2021年に乃木坂46、そしてCanCam専属モデルを卒業した、我らがまっちゅんこと松村沙友理さん。自分が所属していた場所を離れてもうすぐ1年。女優、モデル、バラエティとマルチに活躍の幅を広げているまっちゅんに、卒業後の変化、そして現在出演中のドラマ『花嫁未満エスケープ』の撮影を通して感じた、女優としての自分についてうかがいました。
◆乃木坂46を卒業して変わったこと、変わらないこと。
何より「私個人が見られている」ということがすごく大きい。
乃木坂46に在籍しているときは、テレビに出るなら音楽番組がメインで「乃木坂46が何人かいる中の、ひとり」として、グループで見られることが多かったです。でも今、松村沙友理というひとりで出るようになると、感想もダイレクトに私のものしか来ない。見られる機会も、感想をいただく機会も増えたような気がします。
でも意外と、たとえばバラエティ番組に出演すると、今でも芸人さんや他の出演者の方には「アイドルの子」という扱い方をしてもらうことが多いんです。ドラマで共演している小林涼子さんや岡崎沙絵ちゃんも「見てると元気もらえる！」って、アイドルに言うようなことを言ってくれます（笑）。
でも実は、確かに乃木坂46は卒業したけれど、アイドルを辞めた気持ちは特にないんです。「もうアイドルはすっぱり辞めておしまい、私は女優です！」という感じもないので、今のこの状態はすごく心地いい。自分が10年やって蓄積してきたことが、いろんな人に認めてもらえているような気がします。私はクールぶったり、キャラを作ったりできないタイプなので、「今の自分が、ありのまま」みんなに受け入れてもらえているのがうれしいです。
◆女優としての自分の進化
これまではお芝居の現場に入ることがそう多くなかったので、スタッフの皆さんの前でひと言セリフを言うだけでもあわあわして、緊張していました。でも今はお芝居の現場に自分が少しずつ慣れてきているのか、少しずつ、緊張しなくなってきました！
『花嫁未満エスケープ』で三田亜衣ちゃんを演じるときは、かなり加減を調整しています。主人公のゆうさんが働くアパレルショップでの同僚3人のシーンが多いので、その3人でのバランスに気を配っています。主人公のゆうさんはキャピキャピタイプではなく、美沙先輩は大人っぽい。だからいちばん後輩である亜衣ちゃんは、キャピキャピした女の子感は欲しいけど、私が持っている性質である「アイドル感」が強くなりすぎるとそれはちょっと違う。ずっと二次元が好きなこともあって、素の自分はアニメっぽいところもある特徴的なしゃべりかただけど、そうじゃなくて普通の女の子っぽい話し方のほうがいい。
そんなことをいろいろと考えながら、基本は抑えぎみに演じてみると、意外と監督さんに「手振りをつけてみようか」と求められるなど、少しアイドルっぽさを出してみるときもあります。
まだまだ演じるのは難しいですね。特に今回は亜衣ちゃんが自分に近いからこそ、特に難しさを感じています。
演じているうちに、亜衣ちゃんと私はまったく違う考えを持つ人のはずなのに、どんどん自分が亜衣ちゃんに影響されていって、シンクロしていく感じが面白い。もちろん1話から自分ができる全力で頑張っているんですが、どんどん役としての亜衣ちゃんに、松村沙友理が納得しているからこその、説得力があるセリフになっていっているな、と思います。
◆もうすぐ30歳。どんな女性になっていきたい？
そう、8月であっというまに30歳なんです…！
女優としての自分は、まだ何がハマり役かわからなくて、はっきりと「こういう役が得意・苦手」というものがなく、まだまだもがいている途中。もう少し明確に、自分の得意分野についての分析ができるようになったらいいな。
あとは、資格を取りたい！ さっきの話にも共通するんですけど、「アイドルを卒業してからの自分の肩書きはなんだろう？」と考えたときに、今の私は女優一本に絞っているわけではなくて、アイドルっぽいお仕事も、バラエティもがんばりたい。そう考えると肩書きが難しくて、「私、これができます！」というわかりやすいものが欲しいのかもしれません。
それに、憧れの蛯原友里さんもハーバルセラピストの資格を持っていて、以前撮影でお会いしたときに「これが沙友理ちゃんっぽい」とハーブセットを選んでいただいたとき、本当にうれしくて…。私も見習って、そんな素敵な女性になっていけたらいいな、と思います。
かわいさもますます進化して、どんどん素敵な大人の女性になっているまっちゅん。でもカメラの前で少しふざけてみたり、相変わらずの遊び心たっぷりで撮影＆取材に応じてくれたのでした♡
そんなまっちゅんが出演しているドラマ『花嫁未満エスケープ』は、テレビ東京系で毎週木曜深夜0時30分から放送中。グサグサ心に刺さるドラマ、ぜひチェックしてみてくださいね！
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