柳ゆり菜、栗原類は「この人に自分を差し出してもいい」【インタビュー】

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WI 柳さん演じるまり子は、人気もありつつ、強烈なキャラクターですが……。

 そうなんです。原作のまり子はすごく人気があるんです。でも映画のまり子は原作の名前と和服姿そして“お色気”というところは一緒なんですが、それ以外は違います。人間なんです(笑)。類君が演じる雅に仕えていて、血を与える。食料ではありませんが、そういう存在です。そのお色気を担当する3人のうちの1人です。原作のまり子が人気なのですごくプレッシャーなんですが、でも映画版のまり子は「違ったもの」と感じていただけると嬉しいです。

 

WI 原作のまり子は、衝撃じゃなかったですか?

 衝撃です。役が決まって“特殊メイクとかするのかな?”と思うほどだったんです。調べたら人気キャラと書いてあったので、すごく魅力的なキャラなんだと感じました。でも臭いとか醜いとか書いてあったので「どうやって演じればいいんだろう」と思いましたが、監督が「まったく違ったものとして演じればいい」とおっしゃってくださったので、そうしました。

 

WI ここまで明るく話す柳さんと“まり子”との共通点は?

 う~ん。ないです(笑)。唯一、日本人で和服が似合うくらい。性格的にも、私は献身的な性格ではないので、自分と似ている部分はなかったと思います。

 

WI では、栗原さんに質問です。バラエティーで見る栗原さんと印象がかなり違う役作りで驚きました。オファーを受けたときの気持ちを教えてください。

栗原 “雅”は、言うまでもなく僕とは真逆の存在で、3年前に改めてオファーを受けたときは、いろいろと調べると面白い作品だと思っていました。メイクと衣装が前作と(映画版は)全然違って。映画版のほうが原作の雅に近い。スタッフさんも総入れ替えで。共通しているのは、『彼岸島』に対する“愛”があって、「素晴らしい作品を撮りたい」という思いがあるということ。今回撮影の最中も大変で、“明と篤”や“雅と明”の対決シーンは、シーンとしては10分15分ですが、1週間くらいかけて毎日毎日採石場まで行って、撮影したんです。その時全然体力がなくって……。“暑さで死ぬんじゃないか”って思うほどでした。あと“メイクも落ちるかも”って。全部は落ちませんでしたが、休憩の間は日差しに当たらないようにして、リアルヴァンパイアのような感じでした。