年齢を重ねるごとに、メイクで隠したい悩みが増えていきます。でも、世は“ナチュラルメイク”ブーム。20代の頃、髪もメイクも盛りすぎていた時代を知っている世代からしたら、「こんなに薄いメイクで大丈夫?」と不安がいっぱい。
そこで“盛らずにキレイに見せるメイク”を、『Domani』5月号「“見えないメーク”で劇的Before→After」から学んでみましょう!
【1】“黒よりブラウン”で目を大きく!
年齢にふさわしい“盛り方”として、ヘア&メイクアップアーティスト・面下伸一さん(aiutare)は、黒ではなくブラウンを提案。「黒で囲むと目力が強くなると思い込んでいる人がまだいるようですが、黒は“収縮色”ですから、逆に小さく見せてしまう。だから、僕は目元を大きく見せるために“膨張色”の茶色を使うようにしています」(面下伸一さん)。
確かに、ファッションで言えば黒は引き締めカラー。ブラウンは、やわらかい印象に見せるだけでなく、目を大きく見せるのにも一役買ってくれるそう。ブラウンのアイシャドウとアイライナーでアイメイクを仕上げ、目もとを引き立てるよう眉毛も茶色のアイブロウでカラーリングを。
\+α 骨格にメリハリを!/
「白のコンシーラー」で骨格にメリハリをつけると、自然とリフトアップの効果も。やせこけて見えがちな頬下にラインで入れてふっくらと、また高く見せたい眉間と鼻頭にものせるとgood。
【2】“ゴルゴラインを消す”と骨格美人に!
「骨格がキレイな人ってやっぱり美しいと思うんです」と、ヘア&メイクアップアーティスト・AYAさん(LA DONNA)。肌になじんで浮かないアイテムやテクニックで、陰影を作ったり、さりげないメリハリで顔に立体感を出したメイクを提案。
ポイントは、ベージュのシェーディングカラーでノーズシャドウを入れて鼻を高くし、ハイライターの光で“ゴルゴライン(目頭からほうれい線の上に流れて出るたるみ線)”を払しょくしてくれます。このゴルゴラインを消すテクは、最近のAYAさんのお気に入りだそう。おすすめアイテムは、RMK「グロースティック」(¥2,000+税)だとか。
\+α 丸みあるラインで色っぽく!/
各パーツに少し丸みをつくるだけで、ぐっと色っぽくなります。目を丸く仕上げたいときは、あえてマスカラは下まつげのみにのせる。上唇のリップラインを丸く描くなど、ちょっとのテクで全体の印象が大きく変わります。
【3】“眉は自眉で太くする”が今っぽい!
「最近の薄盛りメイクでは、実は顔の中で今まで以上に、眉毛の存在感が鍵を握ることになるんです」と、ヘア&メイクアップアーティスト・犬木愛さん(Agee)は、断言! 眉を抜いている人や短くしている人は今すぐお手入れをやめて、3か月のガマン。自眉が全体像が見えてきたら少し太めを目安に眉を整えてみましょう。
眉が細い人は、まずブラシで毛流れを整え、パウダーブロウで太さを出します。描き足すのは、眉の下。太めにするだけで、顔がはっきりしてきて若々しい印象になります。
\+α ベースの段階で練りチーク!/
ベースの段階(ファンデーション後)に、口もと&頬に練りチークを指で叩き込み。その後、パウダーチークやグロスを重ねづけすると、欠点を上手にカバーしながら、自然に“素力”アップが目指せます。
ヘア&メイクの匠ワザで、3人のモデルが、エイジレスな美人に大変身! キーワードは、“黒よりブラウン”、“ゴルゴラインを消す”、“眉は自眉で太くする”この3つです!(さとうのりこ)
(『Domani』3014年5月号)
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