意外とできそう!行動心理学から学ぶ忙しくても自分を高め続ける方法

行動心理学から学ぶ忙しくても自分を高め続ける方法

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自分を高めたいと思ってもなかなか継続できなかったり、そもそも時間が無かったりすることってありますよね。でも、大人になってからの勉強は、楽しかったり役だったりすることも少なくありません。どうすれば効率よく取り組めるのでしょう。そこで今回は、「行動心理学から学ぶ忙しくても自分を高め続ける方法」をご紹介いたします。 

■“場の力”を借りて自分をアゲる

タスクをこなさないといけないけど、自宅などでは気持ちが乗らないなんてことも良くありますよね。そんなときは、気分乗せるために場所を変えてみることもお勧めです。近くのカフェに行くだけで集中力が高まったり、図書館など凛とした静かな中で集中できるという経験はありませんか。勉強をするために外出したらスイッチが入るという人も少なくないため、それを習慣にするのも良いでしょう。ポイントは、勉強することを目的にするのではなく、カフェに行くことを習慣にしてみること。鞄の中に本を忍ばせておけば、自然とパラパラとめくりたくなるはずです。

■リストアップ&デリートで達成感を

頭の中でいっぱいやることがあると、気持ちだけ焦ってしまいなかなか手をつけられないもの。複数のタスクを整理せずに雑然と頭の中で考えていると、目の前のことに集中できず非効率になってしまうのです。そこで、やるべきことをノートや手帳に書き出すことから始めてみましょう。そうすると思考がクリアになり、サクサク進めることができるように。さらにリストアップしたものは、終わったら赤線で消すようにしましょう。それだけで達成感が湧き、ヤル気も上がるのです。やりたいことがあれば、リストアップ&デリートを日常の中に取り入れてみて下さい。

■最高の集中力を発揮するには“15分区切り”がベスト

心理学において最も人が集中できる時間は、実は「15分間」だとされています。30分や1時間となると途中で飽きが生じてしまったり、なかなかまとまった時間を捻出できません。15分だと踏み出しやすく、作業を細切れにすることで着手の心理的障壁も下がります。また、大きなタスクだと完璧にやり遂げることができないことも多いため、やり遂げたいという気持ちを持ち越すことで、ヤル気が湧いてくるという好循環につながります。スマホなどのアラームをセットして、緊張感を持ちながら取り組むと気持ちも乗ってくるはず。

■気合いを入れずに“ながら”で取り組む

1つの事に一心に集中できる人は、なかなか少ないと言えます。私たちは周囲の刺激に常にさらされながら情報を取得しているためです。そこで、思い切って“ながら作業”にしてしまいましょう。やり方は簡単。新しいことを始めるときに、今すでにやっていることにながら作業として付け加えるだけ。そうすることで、時間不足の問題を解決することができるように。そして、その絶好のタイミングは、特に通勤時間や歩く時間、待ち時間、そして食事の時間やお風呂の時間などです。特に移動時間は絶好の学ぶ機会となります。中にはながら作業に適さないものもありますが、時間の価値が2倍以上に高まるのでおススメです。一度に多くのことをやりたい人には一石二鳥だと言えます。

おわりに

一説によると1日30分勉強すると、周囲に6倍もの差をつけられるのだとか。1か月継続すればなんと1800分もの時間を生み出せます。そこで大切なことは、5分だけ勉強する習慣をつけましょう。人は5分ほど勉強すると、何だかもう少し勉強を続けてもいいな…… と思えるようになるのだとか。これは、心理学者のクレペリンが提唱した“作業興奮”と呼ばれるもの。そのため、5分やればおのずと継続に繋がるのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。