外食のお会計にて、ひとりでも誰かと一緒でも「クーポンを使いたいけど、ちょっと恥ずかしい…」と感じたことはありませんか?
今回は、株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が20代~60代の男女1,035人を対象におこなったアンケートをもとに、飲食店でのクーポン利用について「恥ずかしいと思う理由」から「どんなシチュエーションで恥ずかしいと思うのか」まで、リアルな意見をご紹介!
飲食店でのクーポン利用、恥ずかしい派45.7%。その理由は“同席者の目”
今回の調査では、クーポン利用に“なんらかの恥ずかしさ/カッコ悪さ”を感じる人は全体の45.7%。一方で、過半数以上の54.3%は“恥ずかしくない/カッコ悪くない”と考えていることが分かりました。
お得に食べることができて使うに越したことはないクーポンですが、なぜ恥ずかしいと思ってしまうのでしょうか? 恥ずかしい派のみなさんから寄せられた理由を多かった順に並べた結果がこちら。
【飲食店でのクーポン利用を恥ずかしいと思う理由】
◆同席者に“ケチな人”認定されたくない!
最も多かったのは「同席者にせこいと思われそうだから」(44.6%)。つまり、店員さんの目よりも“一緒にいる人にどう見られるか”を気にしている人が圧倒的に多いようです。たとえば、デートで「今日は私が払うね」と言ってからスマホを取り出してクーポン画面出すとき、そばにいる相手から「この値段でクーポンか」なんて思われないか一瞬気になってしまう…。そんなシーンは想像しただけで共感する人も多いはず!
2位「他の人が使っていないのに自分だけ使うのが恥ずかしい」(23.7%)、4位「同席者にかっこつけたい」(21.6%)も、やっぱり“対・相手”の意識からくるもの。逆に「店員にせこいと思われそう」(7.4%)や「店員にかっこつけたい」(4.4%)といった回答はかなり少数派でした。
◆スマートに会計できないと空気が…
そのほか、3位「会計に手間取るから」(22.2%)、5位「場違いに感じるから」「クーポンを探すときにあたふたするから(18.6%)、7位「クーポンが有効でなかったときに恥ずかしいから」(16.7%)といった理由も一定数見られました。
使いたい気持ちはあるのに、いざというときに「あれ、どこだっけ?」とスマホの中でクーポンを探してモタモタ…。周りの視線を感じながら焦れば焦るほど見つからない、なんて経験に身に覚えがある人もいるのでは? さらに、やっと見つけたのに「申し訳ございません、こちらのクーポンは本日ご利用いただけません」と言われた瞬間、その場がちょっと気まずい空気になってしまったり。また、数人でわいわいごはんを食べたあとのお会計で、ひとりだけクーポンを提示することに「場違い…?」なんて躊躇してしまう人もいるはず!
お得なのは分かっているけれど、その場の“ムード”を壊したくないという心理が働いているようです。
クーポン利用しづらい場面は…1位「気になる人とレストランで自分が払う」
◆気になる人・付き合いの短い恋人の前で使うのが一番恥ずかしい
シチュエーション別に見てみると、“クーポンを使うのが恥ずかしい”と感じる人が最も多かったのは「気になる人とレストランで、自分が払うとき」(28.8%)でした。やっぱり少しでもスマートな姿を見せたいし、お会計でもたつきたくないもの!
上位を占めたのは「気になる人」や「付き合いの短い恋人」といった、まだ関係性が浅く印象を気にする相手との食事シーン。たとえば、初めてのデートで「ここは自分が出すよ」と言ったあとにクーポンを提示する…。お得になるのは嬉しいけれど、「ケチだと思われないかな?」と頭をよぎってしまう、なんとなく勇気が要る瞬間ですよね。
◆後輩・先輩・複数人の友人との外食も、やや恥ずかしさアリ
そのほか、「仕事の後輩との外食で自分が払うとき」(21.0%)や「仕事の先輩との外食で先輩が払うとき」(15.0%)も一定数の票が集まりました。後輩の前では「頼れる先輩」でありたいし、先輩が奢ってくれる場で自分だけクーポンを出すのも「図々しく見えないかな…」と気が引ける、そんな職場ならではの上下関係への配慮がうかがえます。
また、「複数人の友人とのファストフード・レストランで自分が払うとき」という回答も20%前後いました。自分だけがクーポンを使って得するのに、後ろめたさを感じるのかも。
◆ひとり・家族となら恥ずかしくない!
一方で、「家族との外食」で恥ずかしいと感じる人はかなり少数派。「ひとりで外食するとき」よりも少ない割合になっていて、気をつかわない相手だからこそ“堂々とクーポンを使える安心感”があることが見てとれます。家族なら「お得になったよ!」と報告したら笑顔で喜んでくれそうですよね。
クーポン利用にまつわる“恥ずかしさ”は、相手との関係やシチュエーション次第。でも実際は、多くの人が“気にしない(恥ずかしくない)”派というのも今回の調査で明らかになりました。
たしかに好きな人の前では少し気をつかうかもしれませんが、友人や家族との食事、ちょっとした外食ならむしろ賢い選択。これからは「せこいかな?」と迷うより、「上手に楽しもう!」という気持ちで気軽にクーポンを活用してみるのもよさそうですね。(Mai)