シャネル・ネクサス・ホールでアートな体験を。現代アーティスト・マベル ポブレットの個展に注目!

マベル ポブレットの個展がシャネル・ネクサス・ホールにて国内初開催!

シャネル・ネクサス・ホールは新進気鋭のキューバ人アーティスト、マベル ポブレットによる国内初の個展「WHERE OCEANS MEET」を開催します。

マベル ポブレットは、写真、ミクストメディア、ビデオアート、キネティックアート、パフォーマンスアートといったさまざまな手法で制作活動を行い、キューバの現代アートシーンで活躍する若手アーティスト。2017年、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では、《SCALE OF VALUES》が展示され注目を集めました。ポブレットの作品は、フィデル カストロ政権下のキューバで育った若い世代のアイデンティティや、世界とのつながりといった、彼女自身の経験に基づくもの。作品を通してキューバ社会と今日の世界を語ることで、観る者に疑問を投げかけています。

■マベルポブレット(Mabel Poblet)
現代アーティスト。1986年キューバ・シエンフエゴス生まれ。
キューバの現代アート・シーンにおける新星の一人として高く評価される彼女は、ミクストメディアおよび、写真やビデオ、キネティックアート、パフォーマンス、パブリックアートなど、多彩な技法・手段を用いて創作してきた。
また、ポブレットの作品はフィデル カストロ政権下のキューバで育った若い女性としてのアイデンティティや、より一般的には世界との関係といった、彼女の人生経験と直接的に関係している。37歳にしてすでに世界の主要な芸術祭に参加、各国で開催した個展は20以上を数え、また150以上のグループ展に出品。彼女の作品は、タンパ美術館やフォンタナルス=シスネロス美術財団(CIFO)、ラテンアメリカ美術館(MOLA)、およびクライスラー美術館等に収蔵されているほか、最近ではパブリックアート作品《Genesis》が米国ノースカロライナ州のスティーブンタンガー舞台芸術センターに落成した。
©Eduardo Rodriguez

エキシビジョンのテーマは「水」と「海」

本展は、マベル ポブレットが心に抱き続けてきた大切なテーマである「水」、そして「海」を、さまざまな表現を通して感じることのできる展覧会。“水”は、キューバと日本の共通点である“海”と共存する島国ならではの文化的独自性を示しています。
シャネル・ネクサス・ホールの展覧会では、〈My Autumn〉〈Homeland〉〈Travel Diary〉の各シリーズから本展のために新たに制作された作品に加え、ビデオインスタレーション《SUBLIMATION》(〈Buoyancy〉シリーズ)を鑑賞することができます。

それぞれのシリーズの作品の一部をご紹介します!

〈My Autumn〉

 

〈My Autumn〉シリーズは「存在の儚さ」という概念と、それでも成長し続ける人間の、無限の道について考察を行っています。ピラミッド型の折り紙を使うことで、その天に届こうとしているかのように上へと向かう構造により「無限」という概念を強調し、時に螺旋のように見える人生を連作にすることで再現しているそう。

〈Homeland〉


〈Homeland〉シリーズでは、これまでの作品でも扱ってきた「移民」を、個人的な視点からではなく、集合的な現象として捉えているのが特徴。自らの起源や祖国に対して抱く移民たちの思慕の念だけでなく、国家意識や政治的思考についても考察しています。海を断片化したイメージは、ある場所から別の場所へ移動するときに直面する「存在の脆さ」や「困難」のメタファーとして機能しています。

〈Travel Diary〉


旅は新しい人々と出会ったり、見知らぬ場所を訪れたりするための手段としてだけでなく、さまざまな方法で世界とつながり経験するための方法でもあります。このような考え方により〈Travel Diary〉シリーズは、アーティスト自身の「旅」で撮影した写真を用いて制作された作品群。

 

〈Buoyancy〉


〈Buoyancy〉シリーズの《SUBLIMATION》では、詩情性に根ざした人の存在に対する考えを明らかにするため、表現媒体としてビデオ・プロジェクションを使用。その意図は、バーチャルな体験を通して人生をとりまく状況を振り返るための環境を作り出すことにあります。

 

マベル ポブレットからの投げかけに思いを馳せたり、さまざまな手法の作品に感動したり、さまざまな楽しみ方ができる本展覧会で、豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょう。「WHERE OCEANS MEET」マベル ポブレット展は3月1日より開催です!


「WHERE OCEANS MEET」マベル ポブレット展 開催概要
会期:2023年3月1日(水)ー4月2日(日) 会期中無休・入場無料・予約不要
開館時間:11:00ー19:00 (最終入場18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
URL:https://nexushall.chanel.com/program/2023/mabel
主催:シャネル合同会社
シャネル・ネクサス・ホール事務局 Tel:03-6386-3071
※本展は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023に巡回予定です

All photos courtesy of Alejandro Gonzales