現役俳人が教える、初心者のための俳句の楽しみ方

五・七・五のリズムが心地よい俳句。日本語の美しさが再認識できるとして、大人の女性の間で再び人気が高まっているそうです。『Precious』6月号では「初夏の俳句を味わう」と題し、そんな俳句の魅力を特集。Woman Insightではその中から、俳人・長谷川櫂さんに教えていただいた「初心者のための俳句を楽しむQ&A」をご紹介します!

Precious2014年6月号P246

■俳句を楽しむためのQ&A

Q 最初はどう詠み始めれば?

とにかく最初は体当たりで、五・七・五にしてみる。できた句をつくづくと眺めて、季語が入っているか、ひとりよがりでないか、相手にちゃんと伝わるかなどを考えます。手帳を常備して、どんどん書き留めていくのもおすすめです。

 

Q 句会って何をするの?

句会は、自分の句を他の人の目で評価してもらえるよい機会です。まず、集まった人たちで、たとえば5区ずつ無記名で提出し、それをみんなで回し読みして、点数をつけます。誰が詠んだかわからない状態で評価するのがポイント。

 

Q そろえておくべき歳時記は?

歳時記は、時代とともに更新されていくもの。比較的新しいものを手元に置いていくのがよいでしょう。『大人も読みたい こども歳時記』や、『日本の歳時記』(ともに小学館)は、初心者にもわかりやすくおすすめです。

 

Q おすすめの俳句集はありますか?

俳句のアンソロジーとしては『現代の俳句』(平井照敏編/講談社学術文庫)があります。ただ俳句を読むのは初心者には大変なので、エッセイのついているものがおすすめ。『国民的俳句百選』(長谷川櫂著/講談社)でじ俳句に慣れてみては。

俳句って、一度はちゃんと勉強してみたい気がしますよね。ちなみ初夏の季語はたくさんありますが、「風薫る」「更衣(ころもがえ)」「新茶」「蛍」「紫陽花(あじさい)」など綺麗な言葉がたくさん! この機会にあなたも一句、詠んでみてはいかがでしょうか?(坂田みやび)

Precious2014年6月号表紙(「Precious」2014年6月号)

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