今、王道の京都が楽しい!3時間で「嵯峨野」を楽しみ尽くす

■午後1:35  祇王寺 (滞在時間 20分)

『平家物語』にも登場する、平清盛の寵愛を受けた、白拍子の祇王。

その後清盛の心変わりにより捨てられ出家し、生涯を過ごした尼寺が、祇王寺です。

庭と草庵のつつましい風情には、美しい女性的な品格が宿っています。

祇王寺
京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
9時~17時(最終受付16時30分)
拝観料300円

 

■午後2:00 二尊院 (滞在時間 20分)

和樂2016年6・7月号P73

嵯峨天皇の勅願により、承和年間(834~847年)に開山され、釈迦如来像と阿弥陀如来像の二尊を本尊とする寺院です。

かの藤原定家の、「時雨亭」があったとされる場所のひとつでもあります。

二尊院
京都市右京区嵯峨二尊院前長神町27
9時~16時30分(最終受付)
拝観料500円
※2016年秋まで本堂改修中につき、本尊非公開

 

■午後2:25 民芸定家 (滞在時間 5分)

竹の里・嵯峨野のお土産には、やはり美しき手仕事の竹細工が欠かせません。

こちらのお店は、竹骨の扇子や大小の竹ざる、豆腐すくい、カップ類など、お土産に手頃な品を扱う竹細工の専門店。他に、お香や和紙製品なども取り扱っています。

民芸定家
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町15‐5
9時~17時 無休

 

■午後2:31 小倉百人一首 文芸苑 (滞在時間 4分)

桂川の近くにある、小倉百人一首の資料館「時雨殿」が、100首の歌碑を近隣5地区の文芸苑に配置しています。

この長神の杜地区には、紫式部の歌をはじめ、19首の歌碑があります。

小倉百人一首 文芸苑(長神の杜地区)
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町
9時~17時 無休 無料

 

■午後2:38 落柿舎 (滞在時間 7分)

芭蕉の高弟が過ごした風雅な草庵跡。芭蕉が『嵯峨日記』を記した場所でもあります。

土間付きの翻案や、洛中最古の句碑もこちらに。

落柿舎
京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
9時~17時(1・2月は10時~16時)
12月31日・1月1日休 入園料250円

 

■午後2:50 常寂光寺 (滞在時間 10分)

和樂2016年6・7月号P72
この3時間の散策ルート最後の場所は、常寂光寺。小倉山の中腹から見る京都の町と山並みは、まさに絶景です。

ちなみに、こちらも藤原定家の「時雨亭」があったとされる場所でもあります。

常寂光寺
京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
9時~17時(最終受付は16時30分)
拝観料400円

 

いかがでしょうか。3時間とは思えないぎゅぎゅっと濃縮な散策ルート。

もう少し時間に余裕がある場合はひとつひとつの場所を丁寧に見てまわっても構いませんし、お急ぎの方はこのルートを駆け足でみるもよし、もしくは気になるところのみをピックアップして見ていくのもおすすめです。

初夏の京都、ぜひ楽しんでくださいね!(後藤香織)

 

和樂2016年6・7月号表紙

『和樂』2016年6・7月号(小学館)

 

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