夏になったら着たくなるし、今年注目もされているビタミンカラー。もちろんそんな色を活かしたコーディネートも素敵ですが、あえて「ベーシックカラー」のみを使ったコーディネートは、最高に潔くてかっこよくて女っぽくなるんです。
そんないい女流のベーシックカラーコーディネートが、『Domani』8月号にて発表されています。スタイリストの石毛のりえさんが作り上げた、カーキ、ベージュ、グレー、ホワイト……そんなベーシックカラーの魅力を最大限生かした着こなしを厳選してご紹介します。
【1】ベージュ×グレー×ホワイトで、リラックス感あるいい女
石毛さんが観た映画『恋愛適齢期』で、女優のダイアン・キートンがベージュニットに白デニムで砂浜に遊ぶ姿にインスパイアされたコーディネート。海が香るようなリラックス感を都会の30代流にアレンジし、ベージュの艶トップスにカーディガンを羽織り、リネン素材のグレーパンツやパールのネックレスを合わせてクールに。けれど、足元は“ビルケン”の白のリラックスサンダルを合わせる……そんなギャップを楽しめるのも大人の余裕です。
【2】カーキ×グレー×ホワイトは、クールの中の“女”が引き立つ
こちらのファッションアイコンは、元仏VOGUE編集長カリーヌ・ロワトフェルド氏をイメージ。胸元を大きく開けたブラウスにタイトスカート、そしてカーキをよく着ている彼女。カーキをグレーや黒のような濃い色と合わせる強め配色にすると、都会感がぐんと増します。カーキのシャツに濃いグレーのタイトスカート……そして小物は白で爽やかさをプラス。クールな中に匂い立つ「女」が、たまりません。
【3】ホワイト×グレーは素材選びに注意。
カジュアルな配色だからこそ、素材選びに気を使いたいコーディネート。
石毛さんは、メンズのスーツにありそうななめらかな生地のグレーのショートパンツを主役にし、ガーゼのようなやわらかい風合いのシャツを合わせるとマニッシュな色気が漂います。
足元はグレーの延長で使える、流行のシルバー靴を合わせて抜け感とトレンドも意識。
【4】質感の異なるベージュを重ねることで出る、極上のセクシーさ
柔らかな印象を出せるベーシックカラーの定番……といえば、ベージュ。でも、ひとくちにベージュといえど、色味が幅広く奥深い色です。さまざまな素材や色、光沢感を重ねると、とてもセクシーな印象に。サテンの艶、シフォンの軽さ、ニットのなめらかさ、アンティーク風のバッグ、ドレッシーなビーズのボリュームネックレス……。ベージュのみでつくる柔らかな色気は、いつか1度は試してみたいもの。
服も小物もすべてベーシックカラーだけで構成しているのに、地味どころかドラマティックささえ漂うコーディネート。その人本来の美しさを引き立てるベーシックカラーコーディネート、是非この夏に挑戦してみませんか?(後藤香織)
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