七海ひろきとみかんとピノと優しさと。人気連載『Emotional-Time』の現場を大公開♡

七海ひろきさんによる人気連載『Emotional-Time』の裏側を特別に大公開♡ イラストレーター奥田直子さんのイラストとともにお楽しみください!

突然始まる「みかんむき大会」!? 七海ひろきさんの連載現場に、イラストレーター奥田直子さんが潜入!!

CanCam本誌で1年以上にわたって続いている、七海ひろきさんの人気連載『Emotional-Time』。その裏側に迫るスペシャル企画をお届けします。

撮影中の七海さんの様子をお届けした前回に続き、今回は連載の語り文を考えるためのネタ出し現場で起きたアレコレを大公開。同連載を担当しているライターUとその場に偶然居合わせた(WEB Domaniの取材からそのまま連れてこられた)イラストレーター奥田直子さんのゆる〜い対談で、その現場を振り返っていきます。


イラストレーター奥田直子さん(以下、O):
撮影が終わった後は、七海さんと打ち合わせをされていましたね。

ライターU(以下、U):連載『Emotional-Time』は、毎月ひとつのテーマに合わせたポートレートと七海さんが書く文章とで構成していて。撮影が終わったら、どんな文章を書くのがいいか七海さんと編集部で話し合う…というのが定番の流れなんです。打ち合わせというか、ちょっとしたネタ出し会みたいな。

O:まったりしてましたよね。いや、真面目な会話だったんですけど。めちゃくちゃほんわか〝冬〟の話してるなって思いました。

U:そうでしたそうでした。撮影は3月号テーマの〝モノクロ〟に沿った内容だったんですけど、ちょっとした諸事情で、このときは2月号テーマの〝冬〟についてもネタ出しをしていたんです。

▲CanCam2月号『Emotional-Time』より。ホリデーシーズンを思わせる幻想的なロケーションで〝冬の白〟ファッションに身を包む七海さん。

O:とにかく平和な打ち合わせ現場でしたね。

U:「冬といえば?」というお題に対して出てくる七海さんの意見がとにかくお茶目で。さっきまで目の前にいたちゃらきさんどこいった???????状態(※前回記事参照)。

O:まだ誰も足跡をつけてないまっさらな雪の上を一番乗りで走りまわる話とか…とっても冬エンジョイ勢でしたね。

U:雪のお話は連載本文の中に書いていらっしゃったんですが、霜柱の話もなんだかかわいかったですよね。

O:学生時代、霜柱を踏み踏みするのがお好きだった話だ! 想像してみてくださいよ、七海ひろき氏がたんぼ道で霜柱を踏み踏みしている様子を……イマジン……。

▲奥田さんのイマジンの結晶。パキパキ…。


U:
踏まれる霜柱も本望ですよね。

O:ドMな霜柱ですね。「アーッ霜柱に生まれてよk…!!!!」

U:「パキパキパキパキ………」

O:同じ事件が秋の枯葉でも起きてそう。

「私ねっ!! みかんむくの早いんですよ!!」

U:五感をフル活用して四季を堪能する風流な七海さんが素敵ですよね。食も含めて大満喫しているところが。

O:打ち合わせの後半、もう食べ物の話しかしてなかったですよね?????? 誰ですか、あの現場にみかん差し入れちゃった人は。

U:すみません、私が犯人です。七海さん、大のみかん好きなので現場には必ず準備するようにしてるんです。そのみかんが目に入ったからか、当然ながらみかんの話になって…。

▲なんともゆるすぎるみかんトーク。

O:みかんって上から向くと白いスジがきれいに取れるんですよ〜! ってテレビで仕入れたネタを披露したかったんですけど、この後「みかん素人が本当にすみませんでした」と七海さんにひれ伏したくなりましたよ。

U:ゆるゆるとみかんのお話をしていたら、突然に七海さんがみかん玄人っぷりをアピールしはじめたんですよね。

▲急に特技をアピールする七海さん。その瞳は燦然と輝いていた——。

O:あんなにキラキラした瞳でこんなこと言われてしまったら、ねぇ…。

U:もう実践していただくしかないですよねぇ。そのためにみかんを用意したようなものです。

O:目の前にはむいてくれと言わんばかりのみかんたちが。

U:七海ひろきにむかれるために、はるばる神保町の成城石井からやってきたんだと。

O:成城石井から…なるほど、美味しかったわけです。

U:でもこう言われてしまったら、競いたくなるのが人の性ってものじゃないですか。「私も!」って参戦しますよね。

O:そしたら「一緒にむきます??アハハ!」って。

U:参戦者をサラリと受け入れる七海さんの懐の広さよ…。

▲そして唐突に始まる「第一回みんなでみかんムキ大会」(第二回があるかどうかは誰も知らない)。

O:ゆるいYouTubeの企画みたいですね。でも「参戦するからにはぜってぇ負けねぇ…!!!!」って思ってたんですよ、私。

U:私もです。奥田さんも私も、地味に闘志に燃えてましたよね。

▲そう、真剣と書いてマジ。


O:
本気で挑みましたよ、私。

U:奥田さんは「みかんを上からむく派」の期待を一身に背負っていましたからね。

O:でもUさん、あの大会中の記憶あります?

U:………………いえ、あまりに一瞬の出来事すぎて……………。

▲瞬時に試合を終わらせた「第一回みんなでみかんムキ大会」優勝者・七海ひろきさん。


O:
ほんとに一瞬でしたよね????? わけがわからないまま大会が終わりました。

U:後からボイスレコーダーを聞き返したら、スタートから「はい終わった」まで6秒でした。(※念の為に打ち合わせを録音していた人)

O:お手元にみかんがある方は、今すぐむいてみてください。みかんって、6秒なんかじゃむけないんですよ! しかも、七海さんのすごさはそれだけじゃない。

▲「第一回みんなでみかんムキ大会」優勝者・七海ひろき氏の作品。そのスピードからは考えられない美しい仕上がりに、確かな実力と几帳面さがあらわれていた。

 

U:芸術点も加算されて、ぶっちぎりの優勝ですよ。私たちなんて足元にも及ばなかった。

O:たった6秒じゃこんなにきれいにむけないんですよね。心なしか、みかんも誇らしげでしたね。

「こんなに頑張ってピノを刺したの初めて…!」

U:大会後は、またゆるいみかんトークに戻りましたね。「紅白見ながらおこたでみかんってエモいよね」なんて。

O:おこたでみかん! 思い出した! そこから「暖かい部屋で冷たいものを食べるのもエモいですよね」ってアイスの話題になって……。

▲みかんに続いてアイスクリームの登場です。


U:
その話になってハッと思い出したんです。

O:Uさん、突然立ち上がって、撮影スタジオの冷凍庫めがけてまっしぐらに駆け出しましたよね。

U:完全にド忘れしてたんです。ドリンクやお菓子と一緒に、とあるものをコンビニで仕入れてきていたことを…!

▲冷凍庫から取り出されたのは…期間限定味のピノ。


O:
チョイスがいい。発売直後でしたよね?

U:七海さんも初見だったようで、「ピノ バスクチーズケーキ味…」といい声で商品名を読み上げていらっしゃいましたね。七海さんって、書かれているものを読み上げる習性もお持ちだと思っています。

O:いい情報はまわりの人に伝えてあげなきゃという優しさですよね。

U:シェアハピですね。

O:七海さん、アンミカさんマインドまでお持ちだった。

U:そんな素敵マインドとともにピノを開けたのに、まさかのあの展開ですよ。

O:すごいものを見ましたね。七海さんの前に、あんなピノが現れるなんて。

▲カッチカチのピノと戦う七海さん。 ★冷凍庫の設定温度————!!


U:
ピノが恐ろしく固くて、付属のピックが刺さらないというとんでもハプニング。

O:自分で描いといてなんですけど、このピノの顔、気に入ってます。

U:この絵のとおり、実に頑固で強情なピノでした。ピノを刺しているとは思えない音がスタジオに響き渡っていましたね。ガッガッガッガッガッ…って。

O:あまりに刺さらなくて、途中息切れされてましたよね。

U:だって、刺し終わった直後の一言が「こんなに頑張ってピノを刺したの初めて…!」でしたもん。

O:その後食べたピノの味は格別だったでしょうね…。

▲信じられないくらいとんでも固かったのです。本当に。


U:
「んまっ」って言いながら拍手されてました。

O:撮影につづいて、また拍手しちゃう七海さん。(こちらも※前回記事参照)

U:その後、美味しさの秘密を伝えようとピノの箱の裏に書かれている商品概要も丁寧に音読してくださってましたね。

O:七海さんの習性が炸裂している…!

「七海さんはやろうと思ってやってるんじゃなくて、優しさが習性」

U:あ!そういえば、もうひとつ、習性炸裂されてましたよ?

O:思い出しました! 片付けを終えて、荷物を抱えてスタジオを出ようとするスタイリストさんを見つけて…すかさず声をかけられていましたね。すぐに人に手を差し伸べる優しさ…。

▲さらりと一言。なんてナチュラルなホスピタリティ…。


U:
優しさの塊。七海さんはバファリンになれない。

O:優しさ100%でできてますもんね。

U:そうそう、写真集『〝Unknown〟Emotional-Time』の撮り下ろしページを撮影すべく、軽井沢へ出かけたときのことなんですけど。海外旅行用のキャリーケースをね、8つくらい持ち込んだんですよ。

O:お衣装が10着以上あった…とは噂に聞いていましたが、そんな量になるですね…。

U:そのうちのいくつかは宅配便で往復させられたですけど、日程的に5つくらいはハンドキャリーするしかなくて。それをスタッフで手分けして持とうとしていたら。

O:えっ…まさか……。

U:「こんなに重いもの…! 大丈夫?一緒に運ぶよ!」って。私もこれまでいろいろなタレントさんとご一緒してきましたけど…自ら衣装を持とうとする方なんていないですよ…?

O:このときも、スタイリストさん、まさか自分に対する一言だと自覚されていなくて、途中でハッとして「いやいやいやいや!!!!(笑)」って驚いてましたよね。すごく印象的でした。七海さんって、心がとっても清らかでまっすぐで優しい方なんだなって。

U:しかもそれが自然体なところがすごいですよね。七海さんはやろうと思ってやってるんじゃなくて、優しさが習性。しかもこの手の差し伸べ方。


▲CanCam2月号『Emotional-Time』より。※こちらの差し伸べ方はあくまでもイメージです。


O:
ひえ〜〜〜!ファンの方々がとりこになってしまう気持ちがわかる。そんな現場でした…!

U:あ、上手くまとまりましたね…! 奥田さん、ありがとうございました!!

 

——なんて長々と書き綴ってしまいましたが、奥田さんとライターUのゆるゆる雑談はお楽しみいただけましたでしょうか? そんなこんなで七海さんの魅力たっぷりにお届けしている連載企画『Emotional-Time』。発売中の写真集と合わせて、これからも応援していただけましたら幸いです!

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【七海ひろき】2003年に宝塚歌劇団に入団。スタイリッシュで色気のある男役スターとして絶大な人気を誇る。2019年3月に退団。現在は、俳優・声優・歌手など、アーティストとして幅広いジャンルで活躍中!

【イラストレーター・奥田直子】広告代理店、エディトリアルデザイン事務所、ステーショナリーメーカー勤務を経て、2018年に独立。男の子のイラストを得意としている。代表作は「イケメン付箋©︎日本ホールマーク」。著書に女子栄養大学栄養クリニックとコラボした『教えて!栄養素男子』(日本図書センター)がある。Twitterアカウント:@naokokudawork

CanCam2月号衣装/ニット¥47,300(アー・ペー・セー〈アー・ペー・セー〉)、パンツ¥8,800(リー・ジャパン〈ラングラー〉)、ストール¥77,000(ボーダレス〈ベグ アンド コー〉)
イラスト/奥田直子 撮影/三宮幹史(TRIVAL) スタイリスト/角田かおる ヘア/ハラタタケヒコ(Artsy Life) 構成/旧井菜月、山梨智子