この間までの猛暑が嘘だったようにシルバーウィークで一気に秋になったような感じがしますね。半袖だけだと少し肌寒く感じる場面も増えてきたのではないでしょうか。そうなるとやはり欠かせないのが衣替えですよね。
今回の記事では衣替えの時期や、衣替えの時期のコーデのお悩み、来シーズンまでお洋服をきれいに保つためのコツなど衣替えにまつわる情報をたっぷりとお伝えします! それでは早速見ていきましょう!
衣替えっていつからすればいいの?
まだまだ暑い日が続きますが秋服も出回り始め、9月から10月にかけては衣替えを始めるタイミングです。ライオン株式会社が、秋の衣替えに向けて、⻑袖を着⽤し始めるタイミングについて、株式会社ウエザーニューズとともに調査した結果、最低気温が「20℃」を切ると約5割、「18℃」で約6割の⼈が半袖から⻑袖に移⾏することがわかりました。
そこで、最低気温が18℃になる予測日を秋の衣替えを始めるベストタイミングとし、地域別に区切ったものが、上図の「衣替え前線」です。すでに北海道や東北、北陸地域は衣替えシーズンが到来しているようですね。関東や近畿、中国地方も10月の頭には衣替えが必要になってきそうです。
衣替えの時期のお悩み…季節の変わり目コーデは?
最低気温18℃が衣替えの目安でも、季節の変わり目の9月は、日中はまだまだ暑さが残るものの、夜になると冷えてくる地域が多いのがこの季節の特徴で、毎日のコーディネイトに迷ってしまう事も多いかもしれません。そんな衣替え時期の洋服選びには、天気予報の「最高気温」を参考にしてみましょう。
◆最高気温25℃以上の日
「夏日」で暑さを感じる気温です。半袖が快適に感じられますが、朝晩は涼しさを感じることも。最低気温が低い日は、ストールや薄手の羽織ものなどを持っていくと安心です。
◆最高気温20℃以上25℃未満の日
朝晩の気温差が大きくなり、最も服装に迷う時期の気温です。⻑袖のカットソーやシャツでのお出かけが快適。半袖に脱ぎ着がラクな⻑袖シャツやカーディガンを合わせるのもおすすめです。
◆最高気温16℃以上20℃未満の日
⻑袖シャツの上にベストや薄手のカーディガンなど、1枚羽織るものが必要と感じます。最高気温が20℃を切る日が多くなったら、本格的な秋冬ファッションのシーズン、衣替えのタイミングです。
◆最高気温16℃未満の日
空気は冷たいものの、日なたでは暖かさを感じるくらいの陽気です。ふんわりセーターで身軽にお出かけするのがよさそうです。
秋の衣替え、まずは春夏物の「しまい洗い」を
翌年、夏の衣類を出してみたら、洗ってからしまったはずなのに、「⾒覚えの無いシミがある」「なぜか⻩ばんでいた」「嫌なニオイがする」など、着ようと思っていたお気に入りの衣類が着⽤できなくなってしまったという経験はありませんか?
これらの対策のためにしっかりと⾏いたいのが「しまい洗い」です。衣類についた⽪脂や汗汚れは、時間とともに落ちにくくなり、収納中に発⽣する⻩ばみやニオイの原因になります。しまう前にもう⼀度しっかりと汚れを落としておくことが大切です。
⻩ばみ・しわ・型くずれ…衣替えのお困りを解決する「しまい洗い」のテクニック
◆黄ばみ知らずに! 白いワイシャツのお洗濯テク
キレイに洗ったはずなのに、翌シーズン出してみたら白いワイシャツが⻩ばんでいたという経験はありませんか? 衣類の「⻩ばみ」の原因の1つは、洗濯しても落としきれなかった⽪脂汚れ。繊維の隙間に入りこんだわずかな⽪脂汚れが蓄積し、⻩ばみとなって現れます。
白さを⻑持ちさせる⻩ばみ対策のポイントは…⻩ばみやすい部分に「前処理」
⻩ばみを予防するためには、衣類をしまう前に、しっかり⽪脂汚れを落とすことが肝心です。脇の下やエリ・袖など、⻩ばみが出やすい部分には、
シミ⽤の部分洗い剤や液体酸素系漂白剤を直接塗り、前処理してからお洗濯しましょう。
◆しわになりにくい! 麻のパンツやシャツのお洗濯テク
しまい洗いの時に、しわをなるべく少なくすることと、しわを作らない収納方法を実践することが、しわ予防の2大ポイントです。夏服に多い麻素材の衣類は、洗濯ネットに入れて、「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱⽔流コース」または「手洗い」でやさしく洗いましょう。洗濯しわを抑える働きがある柔軟剤を使うのもおすすめです。
1.洗濯表示を確認
洗う前に必ず洗濯表⽰を⾒て、家庭で洗えるか確認をしましょう。洗濯桶に×がなければ、家庭で洗濯をすることができます。
2.適切な洗剤を選ぶ
しわや色あせ、型くずれを防止する、おしゃれ着⽤洗剤がおすすめです。さらに柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤を併⽤しましょう。
3.気になる汚れがあれば前処理をする
裾、ポケット口などの汚れが気になる時は、おしゃれ着⽤洗剤の原液をつけておきましょう。
4.洗濯ネットにたたんで入れる
洗濯時の摩擦による⽑羽⽴ち防止のために、洗濯ネットに入れて洗います。パンツの場合、ファスナー、ボタン、ホックなどはあらかじめ閉め、裏返しにしてたたんで入れます。
5.「弱⽔流コース」か「⼿洗い」でやさしく洗う。脱⽔時間は短めに
手洗いで押し洗いするか、洗濯機の「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱⽔流コース」でやさしく洗いましょう。脱⽔じわを軽減するために、脱⽔時間は、最短時間で設定しましょう。脱⽔じわを軽減することで、仕上がりのしわを軽減できます。
6.脱⽔後すぐに取り出し、形を整え、陰干し
パンツの場合はたたいてしわをのばし、全体の形を整えましょう。日光による色あせや変色を防ぐために、日陰に筒干しします。重し代わりのタオルを裾の部分に詰めて干すと、しわが伸びてきれいに仕上がります。
シャツの場合は手のひらで軽くたたいてしわを伸ばし、ハンガーにかけます。乾いた時に縫い目部分がしわになりやすいので、袖や身頃を縦・横・斜め方向にピッピッと引っ張って整えましょう。
◆来シーズンもきれいな形をキープ! サマーニットのお洗濯テク
サマーニットを洗濯機で洗う場合は、縮みや型くずれを防ぐために洗濯ネットに入れ、標準コースではなく「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱⽔流コース」でやさしく洗うことがポイント。色あせや型くずれ、着⽤中に発⽣する⽑玉を防止するには、おしゃれ着⽤洗剤「アクロン」を使うのがおすすめです。さらに柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤を併⽤しましょう。
1.洗濯表示を確認
洗う前に必ず洗濯表⽰を⾒て、家庭で洗えるか確認をしましょう。洗濯機で洗う場合は、「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱⽔流コース」で洗いましょう。
2.適切な洗剤を選ぶ
洗剤は、洗濯時の色あせや型くずれ、着⽤中に発⽣する⽑玉を防止する効果のあるおしゃれ着⽤洗剤がおすすめです。さらに柔らかく仕上げたい場合は、柔軟剤を併⽤しましょう。
3.目⽴つ汚れがあれば前処理をする
エリや袖口など、部分的に気になる汚れがあるときは、おしゃれ着⽤洗剤「アクロン」の原液をつけ、キャップの底で軽くたたいて、洗剤をなじませておきましょう。
4.たたんで洗濯ネットに入れる
衣類がほかの衣類とからんだり、型くずれしたりするのを防ぐために、たたんで洗濯ネットに入れましょう。装飾がついている場合は裏返してからネットへ。カーディガンなどのボタンはしっかりとめてから洗濯ネットに入れます。ネットに入れる際は、ひとつのネットに1着が原則︕
5.弱⽔流コースで洗います
洗濯機の「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱⽔流コース」を選んで洗いましょう。
6.すぐに取り出して、形を整えて干す
洗濯じわを防ぐため、脱⽔が終わったらすぐに洗濯機から取り出しましょう。たたんでから両手でたたいて、しわを伸ばします。干すときは、平らな場所や平干しネットの上で陰干しすると、型くずれを防止できます。
平干しできない場合は、袖をたらさないように、身頃といっしょに竿にかけて干しましょう。
衣替えの「二オイ・色あせ」を防ぐ「しまい洗い」
◆ニオイを残さない「しまい洗い」
ニオイが気になりやすいアイテムといえばインナーですよね。機能性インナーの素材である化学繊維は、⽪脂汚れに含まれる液状の汚れ(オレイン酸)がつきやすく、さらに極細繊維のため、汚れが奥の奥まで入り込みやすいという特徴があります。そのため⻑期収納すると、気になるニオイが発⽣しやすいのです。
ニオイ対策には、汚れをしっかり落とすことが必要です。⽪脂汚れに強い液体高濃度洗剤と液体酸素系漂白剤を活用し、つけ置き洗いでニオイを落としてからしまいましょう。
◆色あせさせない「しまい洗い」
色あせの原因として考えられるのは、お洗濯を繰り返すこと、外干しでの直射日光などです。⼀度色あせが起こると元には戻らないので、色を守りたい衣類は、普段のお洗濯・しまい洗いに関わらず、おしゃれ着用洗剤でのお洗濯がおすすめです。おしゃれ着用洗剤には、⽔道⽔の塩素による色あせを防止する効果があります。
また、日光による色あせを防ぐには、「陰干し」や「部屋干し」が有効です。衣類に直接日光が当たらないようにしましょう。どうしても日光が当たってしまう場合は、衣類を裏返しにして干しましょう。
衣替えも効率的に︕ 今⽇からできるらくらく収納
収納方法の工夫は、衣類のしわや型くずれの予防にもつながります。取り出しやすく、しまいやすい収納の仕組みをつくっておくと、手持ちのアイテムがひと目でわかって、毎朝の服選びもラクになります。
1.引き出し収納
Tシャツや吊るすと伸びやすいニット類は引き出しにしまいましょう。しわが気にならないカジュアルパンツや下着、靴下、ハンカチなどはアイテム別にまとめます。衣類を寝かせずに⽴てて入れると、引き出しの中が⾒やすくなりますよ。
2.吊るして収納
型くずれやしわを避けたいスーツ、スカート、パンツ、ジャケットなどは、吊るして洋服ダンスやクローゼットへ。トップスのハンガーとボトムのハンガーを交互にしたり、ハンガーの位置が上下にずれるように配置すると、上着の肩などがぶつかり合って擦れる心配もありません。数着分の上着を吊るせるハンガーなどを使うと、省スペースでたくさんの衣類を吊るせます。
3.ケースで保管
⻑期保管の時に活躍するのが、衣類ケースです。ニット類はケースの大きさに合わせてたたみ、寝かせず⽴てて収納しましょう。衣類を重ねるよりも、写真のように⽴てて並べる収納の方が、衣類に重みがかからないのでしわが付きにくく、型くずれも防止できます。すべてのアイテムが⼀目で⾒渡せ、取り出しやすいのもポイントです。
可愛いお洋服を来シーズンも変わらず楽しむためには、お手入れは欠かせませんね! 今回紹介した情報を是非参考に衣替えを行ってみてくださいね!(山口彩楓)