10月22日(金)にスタートする、相葉雅紀さん主演の金曜ナイトドラマ『和田家の男たち』(テレビ朝日系・毎週金曜23時15分※一部地域で放送時間が異なります)。放送開始を目前に控えた18日(月)、都内のスタジオで制作発表記者会見が開かれ、相葉雅紀さん、佐々木蔵之介さん、段田安則さんが登壇し、作品にかける思いや撮影現場でのやり取りなどが語られました。
本作は、ネットニュースの新人記者の息子、テレビ局報道マンの父、新聞記者の祖父という、3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”の「和田家」を舞台に、男だらけの家族が織り成す異色のホームドラマ。
男3人の家族の物語、ということもあり、撮影現場は独特の空気感があるそう。ドラマの中でも頻繁に登場する和田家の食卓のシーンも、撮影しながら「いい雰囲気だなあ」と思うことも多いと話す佐々木さんに、段田さんも「男ばかり3人だからいいんだろうな」と大きく頷きます。
その一方で、食事をしながら丁々発止のやり取りをしなくてはならない、という苦労する一面も。口に入れるときにセリフを言いやすい食べ物を選んだり、と各々が工夫をしながら撮影に臨んでいることが明かされました。
今作で演出を務める深川栄洋監督とは3年前の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』以来、二度目のタッグとなる相葉さん。深川監督は「考えもしなかった方向に僕を引っ張ってくれる」そうで、撮影中「うれしくなりすぎた優くん、ここでターンしてみようか」と提案されて、休止後初となるターンをしたことを明かしました。
それを聞いた段田さんからは「やっぱりたまにターンしたくなるものなの?」と鋭い質問も。スタジオでは報道陣からのリクエストに応え、華麗なターンも披露し、喝采を浴びていました。
また、劇中では家事のシーンも多く、監督から「アジを3枚におろして」と言われたときは、相葉さんは「『相葉マナブ』やっててよかった」と思ったことを明かし、撮影が和やかで和気あいあいとした雰囲気の中進んでいることがうかがえました。
さらに、会見には出席できなかった、脚本を手掛ける大石静さんからは愛情溢れるコメントが到着。下平さやかアナウンサーから、そのコメントが読み上げられると、聞き入っていた3人からも自然と笑みがこぼれていました。
コメントの中で大石さんは相葉さんを「堂々たる押し出しの圧巻の主役ぶりで、さすがトップを走り続けた嵐のスターだと思いました」と絶賛。佐々木さん、段田さんという名優を前に座長としても堂々の芝居を見せていることを明かしました。さらに、「次は相葉さんと、エロスあふれる激しいラブストーリーをやってみたいです」と次回作へのラブコールを。それを聞いた相葉さんは爆笑し、佐々木も段田もそのストーリーに興味津々な様子でした。
今作で相葉はネットニュースの新人記者役に挑戦するということで、会見では相葉さんから媒体記者に逆質問のコーナーも。「ネットニュースの記者さんが一番大切にしていることはなんですか?」という質問に、記者からは「バッテリー、充電です」と意外な回答が。「パソコン、Wi-Fi、カメラの充電がなくなったら何にもできない。見てくださるかたのスマホのバッテリーも切れていたら記事が読めないし、私自身のバッテリーも大切」と、理由が語られると、納得したように大きく頷いていました。
さらに別の記者からは「記事をアップするまでのスピード、そしてそのスピードの中にも誰も傷つけない記事を書く」「相手と気持ちを通じ合わせて会話するようにしている」と回答が。「僕もこれからは“こういうことを聞きたいんだろうな”って考えながら答えよう」と感心したように話していました。
相葉さんの会見でのコメントを紹介します。
●相葉雅紀さんコメント
――大石静さんの脚本の面白さや難しさなどを教えてください。
僕は、大石さんの作品に出演させていただくのは初めてなのですが、“和田優”という人物がわかりやすく描かれているので、とても入りやすかったです。脚本を読んでいて気づかされることもたくさんあります。言葉自体が面白いなと感じるセリフも多いですし、そこに出てきたものは必ず回収される…というように、リアルとドラマのファンタジー的な部分がうまく融合しているんですよね。それが本当に面白いなと思いました。
――第一話を見た感想は?
この話はどう転がっていくのだろうというハラハラ感が楽しめた第一話でしたね。また音楽の流れ方も全面的に入っているのではなく、効果音だけで物語をある程度導いていき、シーンの方向性が決まったところで流れてくるという感じがインパクトあって、テンポ良く見ることができましたね。続きが気になる面白い作品だと思います。
――深川栄洋監督、撮影現場での様子についてお聞かせください。
僕はご一緒するのは2回目ということもあり、リラックスして撮影に臨めていますね。現場も和やかでいい雰囲気です。監督は僕が考えもしなかった方向に引っ張ってくださるので、優くんの幅も広がったと思います。演出する際には、例えば、「楽しくなって楽しくなって…ここでターンしてみようか?」とかおっしゃるんですよ。その時は、活動休止後、初ターンをしました(笑)。このターンは、1話で見られますので、楽しみにしていてください。
――座長ぶりについて、2人のコメントを受けていかがですか?
(佐々木から「監督の注文をすべて受け入れる」と言われ)監督からいただいた注文やアイデアに関してはすべて応えたいし、応えられるように撮影を重ねながら、成長していきたいと思っています。
――ドラマでは調理や裁縫など、多くの家事のシーンが登場しますが…?
この前撮影したシーンでは、アジが出てきて「これをさばいてください」って言われたんです。その時は、『相葉マナブ』をやっていてよかったと思いました(笑)。取れてしまったおじいさんのボタンを付けるシーンがあったのですが、裁縫はやったことなかったので、練習しました。いろんなことができるようになってきましたね。
――今回は“報道する側”ということですが、役作りを通して学んだことはありますか?
ドラマでは、優くんがネットニュースの記者になるところから始まるのですが、取材して原稿を書いて、上司が「OK」と言えば、すぐに記事が上がるんだなとビックリしました。本当に知らない世界だったので、「こういう過程でニュースになっていくんだ!」ということに驚きましたね。
ネットニュースは僕自身も空き時間に楽しませていただいています。みんなが楽しめる掲示板みたいな場所で、集まってきた読者の方も、記事を書いている記者さんもきっと楽しんでいるんだろうな、と思いました。
――Aぇ! groupの正門良規さんと初共演した感想と、大学時代は後輩なのに、編集部では上司という関係性について感じられたことを教えてください。
しっかりしたものすごくいい子です。彼は24歳ですが、全然すれていないというか、最初に会った時は10代かと思うくらいフレッシュな印象でした。まだ少ししか一緒にお芝居はしていないんですが、セリフ覚えも早く、監督の要望に応えようと頑張る姿が印象的でしたね。大学の後輩なのに職場では先輩というあまりない関係ではありますが、優くんはすんなり受け入れてしまうタイプだと思います。