風は気持ちよく、暑すぎず寒すぎない。
心地いい今の季節に京都を訪れるなら、「王道の京都を楽しみ尽くすのがいちばん!」と、雑誌『和樂』は提案します。
ここで紹介するのは、京都を知り尽くした『和樂』スタッフが、実際に見て歩いて感動した楽しみ方を、ギュッと盛り込んだ3時間の散策ルート。
青竹林をはじめとした、美しい景色にあふれる嵯峨野。3時間で味わいつくす、珠玉のプランを『和樂』6・7月号よりご紹介します。
■午後0:00 愛宕念仏寺 (滞在時間 15分)
アップダウンの多い嵯峨野めぐりは、愛宕山の山裾から下るルートが快適に楽しめます。
スタート地点である愛宕念仏寺は、境内にある千二百羅漢が訪れる人をなごませてくれるため、「癒しの寺」とも呼ばれています。
愛宕観音寺
京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2‐5
8時~17時(閉門16時45分)
拝観料300円
■午後0:20 平野屋 (滞在時間 35分)
夏の嵯峨野と言えば鮎と冷奴。
というわけで、愛宕念仏寺から5分歩いて、築400年という昔ながらの鮎料理屋、「平野屋」さんでお昼を。
鮎の時期はお昼のコースは8,000円から、夜は15,000円から。
平野屋
京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16
11時30分~21時(L.O.19時) 無休
■午後1:00 嵯峨鳥居本 町並み保存館 (滞在時間 5分)
江戸や明治期の建物が続くこの一帯は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている、景観豊かな通りです。
明治初期の京町家を復元した保存館には、通りのジオラマも。江戸時代の「愛宕さん参り」が想像できる町並みを見ましょう。
嵯峨鳥居本町並み保存館
京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町8
10時~16時 月曜休(祝日の場合は翌日休)
入館無料
■午後1:10 あだし野念仏寺 (滞在時間 10分)
8000体を超える石仏、石塔と竹林がある、奥嵯峨のシンボル的寺院です。
明治中期に、化野の山野に散っていた石仏や石塔を集めて供養したころから、こんなに多くが集まっています。
あだし野念仏寺
京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
9時~16時30分(最終受付、1・2・12月は15時30分)
拝観料500円
■午後1:25 臼井久商店(滞在時間 5分)
三代目となる当主がこだわる純米酒を、オリジナルラベルで限定販売する酒屋。
嵯峨野のお土産に求めたい、料理に合うすっきり純米酒が多数あります。
大吟醸の「白道(税込3,703円)」は、瀬戸内寂聴さんが山形男山酒造でブレンドさせたもので、ラベルは書家の榊莫山氏によるもの。
臼井久商店
京都市右京区嵯峨鳥居本本六反町10
9時~19時 水曜休