週休3日制に反対?賛成?メリットやデメリットを会社員1,000人に聞いてみた!

会社員1,000人に聞いた!週休3日制に反対?賛成?メリットやデメリットは?

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昨年話題になり、じわじわ現実味を帯び始めている「週休3日制」。実際のところみんなはどう思ってるの? メリットやデメリットは? と導入されたら選択すべきか迷っているという人も多いのではないでしょうか。

そこで株式会社PLAN-Bが全国の10代~70代の男女1,000名を対象に行った「週休3日制」についての調査結果をご紹介します!

週休3日制に反対? 賛成?

最初に週休3日制についてどう思うか聞いてみたところ、最も多い回答は「賛成」で51.8%でした。休みが増えることは働きすぎの日本人にとって喜ばしいことですが、「どちらかと言えば賛成」と回答した人が28.3%いることから、手放しで賛成とは言い切れないことがうかがえます。

これまで、週休2日制はもとより、週に1日しか休みがなかったり、場合によってはまったく休みなく働いてきた人が多いこと、有給休暇が取りにくいといったことが長年続いてきたことによって、日本人は休むことに抵抗を感じてしまうという背景があるのかもしれません。

現在の勤務形態は?

現在の勤務形態で最も多い回答は「週休2日制」68.6%でした。仕事内容によっては週休2日制というわけにはいかず、シフト制や不規則な休みであることもありますが、それでも7割近くの人が週休2日制で働いているようです。

実際に「週休3日制」と回答した人は2.9%と少なく、多くの企業が週休3日制の導入をためらっていることがうかがえます。

週休3日制の「賛成」「反対」と勤務形態に関係があるか分析してみたところ、実際に週休3日制の人では「反対」の回答はなく、「分からない・どちらとも言えない」や「どちらかと言えば賛成」の回答が約3割、「賛成」が約7割というほかの勤務形態の人よりも多い結果になっていました。また、年収と週休3日制の「賛成」「反対」も関係があるのか分析してみましたが、こちらはあまり関係がありませんでした。

みんなが考える週休3日制のメリット・デメリットは?

週休3日制になった場合のメリットデメリットを考えてもらったところ、メリットでは「プライベートな時間が持てる」が最も多く見られ、デメリットでは「給与・収入が減る」が最も多く見られました。実際のコメントもご紹介します!

みんなが考えるメリット

  • 「週休3日なれば本業以外でスキルアップしたいので。そこに使いたいです」(男性 / 30代 / 賛成)
  • 「私の会社は月10日休みのため週休3日の週を作ることが可能でよく休んでいます。土日と水曜日に休みにすることで、休み明けの1日という頑張れる日と明日休みという希望のある1日しかなくなるため仕事のやる気がとても出て効率が上がります。グダグダと行うより気合を入れて効率的に行った方がミスも少なく仕事が充実し、休みも多いためプライベートも充実するのでとてもいいと思います」(女性 / 20代 / 賛成)
  • 「精神的にも肉体的にもしっかり休むことができる」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「体が休まることや病院、歯科、区役所など土日休みなところにも行けるし資格の勉強や副業をする時間ができる」(女性 / 40代 / 賛成)
  • 「土日混んでいるところでも、平日なら混雑避けられて行けそうだから」(男性 / 40代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「家にいる時間が増えるので、子供と過ごす時間が増やせる。連休にできたら旅行にも行きやすくなる」(女性 / 40代 / どちらかと言えば反対)
  • 「体を十分に休めることができる。現在寝不足で働いているので、しっかり休んだ方が生産性も上がると考えられます」(女性 / 20代 / 賛成)
  • 「日曜夜の憂鬱感や、月曜朝の倦怠感が緩和される」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「1回の勤務時間が長くても、休みが多い方が嬉しいから」(女性 / 20代 / 賛成)
  • 「シンプルにプライベートの時間が増えるのがいいです」(男性 / 30代 / 賛成)

休みが増えることで時間に余裕が生まれ、「家族サービス」や「自身の体を休めることができる」といったメリットがあると考えている人が多いようです。しかし、「休みが増えるだけでこれと言ったメリットはない」(女性 / 50代 / 反対)といったコメントや、「副業ができる」といったコメントも見られ、なぜ政府が週休3日制を導入したいかの理由が働いている人にはきちんと伝わっていないのかもしれません。

みんなが考えるデメリット

  • 「休日が増える事で給与が下がることに加えて、休日が増える事で出かけることも多くなり出費が増えて経済的に負担が増える」(女性 / 50代 / 反対)
  • 「特にメーカーの場合、休まれると機械が止まり、生産に支障が出る」(男性 / 40代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「増えた休日を趣味に使える人はごく一部の富裕層のみかと思います。ダブルワーク可能な人は、アルバイトや派遣の仕事をするのではないでしょうか」(女性 / 50代 / 反対)
  • 「シフト制で人手不足の職場なので、休みの人が増えるとますます人が足りなくて大変そう」(女性 / 30代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「やる事があっても別の休みの日でいいかと思ってしまい結局だらだら過ごしてしまいそう」(女性 / 50代 / どちらかと言えば賛成)
  • 「働くリズムが取りにくくなる」(男性 / 40代 / 分からない・どちらとも言えない)
  • 「繁忙期であれば、残業時間の増加に繋がる。残業時間の低減を強いられるとサービス残業や仕事を持ち帰ることになる。また、ワークライフバランスをうまく管理出来ている人は有意義に過ごせるかもしれないが、自分の場合は週1の休みくらいが仕事とプライベートのバランスが丁度良いと考えており、休みが増えることで健康管理が難しくなったり、仕事へのコンディション調整が難しくなってしまう気がする」(男性 / 20代 / どちらかと言えば反対)
  • 「自分にしかできない仕事があるので、本当に休んで大丈夫なのか不安になる」(女性 / 40代 / どちらかと言えば反対)
  • 「仕事に対してのモチベーションは下がると思います」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「給料をカットしての週休3日では意味がない」(女性 / 50代 / どちらかと言えば賛成)

休みが増えることを現実的に考えて、「収入が減ってしまう」ことや、休みになって出かけたりすることで「支出が増える」こと、「仕事の負担が重くなる」ことなどがデメリットとして考えられているようです。また、「週休3日制に慣れてしまったら、もう週休2日制等に戻れなくなりそうで心配です」(男性 / 30代 / 賛成)といったコメントも度々見られ、長期休暇明けの仕事に「行きたくない」と感じる人が多いように、週休3日制に慣れてしまうと体がついていけなくなってしまうのではないかと心配していることがうかがえました。

実際に勤務形態が週休3日制の人の意見は?

  • 「メリットは子供との時間が増える点です。デメリットは収入が減り家計が苦しくなる点です」(女性 / 40代 / 賛成)
  • 「メリットは1人だけの時間を確保できる。平日にしかできない用事を平日に済ませられる。デメリットはどうしても収入が低くなってしまう」(女性 / 30代 / 賛成)
  • 「メリットは体が楽になった事。デメリットは収入減」(男性 / 50代 / どちらかと言えば反対)
  • 「メリット:土曜・日曜の定休では用事ができない役所関係の事が可能になる。デメリット:自身に任された業務を期間内に完成できないことが起こる可能性が生まれる。また収入も減少することが考えられる」(男性 / 60代 / 賛成)
  • 「メリットは休みが多いので体が楽、予定が立てやすい、市役所とか土日祝休みところにも行きやすい。デメリットとして給与が低い、1日の労働時間が長い」(女性 / 20代 / 賛成)

実際に現在週休3日制で働いている人では、「体が休まる」「平日に用事を済ませられる」「家族との時間が持てる」といったメリットがあげられていましたが、デメリットは全員が「収入が減る」とコメントしていました。

収入が変わらずに週休3日制になれば一番いいのですが、景気の低迷している日本では、休めばその分収入が減ってしまうという問題は拭い去れないようです。働いている人の給料を減らすことなく週休3日制を導入している企業もありますが、多くの企業では難しいのが現状なのではないでしょうか。

週休3日制、あなたは賛成?反対?

週休3日制に「賛成」する人は51.8%おり、週休3日制の導入に期待を寄せていることがうかがえました。実際に週休3日制で働いている人は2.9%と少ないが、週休3日制に「賛成」する声は7割以上とメリットを感じている様子。

週休3日制になることで考えられるメリットは「プライベートな時間が持てる」「平日の用事が済ませられる」などがあげられ、デメリットは「仕事の負担が増える」「収入が減る」などが多く上がりました。実際に週休3日制で働いている人では全員が「収入が減った」とコメントしていました。

さまざまな職種があるようにさまざまな企業があり、週休2日制といっても連休ではない場合や、完全に土日祝日が休みなど、職場によって異なります。週休3日制が完全に義務化されたとしても、仕事を持ち帰り家でコツコツと行う人が出てくることは容易に想像ができ、週休3日制を導入する前に、解決しなければいけない問題が山積みであることは明確です。雇用する側の企業の配慮ももちろん、社会全体がもう少し心にゆとりのできる働き方を行うことが週休3日制への第一歩なのかもしれませんね。

情報提供元/株式会社PLAN-B