとりしていたところ、近所の子どもたちが花火を始めたようで…ちょうど窓を開けていたこともあり、花火の大きい音にビックリ! 紙をビリビリ破るだけで隠れてしまうくらい音には敏感なので、そりゃたまったもんじゃありません。それ以来すっかりトラウマとなり、音がしたときに座っていた頂上へは登れなくなってしまったのです。

これからは2段目で生きていくって決めたの

秋になっても頂上まで登ることはなく、上から2段目の場所でくつろぐようになりました。通勤する人たちを窓から眺めるのが趣味のトラちゃんにとって、今のキャットタワーはベスポジ。位置は変えず、しばらく見守ることに。そして冬になり、寒いので絨毯を敷こうと1日だけ別の場所にキャットタワーを置いたところ、好奇心が勝ったのか頂上まで登っているではないですか! おかげで安全なことが分かり、元の位置にキャットタワーを戻しても頂上でリラックスしてくれるようになりました。

やっぱりテッペンが最高だにゃ〜

しばらく登れなかった分を取り戻すかのように、前以上にリラックスしてます。

嫌な記憶ができてしまったときは、一度変化をつけてみようと思った出来事でした。紆余曲折あったからこそ、宝物のようになったキャットタワー。ところがどっこい。頂上でリラックスしているときが一番のブラッシングチャンスだったのですが、あれ以来、嫌な思いをしないようにと飼い主も手を伸ばせない場所に。キャットタワーの頂上にいるトラちゃん、もはや無敵です。

Trout(トラちゃん)
2018年2月21日、埼玉県生まれ。元男の子。品種はチンチラペルシャのブラウンタビー。左投左打。好きな有名人は動物写真家の岩合光昭さん。最近の好物は「贅沢ぽんちゅ〜る とりささみ」味。趣味は寝ること、特技は毛玉サッカーと網戸クライミング。

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