「癒される」と言う心理とは?心理学者が解説する癒される人の特徴

「一緒にいると癒される」と言われた経験はありませんか? 言われたら嬉しいものの「それって好きってこと? それとも……」と悩んでしまいますよね。

今回は、癒されると言う人の心理から、癒されると言われるためにはどうしたらいいかまで、一緒に考えてみましょう。

癒されると言う心理って?

女性に対して、「一緒にいると癒される」とか、「顔をみてるだけで癒される」と言う男性は少なくありません。そういう男性は、実際に癒しを感じているのでしょう。

癒しとは、「癒す」という言葉の名詞ですが、元々「癒す」には、病気や苦しみを治すという意味があります。今では、ゆったりする、リラックス、安らぐ、安心できる、温もりがある、落ち着ける、和む、くつろげる、息抜きできるなどといった意味合いで使うことが多いです。

癒しを感じる対象は、人のほかに、イヌやネコといったペットや、風光明媚な景色といった場合もあるかも? いずれにしても、「癒される」と言う男性は、何かしら疲れを感じていて、それを一緒にいる女性のおかげで軽くすることができたと感じているのかもしれませんね。


癒される人は恋愛対象?癒されると言う心理

それでは、男性にとって癒してくれる女性というのは、恋愛対象なのでしょうか。これについては、特に研究があるわけではないので断定はできませんが、恋愛対象になる可能性はもちろん十分にあります。

人によっては、癒しよりもドキドキ感を優先したり、不安になるくらい刺激的な恋愛じゃないとダメだという場合もあります。ですが、多くの場合は、パートナーに対して安らぎや安心を求めるので、恋愛対象だといえるはず♡

では、癒される女性を恋愛対象と考える男子の心理について、考えてみましょう。

【1】甘えたい

癒しというのは、母性ともいえます。つまり、子どもが母親に対してホッと安心できるようなもの。そこには、甘えたいという気持ちが存在しています。男性が癒されると感じる女性の母性が強いのかもしれませんし、男性自身が甘えたいという気持ちが強いのかもしれません。

【2】本当に疲れている

癒される相手というのは、安心できる相手です。つまり、自分が気を張らず、無防備でいられるということ。精神的にもカラダ的にも疲れているときに、気をつかわずに安心できる相手を求めてしまっているのでは?

【3】悩みがある

疲れているというわけではないものの、悩みがあって話を聞いてほしいときってありませんか?そんなとき、アドバイスまでは必要なくても、話を聞いてもらえるだけで悩みが軽くなるということがありますよね。 それは、悩みがストレスであり、話を聞いてもらえるだけでストレスが解消できるからです。

一緒にいて話を聞いてくれる女性というのは、ストレスを解消させてくれるので、癒しの対象、さらには恋愛対象となるのでしょう。

【4】気に入られたい

実際に癒されているわけではないものの、「一緒にいると癒されるよ」というのを、女性を喜ばせる褒め言葉だと思っているプレイボーイ的な男性もいます。ただこれは、相手の女性のことが好きで気に入られたい思いから口にしてしまっているわけですから、悪いことではないかもしれませんね。

【5】脈無しの可能性も

癒される女性を恋愛対象と考える男性の心理について、ちょっと考えてみましょうといったものの、癒される女性が100%恋愛対象というわけでもないことも……。

癒されると言う男性心理として、甘えたいというものをご紹介しましたが、母性を感じる相手が恋愛対象かというと、必ずしもそうではない場合もあります。もちろん、ママみたいな女性が好き!という男性もいますが、脈なしの場合もあります。


男性心理を分析!癒される人の特徴

ところで、男性は女性どんなところに癒しを感じるのでしょうか。

【1】大らかで感情の変化が激しくない

「女心は秋の空と同じくらい変わりやすい」と言われますが、あまりに喜怒哀楽の変化が激しいと、気をつかわなければならなくて、男性は疲れてしまうもの。いつも大らかで感情の変化が激しくない女性に対して、癒しを感じることが多いでしょう。

【2】いつも笑顔

感情の変化が激しくないとはいっても、無表情では癒されません。いつも楽しそうで、笑顔が素敵な女性に対して癒しを感じる男性は多いはず。

【3】否定せず受け止めてくれる

疲れているのに、いろいろ言われたり、まして批判されたりすると余計に疲れますよね。「うんうん」と黙って話を聞いてくれて、ありのままの自分を受け入れてくれるような女性に、癒しを感じるのは当然といえるかも?

【4】おっとりしている

行動や話し方がゆっくりでおっとりしていたり、男性を急かすようなことをしない女性に癒しを感じる男性も多いです。コミュニケーションにおいて、自分の話し方や動きというのは相手に伝染するもの。自分がバタバタしていると相手も落ち着かないように、相手がゆっくり行動したり話したりしてくれないと、落ち着けず癒されません。

【5】表裏がなさそう

表裏がなく、正直で、誰に対しても同じように接しているというような女性に、多くの男性は癒しを感じます。そうでないと、裏でなにを言われてるかわからず、安心できませんよね。


まとめ

癒されるというのは、言われて悪い言葉ではありません。仮に、恋愛対象にならなくても、癒される相手とは長く一緒にいたいと思うもの。そう思わせたり、思ってくれたりする関係というのはすごく大事です。「癒される」と言ってくれた相手を、大事にしましょうね。

平松隆円
化粧心理学者/大学教員 1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、タイ国立チュラロンコーン大学講師、タイ国立スアンスナンタ・ラチャパット大学講師、東亜大学准教授(トータルビューティ学科長)などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理にも詳しい。 現在は、日本と海外を往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は『化粧にみる日本文化』『黒髪と美女の日本史』『邪推するよそおい』など。