【未婚男女のホンネ】7割以上が「交際に告白は必要」。…LINEでの告白、ありですか?

好きな相手への告白、好きな相手からの告白…あなたは、SNSでの告白はアリ派? ナシ派? LINEやSNS、マッチングアプリの普及によって、告白をめぐる「当たり前」の意識が変化しているようなんです。

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今回は、『マシェラボ』が20歳~49歳の未婚男女368名を対象に実施した、恋愛における告白に関する意識調査をもとに、「告白って必要?」「どんな場面で告白されたい?」といった疑問を赤裸々にご紹介します!

今回の調査で明らかになった、主なポイントは以下の通り。

・未婚男女の7割以上が「告白は必要」と回答、若い世代ほどその傾向が強い

・告白は「直接」が最多も、30代では3割以上がデジタルでの告白経験あり

・20~30代男性の6割以上がデジタルの告白に肯定的、男女間に意識差も見られる

それでは、このポイントをもとに、それぞれのアンケート結果を深掘りしていきましょう。

1.20~40代未婚者の71.2%が「告白は必要」と回答

20~49歳の未婚者を対象に恋愛関係における「告白」の必要性について質問したところ、「告白は依然として重要である」という傾向が明らかに。

具体的な数字を見てみると、「絶対に必要(23.1%)」と「あった方が良い(48.1%)」を合わせた、告白を必要と考える層(以下「必要派」)は、全体の7割以上に。一方で、「あまり必要ない」と「全く必要ない」を合わせた「不要派」は13.1%にとどまり、やはり「告白は必要」と考える人が多数派であることがわかります。

SNSやマッチングアプリを通じて、出会い方が多様化したからこそ、「告白ナシで始まる恋愛のスタイル」が語られることが多くなりました。しかし、今回の調査からはお付き合いの前に関係性を明確にすることを重視する傾向がわかりました。コミュニケーション手段がデジタル化しても、関係性を次のステップに進めるための明確な意思表示や、相手への誠意を伝える行為の重要性は、現代においても変わらずに大切にされているんですね。

2.20代の75.6%が告白を「必要」と回答! 世代が若いほど告白を重視

多くの人が告白の必要性を感じていることが明らかになったところで、続いて、この傾向に世代による違いはあるのかを調査しました。回答を年齢層別に分析したところ、若い世代ほど告白を重視する傾向が発覚。

年齢層別に「必要派」の割合を見ると、20代で75.6%、30代で70.8%、40代で64.0%でした。世代が若いほど告白を重視する傾向が明確に表れており、最も若い20代と最も年上の40代との間には11.6ポイントの差が見られます。

若い世代ほど関係性を曖昧にせず、相手への誠実さを示すための明確な意思表示を大切にする価値観を持っているかもしれません。また、結婚や出産というライフフェーズへの移行を真剣に考えているからこそ、関係性をはっきりさせたいという思いもあるかもしれません。年齢が上がるにつれ、結婚という選択肢にとらわれない恋愛をする人も増えてくるのではと推測できます。

3.告白は「直接の会話」が一番いい? 30代の34.4%がデジタル告白を経験

では、告白の「方法」はどのように変化しているのでしょうか。「これまで経験した告白の方法は?」と質問したところ、若い世代を中心にデジタルな手段が浸透している実態が明らかになりました。

年齢層別に告白経験の方法を見ると、全世代を通じて「直接の会話」が最も多く、20代で41.9%、30代で45.8%、40代で47.0%となりました。注目すべきは「アプリやメールでのメッセージ(LINE・SNSのDMなど)」での告白経験。20代(27.9%)、30代(34.4%)という結果になり、意外にも30代がデジタルネイティブ世代の20代を上回る結果に。また、いずれも40代(13.0%)を大きく引き離しています

20代・30代は40代と比較してデジタル告白の経験率が非常に高く、若い世代にとってLINEやSNSが恋愛のコミュニケーションツールとして定着している様子がうかがえます。特に30代が多い理由に関しては、30代は恋愛経験を重ねる中でコミュニケーションツールのデジタル化を体験してきた世代であり、結果としてデジタルな手段を利用する機会が多かったのかもしれません。。

4.LINEやSNSでの告白、意見が二分。女性はやや慎重にあり

デジタルでの告白経験の多さが目立ちましたが、実際その受け止め方にはどのような意識差があるのでしょうか。「アプリやメールでの告白についてどう思うか」を質問したところ、特に若い男性がデジタル告白を前向きに捉える一方、女性はやや慎重という、男女間の意識の違いが明らかに。

アプリやメールでの告白を「とても良い」「まあ良い」と肯定的に捉える人の割合を見ると、20代男性で62.9%、30代男性で64.8%と、いずれも6割を超える高い結果に。これは40代男性(50.0%)を大きく上回る数字です。特に「とても良い」という最も積極的な肯定意見は20代男性が20.2%と高く、デジタルツールの利用が浸透していることがわかります。

一方、女性は全体的に男性と比べて慎重な傾向が見られました。肯定派の割合は20代女性で54.2%、30代女性で47.6%、40代女性で45.4%となっており、最も若い20代でさえ5割を少し超える程度でほぼ半々。30代以降は5割を割っています。同世代で男女比較をすると、全ての世代で男性を下回る結果に。

こうした男女間の意識の違いは、告白という行為に求める価値観の差から来ているのかも。LINEでの告白は、わざわざ時間をかけてムードを作る必要もなく、自分にとって一番いいタイミングで伝えることができます。また、万が一振られてしまった場合も、その後とりつくろう必要性がなく、自然に距離を置きやすいというメリットも。こうした点から、若い男性がLINEなどを効率的なコミュニケーション手段と捉え、告白の「方法」にこだわらないのに対し、女性はより直接的な言葉やその場の雰囲気を大切にし、誠実さが伝わる方法を重視する傾向があると考えられます。

さらに、男女平等が進んだとはいえ、「告白は男性から」という考えが根強く残っている可能性も。この場合、告白しやすい「LINEでの告白」と、相手の思いが伝わりやすい「対面」では、求めるものが異なるのではないかともいえます。

5.告白が要らない理由は? 最多は「気持ちが分かっていれば十分」

このように、多くの人が告白を必要と考える一方で、その手段には様々な価値観があることが見えてきました。

それでは、「そもそも告白は必要ない」と考える少数派の人たちは、どのような考えを持っているのでしょうか。告白は必要ないと考える理由について質問したところ、これまでの恋愛の常識とは少し違う、現代ならではの価値観が見えてきました。

告白は必要ないと考える最も大きな理由として、「お互いの気持ちが分かっていれば十分だから」と「告白という文化が時代に合わないから」がそれぞれ20.8%で同率最多に(「わからない」を除く)。これに「自然な流れで関係を築きたいから」(14.6%)が続いています。

これら上位3つの理由に共通しているのは、いずれも「言葉での明確な意思表示」よりも、「お互いの理解」や「自然な関係の発展」を重視する現代的な価値観です。告白不要派の人たちは、形式的な告白というステップを踏まなくても、二人の関係は自然に築けるという、従来とは異なる恋愛観を持っていることがうかがえます。

しかし、この傾向は年齢によって差があることもわかっています。どの年代に、どんな恋愛を求めるのかにもよると考えられます。


今回の調査から、告白の大切さは今も変わらない一方で、伝え方は人それぞれになっていることが明らかに。若い人ほど告白を大切に思っているものの、デジタルツールで伝えるか直接話すかについては、世代や性別によっても差があります。

こうした変化は、スマートフォンやSNSが普及して、人とのやり取りの方法が増えたことも一因かも。告白そのものの意味は昔と変わりませんが、相手に気持ちを伝える手段が多様化したことで、一人ひとりが自分に合った方法を選べるようになっています。また、「どんな相手とどんな恋愛をしたいか」も自由に選べるようにたってきたのかもしれません。「こうしなければいけない」という決まりにとらわれず、相手との関係や自分の気持ちを大切にしながら、一番素直に伝えられる方法を見つけていきましょう♡ (Ami)

出典:マシェラボ