【浴衣の着方】一人でも簡単!帯の結び方編【割り角出し】【動画】

夏の花火大会に向けて浴衣を自分で着られるようになろう大作戦、今回は帯結び編。
いわゆる普通の「半幅帯」を使った「割り角出し」という結び方を完全解説します!

★浴衣編はコチラ→ ひとりで着られる!初心者のための「浴衣の着方」完全解説

 

【動画】

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【事前準備その1】帯板について

帯板はなくても帯を結ぶことはできますが、あったほうが断然すっきりキレイに仕上げることができるので、持っておくのをおすすめします。ひとつ1000円前後で購入できます。ベルトでとめるタイプの帯板をお持ちの方は、帯を締める前にとめておきましょう。ベルトタイプではない場合は最後に入れます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

 

【事前準備その2】「て」「たれ」について
この説明の中では「て」「たれ」という単語が頻繁に出てきます。

て:最初に手にとる、帯結びを支える約30cmほどの部分。
たれ:「て」以外のほとんどの部分である、実際に帯結びを作る部分。

ですが、下の画像を参照に「ふーん、これが“て”で、これが“たれ”なんだな」くらいに思っていただければ大丈夫です。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【1】「て」の長さを決める。

「て」を30cmほどとります。半幅帯の幅は約15cmなので、帯の端を三角に折って、もう1度折れば、簡単に30cmを測ることができます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【2】「て」を半分に折り、衿にとめる。

【1】でとった「て」を幅半分に折り、30cmのところを伊達締めの前中心に合わせたら、「て」の先のほうを衿に着物クリップでとめます。着物クリップがない方は洗濯ばさみなどでもOKです。慣れている方はとめなくても大丈夫ですが、慣れるまではとめておいたほうが結びやすいです。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【3】帯を巻きます。

伊達締めの前中心で折り返し、体に巻いていきます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【4】もう1巻きします。

1巻めが巻き終わったら、2巻めを巻きます。巻くとき、自分が回転しながら巻くと帯がからまらずスムーズです。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【5】帯がほどけないよう、ギュッと締めます。

帯を2巻きしたら、左手で1巻めの下線を持ち、右手で長くたらしている帯の下線を持ち、右手をギュッと引っ張って締めます。やや下方向に締めると、より強く締まります。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【6】帯を斜めに折り上げます。

2巻めの帯を下から斜めに折り上げます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【7】「て」に「たれ」を重ねます。

クリップまたは洗濯ばさみでとめていた「て」を外し、「て」の上に「たれ」を重ねます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【8】「て」をくるむように「たれ」を引き上げます。

「て」をくるむように「たれ」を引き上げます(画像参照)。このとき「たれ」の幅は半分に折ったままです。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【9】「て」と「たれ」を両手で持って締めます。

「たれ」をすべて引き抜いたら、「て」と「たれ」を両手で持ってギュッと締めます。締めたら「て」と「たれ」をまっすぐ縦にすることでしっかり締まります。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

2-11

 

【10】「て」を折り返します。

「て」を上に折り返します。

2-12

 

【11】「て」に「たれ」を重ねます。

折り返した「て」の上に、「たれ」を重ねます。

2-13

 

【12】「たれ」を引き抜き、結びます。

「て」をくるむようにして、「たれ」を下から引き抜きます。「たれ」の幅は半分に折ったままです。そして、「て」と同じ長さ分、「たれ」を引き抜き、「て」と「たれ」を持ってギュッと結びます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【13】「たれ」を開きます。

結び目の下にある「たれ」を左右に開きます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【14】「たれ」を下から通し、引き抜きます。

「たれ」を、胴に巻いた帯と結び目の間に下から通し、引き抜きます。強く引っ張ると結び目が裏返ってしまうので、優しく引き抜きましょう。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

 

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【15】「たれ」を下ろします。

引き抜いた「たれ」を下ろし、結び目の上に重ねます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【16】もう1度「たれ」を通し、途中まで引き抜きます。

もう1度同じ場所に「たれ」を通し、途中まで引き抜きます。1回めのようにすべてを引き抜くのではなく、「たれ先」を少し残します。長すぎるとバランスが悪いので、胴に巻いた帯の下線から5cmくらいが目安です。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【17】形を整えます。

引いた「たれ」をおろし、形を整えます。しわがあれば左右にしごいてしわをとりましょう。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

できた!

 

【18】帯を回します。

右手で帯の上を、左手で帯の下を持ち、時計回りに帯を回します。逆向きに回すと浴衣の胸元が開いてきてしまうのでご注意を。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【19】完成!

私は最初にベルト状の帯板をしていましたが、差し込むタイプの帯板をお持ちの方はここで入れます。1巻めと2巻めの間に帯板を上から差し込みましょう。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

【20】おまけ。帯締めをしたい方はこのあたりで結ぶと隠れます。

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

 

自分で浴衣の帯を結ぶ!「割り角出し」の結び方カンタン解説

帯締めをするとまた印象が変わってかわいい!

さて、ひとりで着られるようになっても、浴衣と言えばつきものなのが「着崩れ」現象。次回は着崩れてしまったときの対処法をご紹介します!(後藤香織)

★浴衣編はコチラ→ ひとりで着られる!初心者のための「浴衣の着方」完全解説

★お直し編はコチラ→ 花火大会前に必見!浴衣が着崩れてしまったときの解決法4つ

 

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