恋人とのケンカの種といえば、さまざまな価値観ギャップがありますが…なかでも深刻になりがちなのが、金銭感覚をめぐる価値観。
そこで今回は、株式会社ビズヒッツが全国の男女505人を対象に調査した、「恋人のお金の使い方に関する意識調査」をもとに、お金の用途をめぐるホンネを徹底分析しちゃいます!
恋人のお金の使い方で引いてしまった瞬間1位は…ゲームへの課金!?
恋人のお金の使い方でイヤに思ってしまった場面のTOP3は、1位が「ゲームにお金をかける(13.3%)」、2位「ギャンブルにつぎ込む(9.1%)」、3位「身の丈に合わない消費(6.7%)」となりました。わかる〜と共感した方も、ちょっと意外に思った方もいるのでは? 一つずつ見ていきましょう。
<1位 ゲームにお金をかける>
・「生活に困っているから」と言われて貸したお金で、ゲームに課金していた(20代 女性)
・好きなスマホゲームに、一度に万を超える金額の課金を行っている姿を目撃したときに、少し引いてしまいました(30代 男性)
ほどよく楽しむ分には趣味として受け入れられるゲームも、度を超えた課金ぶりを目にしてしまうと、うわっ…と思ってしまう方が男女ともに多い様子。欲しいアイテム・キャラクターが出るまでガチャを続け、結果として課金が高額になる、というのは心配になっちゃうのが、正直なところ。2位のギャンブルを抑えての1位には意外性がありますが、それだけ課金が身近ということの表れかも。
<2位 ギャンブルにつぎ込む>
・ギャンブルをするのはいいが、人にお金を借りてまでしていた(30代 女性)
・食事代など最低限必要なものはケチるのに、パチンコにはいくらでもつぎ込む(40代 男性)
「中毒性・依存性」が高く、一歩間違えれば「生活破綻のリスク」まであるギャンブルは、やっぱり引いてしまう人が多いよう。勝ち負けが極端に続いてしまうと、欲深くなったり一発逆転を狙いたくなるのが人間の性。ちょうど良い塩梅を保てないのが、ギャンブルですよね〜。
<3位 身の丈に合わない消費>
・「お金があまりない」と言いながら、ハイブランドのものばかり買っているところです。たまにならいいと思いますが、かなりの頻度で購入していてびっくりします(20代 女性)
・お金に余裕がないのに、高い飲食店に行きたがる(30代 男性)
インスタやTikTokで、人のキラキラした生活が気軽に見えるようになった今、無意識に理想が上がりがち。自分の手元のお金より夢を見てしまって、身の丈に合わない出費が増えてしまうこともありますよね。でも、「計画性がない」「現実やリスクが見えていない」と判断されかねません…。
<4位 推し活にお金をかけている>
・アイドルのチケットに30万ほど使うこと(20代 男性)
・2次元の推し活にクレジットカードの限界までお金をかけてしまう。推し活にお金をかけすぎて、デートができなくなってしまう(30代 男性)
ちょっとギクっとしてしまった方も多いのではないかと思われる、推し活への不満。生きがいとして広く受け入れられるようになった反面、グッズや遠征など、定期的に大きなお金が消えていくコレには、本人は有意義でも恋人からすると度を超えた出費と捉えられる可能性もあります。「推しにはお金を使うのに、恋人との食事はケチる」なんてことがあると、恋人が「自分は推しより下なんだ」と感じてしまう危険性も…!
<5位 割り勘が細かい>
・1円単位で割り勘されたこと。しかも年上の男性で20歳以上離れているので引きました(20代 女性)
・デートで相手のほうが高いものを頼むのに、1円単位で割り勘。また私がご馳走することはあっても、相手が全額払うことはなかったこと(30代 女性)
1円単位の割り勘はちょっと細かすぎ…と思う人も多いよう。さらに年上なら、奢ってほしいなんてことは言わなくとも、ちょっと多めに出してくれる方が大人の余裕を感じられるところ。相手と食べたり飲んだりする量が違ったり、高価なものを頼まれた場合のきっちり割り勘も、地味にイヤですよね。
<6位 プレゼントが安い>
・記念日のプレゼントで私は4万円相当のものをプレゼントしたのにも関わらず、相手は1万円もしないものをプレゼントしてきた(20代 男性)
・誕生日に100均の商品の詰め合わせをもらったこと(40代 女性)
プレゼントが値段じゃないこともわかってるけど、やっぱり少し気にしちゃう。自分は相手にこれくらい払ってもいい! と奮発したのに、あまりに値段に差があると「私にはあんまりお金かけたくないのかな…」と悲しくなることもありますよね。
<7位 節約しすぎている>
・旅行に来ているのに金額を気にしすぎて結局何もできず、ドライブや散歩になることがあった(30代 女性)
・買い物に行って、袋を購入せずにずっとおにぎりとお茶を手に持ってデートしていたときは引きました。ケチって大変な思いをするなら、袋代3円くらい払えばいいのに(40代 女性)
節約自体は堅実さの表れ。それ自体は良いことなのですが…度を超えてしまうとせっかくの機会にふたりの楽しみを奪いかねません。
価値観が合わないと思った恋人のお金の使い方は「計画性がない」
「価値観が合わないと思った恋人のお金の使い方」を聞いたところ、圧倒的1位は「計画性がない(26.9%)」、2位は「趣味にかける金額が大きい(15.2%)」という結果に。
<1位 計画性がない>
・将来の貯金についての考えが甘い。欲しいものをすぐに購入したり、他の場所で安く買えるのに高い値段で購入したり、無計画なお金の使い方をしていて、自分とは合わないと感じた(20代 男性)
・恋人が毎月のように外食や遊びにお金を使い、貯金をほとんどしないことに驚いたことがあります。私は将来のため計画的にお金を使いたいタイプなので、無計画な使い方は理解できないと感じ、自分とは合わないなと思いました(30代 女性)
男女問わず相手との将来を考えられなくなってしまうのが、計画性のなさ。「貯金をしない」「収入をすぐ使い切る」「欲しいものはすぐ買う」と言った行動は、計画的な人からすれば「将来への備えがなくて不安」という思いにつながってしまいます。
<2位 趣味にかける金額が大きい>
・ファンミーティングやライブに全部行く理由がわかりません。余裕のあるときだけでいいのではないかと思います(30代 男性)
・収入の半分を趣味に使っていたこと。結婚をほのめかされたけど、「実家暮らしで貯められる環境なのに、その使い方は、現実を見てほしい」と思ってしまった(30代 女性)
「どこまで趣味にかけるか」は人によって価値観が大きいばかりに、引いてしまうポイントになりがち。
<3位 節約しすぎる>
・倹約家と言えば聞こえはいいですが、ファストフードではジュースではなくてわざわざ無料の水を頼んだり、買い物をするとオマケをしつこく要求したりするのは理解できませんでした(30代 女性)
・すべてにおいてケチなのは嫌です。どこか気持ちよくお金を使う部分がなければ、合わないと感じます(40代 女性)
節約も、過度になると「ケチ」「貧乏くさい」などのネガティブな印象を与えます。とくに「デート中の極端な節約」や「店舗スタッフへの配慮を欠いた行動」などは、同席している恋人に恥ずかしさを感じる原因になりがち。
<4位 ギャンブルにつぎ込む>
・月に数万競馬につぎ込む。損した分はパチンコでまかなう(20代 女性)
・いつもお金がないと言うわりに、すぐにパチンコに行くのが理解できなかった(30代 女性)
ハイリスクなだけに、生活を犠牲にしてまでギャンブルに使う姿勢を理解できないという声も多く見られました。
<5位 節約意識がない>
・低賃金なのに、ゲームや服に関して一切の節約をしないこと(30代 女性)
・高いものがいいと思い込んでいて、口コミや値段比較をしない(30代 男性)
「生活水準に見合わない出費」「安く買える方法を調べようとしない」、「やろうと思えば節約できるのに、やろうとしない」という態度も理解できないと思われやすいようです。身の丈に合う支出を心がけたいですね。
<6位 優先順位が自分と違う>
・興味あるものには平均以上にお金をかけるけど、興味のないものにはまったくお金をかけない。財布がボロボロでも、服に穴が空いていても、カバンが試供品の安いもので汚れていても、まったく気にせず買い替えようとしない(20代 女性)
・趣味や推し活へのお金のかけ方は収入に見合わないくらい激しいのに、日々の生活費や食費のケチり方がすごく、お金のかけどころが違うと感じました。健康への意識の違いにもつながると思います(30代 女性)
具体的に挙げられるのは、「生活費を削ってまで、趣味の推し活にお金をかける」「興味のないものにはお金をかけないので、身だしなみができていない」など。お金の優先順位は人によって違うので、「恋人が軽視している部分」が自分にとっては大切な支出だった場合にはすれ違いを生みやすくなります。
<7位 高級志向が強い>
・高級車や高級ブランドなど、他人と競争して優越感に浸る買い物をすることが理解できません(20代 男性)
・物欲が高く、ブランド嗜好もある。私は似たようなものならば少しでも安いほうを選ぶが、彼はブランドでないとダメ(30代 女性)
ぶっちゃけ、高級ブランドや高級車にこだわる姿勢は、浪費や見栄の表れと受け取られ、良い印象をもたれないことも。機能性を重視する人からすると、ブランドものへの浪費は「見栄を張りたいだけじゃない?」と、理解されにくいようです。
お金への価値観の違いが恋人との関係性に影響を与える人は、95.6%
「お金への価値観の違いが、恋人との関係性に影響を与えるか」という問いには、「与える」と回答した人が「かなり」「やや」をあわせて95.6%にのぼりました。収入や支出の使い方が合わないと、デートや同棲でストレスがかかりますし、将来への不安にもつながりやすいですよね。
一方、「影響しない」と答えた人からは、「個人の自由だから」「理解はできないが、まあ許容できる範囲だから」などの声が。価値観が合わなくても違いを尊重し、恋人のせいで自分が大きな実害を被ることがなければよし、と許容する人もいるようですね。
その理由は…「将来を考えると不安になる」が圧倒的
「お金への価値観の違いが、恋人との関係性に影響を与える」理由は、圧倒的1位が「将来を考えると不安になる(43.4%)」、2位は「ストレスが溜まる(15.6%)」でした。
↓リアルな理由はこちら
・一緒に生活したときの苦労をイメージしてしまう(20代 男性)
・結婚・出産など今後のことを考えたときに、お金の使い方が荒かったり価値観が合わなかったりすると、人生設計ができないから(20代 女性)
・生活の基準や幸せと感じる基準が合わないと思うし、ストレスを感じるので(20代 男性)
・価値観が違いすぎると、その都度イライラして嫌だから(30代 女性)
・結婚を考えているにも関わらず貯金をしないため、不安になってしまい、喧嘩が増えている(30代 女性)
・一緒に遊んだり出かける際に、お金の価値観が違うと意見自体が食い違うから。「お金の価値観が一緒=楽しみのベクトルが同じ」だと思う(30代 男性)
「同棲」「結婚」など、新たなライフフェーズへの移行を考えたときに不安視され、関係を見直そうと思われる原因になります。お金への価値観ギャップが続くと、「一緒にいても楽しくない」と思われ、別れにつながってしまうこともあります。自分のスタイルを曲げてでも一緒にいたい! と思う相手なら、早めにぶっちゃけた思いを聞いて、よくすり合わせておくおくことが大切ですね。
やっぱり、「自分が価値を感じられないものに、かなり出費していたとき」には恋人に対して引いてしまうという人が多いよう。とくに浪費が過ぎて恋人に頼ったり、ケチすぎて恋人との時間にお金をかけなかったりすると大きな不満の原因に。長く一緒にいたいと思える相手なら、恋人と将来のためによくすり合わせておくことが大切です! (Ami)
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