年々の流行で浮き沈みはあれど、決して忘れ去られることのない大定番、ダッフルコート。でも大人になればなるほど、不思議とハードルの高さを感じてしまうもの。その理由は『Oggi』12月号にあるように、「ともすると学生っぽくもなりがち」だから。
でも、着たい、着たい、着たい! あの革のストラップといい、角のトグルボタンといい、なんてったってかわいい。テディベア的な愛くるしさで、ファションの域を超えて、物体として女心をくすぐると申しますか……。それにしても、海外のスーパーモデルはいともさりげなく、カッコよく、子供っぽくならずに着こなしてるじゃないですか? なんでなんだろう、と常々思っていましたところ、『Oggi』のコート特集にその答えを見つけました。
ダッフルコート自体はオーソドックスとも言えますが、よーくごらんください。誌面で述べられてるとおり、「ポイントはトグルにあしらわれたゴールドメタル」。これぞ大人ダッフル。控え目butキラリ。まずは選びの視点ってことですね。モノトーンつながりでスリムなボトムに流れ込むあたりも絶妙! しかも、こちらのパンツは今年大いに盛り上がっているチェック=プリンス・オブ・ウェールズ(通称グレンチェック)。こちらの柄は英国王室発祥。上下で英国伝統アイテムを組み合わせるなんて、なんともツウな感じ!
そしてこちらのページの上の写真。ジップアップの変形ダッフルはカジュアル感MAXですが、シックな配色とタイトミニ、さらにはモードなブーティと近年大復活のクラッチバッグの相乗効果で、いけるいける!
続いてページ下の写真。ショートダッフルこそ、大人にとっての最難関ですが、フードにファーがあしらわれているだけでまったく印象が変わるのですね。モノトーンのコントラストで全身色み抑えめっていうのもカギです。足元はボルドーのオペラシューズ! 素敵です!
大人の女性がカジュアルアイテムにどう挑むかのか、どうカッコよく着こなすのか──永遠の課題ですが、このパズルが解けたときの高揚感! だからおしゃれはやめられませんね。(ナスターシャ澄子)
(『Oggi』2013年12月号)
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