日本のどこかにある絶海の孤島・彼岸島を舞台に、吸血鬼やその変異体である邪鬼(おに)と人間が激闘を繰り広げる映画『彼岸島 デラックス』(10月15日公開)にて、存在感を放つマスターヴァンパイア“雅”を演じる栗原類さんと、その雅に自らを差し出す“まり子”を演じる柳ゆり菜さん。そのおふたりにWoman Insightでは、インタビューを行いました。雅の役作りの原点は?原作ファンに人気の“まり子”を演じた柳さんの当時の思い出は? 最後は作品にまつわる一問一答などをお届けします。
Woman Insight(以下、WI) 撮影はいつ頃だったのでしょうか?
栗原類(以下、栗原) 2年前の夏に撮影したんですが、CGとかの編集をしてやっと出来上がったんです。
柳ゆり菜(以下、柳) 私は事務所に入って半年経たないくらいで撮影したので本当に緊張していて、今でも撮影の日の風景だったりを鮮明に覚えています。
WI 15日公開ですが、気持ちはいかがですか?
栗原 こうやって見るとやっぱり、映画だからこそ出来ることがあって。僕は3年前のドラマ版でも雅を演じていたんですが、映画となると異なる部分もありました。でも映画版の台本を読んでみて、スタッフの皆さんが『彼岸島』を愛していることが伝わってきたので、そんな方々と映画を撮れることがすごく楽しみでした。完成作を見ると大画面でしか味わえないアクションやストーリーがあって、公開できて嬉しいです。
柳 私は、もどかしくあり、待ち遠しい期間でした。今とは違う昔の自分が映像の中にいるので不思議な感じがしますが、CGやアクションが素晴らしくって、素敵な映画に出させていただいて、嬉しい気持ちです。
WI 柳さんは、ドラマ版としてすでに出来上がった現場の中に新キャストとして入ったわけですが、いかがでしたか?
柳 緊張していました。でも類君とのシーンが多かったので(栗原さんうなずく)、人に対しての緊張感よりも、現場に対しての緊張感でした。栗原さんと同じ事務所だったんですが、それまであまり面識がなく、お話ししたことはなかったんですが……。
栗原 今でも喋らないでしょ(笑)。
柳 そんなに仲良くない(笑)。
栗原 仲が悪いわけじゃないですよ。必要以上に喋らないだけ(笑)。
柳 でもさらに喋ってなかったから(笑)。
栗原 僕もお芝居の経験が無いに等しい時期だったので、ちゃんとお芝居に集中したかったということもあって、本当に必要以上喋らなかったんです。
柳 現場で話したのは、ほぼほぼ無かったですよね。
栗原 「事務所に行けば、また会えるし」と思って、自分的にしゃべらなかった。
柳 唯一知っている存在だったので、安心できる部分はちょっとありました。でも、出来上がっている現場の中に入るので緊張していて、原作の名前を借りた映画のオリジナルっぽい役なので「(映画の世界観を)壊さないように」と考えていました。