春になり、新たな生活が始まろうとしていますね。新しい環境になじめるのだろうか? 自分の思い描いた生活が実現できるのか? と不安に思っている方も多いはず。そんな中でも「転職」は今までとガラリと環境が変わるライフイベントのひとつ。実際「転職」に踏み切った人にはどんな理由があったのか、気になる調査結果をお届けします。
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、2020年7月~2021年6月の1年間転職した768人のデータを元に転職理由について調査したところ…驚きの結果が出ました。
「転職理由ランキングTOP10」はこれ!
■転職理由上位3位は評価や昇給が理由に
ランキングのトップ10を見ると、「給与が低い・昇給が見込めない」、「昇進・キャリアアップが望めない」「会社の評価方法に不満があった」といった、評価や昇進に関する不満が3位までを占めました。一方、人間関係の理由は評価や昇進に関する理由よりも下位にランクインする結果となりました。
コロナ禍で、リモートで働くことが多くなったことで、人間関係や会社の雰囲気といった外部により与えられる環境、ストレスといった不満よりも、給料やキャリアアップといった個人の目標や希望が優先される傾向になっています。
「男女別転職理由ランキングTOP10」
■【男性の転職理由】1位から4位までが総合ランキングと同じ結果
4位までは、総合ランキングと同様の順位となりました。5位以下は、順位が変動するものの、総合ランキングと同じ転職理由がランクイン。一方、女性の転職理由と比較すると、5位「社員を育てる環境がない」(28.5%)は、女性ランキングではTOP10圏外でした。
■【女性の転職理由】「離職率」を転職理由として挙げる人の割合が多い傾向に
1位と2位は、総合ランキングと同じ給料や昇給について。4位「離職率が高い」という結果になりましたが、これは、総合ランキングでは11位、男性ランキングではTOP10圏外であり、離職率を転職理由として挙げる人の割合は、男性に比べて女性のほうが高い傾向にあることが分かりました。また、ランクインしている理由は男性ランキングと変わらないものの、順位には差が見られ、女性ランキング3位の「肉体的または、精神的につらい」は、男性では10位となっています。
リモートワークで一人孤独にパソコンと向き合うのが精神的につらくなってしまった人も多いのでは。
コロナによる制限が徐々に解除されている今、これまで気にならなかったことに対して、何か不満が生まれてしまうかもしれません。そういった時には、転職という手段もひとつの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?(坂元美月)