えっ、こんなに低いの?20〜30代が自然妊娠する確率【知っておくべき妊活のこと】

妊娠にもっとも適した年齢とは?専門医に聞く「妊活」のキホン


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いざ子供が欲しいと思ったそのとき、妊娠しづらい体になっていたり、排卵がなくなっていた⋯なんてことがないように。将来妊娠を考える人に知っておいてほしい情報を全力で集めました!

教えてくれたのは…

産婦人科専門医 ママ女医ちえこさん
現役産婦人科医師として婦人科検診を行うかたわら、2020年からYouTubeチャンネル『mama女医ちえこ』を運営。専門性を生かした医学情報や健康情報、性教育にまつわる情報を発信中。チャンネル登録者数13万人超。3児の母。

助産師 HISAKOさん
助産師として、総合病院・産婦人科クリニック勤務を経て大阪に「助産院ばぶばぶ」を開設し、2020年には沖縄に移転。寄り添ってきた親子は5万組以上。YouTubeチャンネル『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』は登録者数43万人超。テレビや雑誌など多方面のメディアでも活躍中。2年前の10月には、第12子を出産。

トラブルを抱えていない健康なカップルでも妊娠確率は20~30%程度

「避妊しないで性行為をするとすぐに妊娠してしまうと考えている方も多いようですが、実際にはタイミングを合わせて性交渉を行っても、妊娠する確率は健康な男女で20〜30%程度といわれています。ホルモンバランスがよく、子宮や卵巣の問題が少なく、心身・卵巣機能・卵細胞が元気な期間が妊娠に最も適した時期。基本的にはこれらをすべて満たしている可能性が高いのはおおよそ25歳から35歳。また、自然な妊娠率は年齢とともに低下していくことが知られています。受精もしにくくなり、受精が起こっても染色体異常が発生してしまうことも。残念ながら流産の確率も高くなり、例えば40歳では20〜30%、45歳では30〜50%の確率があるといわれています」(ママ女医ちえこさん)


妊娠のキホンのき!排卵日を知ろう


ホルモンは高温期と低温期の二相あり、低温期から高温期に変わる前に一度体温が下がる時期が。その2〜3日の間に排卵が起こるといわれています。

■基礎体温の調べ方

基礎体温=安静時の体温、のことを指します。婦人体温計を使って毎日同じ時間に、目覚めた直後の口の中の温度を測定。体温の変化で、自分のホルモンの状態を把握することができます。

アプリでも管理できる!

過去の生理周期管理や排卵日の予測、基礎体温の記録、ピルを飲んでいる方は飲み忘れ防止機能付きのアプリなども。

おすすめアプリ①ルナルナ体温ノート

基礎体温値を記録すると自動でグラフ化。検温データをアプリに自動転送できる、体温計とのデータ連携機能も。

おすすめアプリ②ラルーン

排卵日をはじめ、“おすすめ仲良し日”など妊活向けの情報が豊富。先輩ママさんに相談できる機能も!

 

正しい知識を身に着けたり、アプリの力を借りたり。参考にしてみて。

CanCam10月号「今、知っておきたい『妊活』の10のこと」より
撮影/五十嵐美弥 イラスト/ERIKO AOTAKE 構成/又吉樹菜 WEB構成/谷 夏帆 ◆この特集で使用した商品はすべて、税込み価格です。