藤田富。ライダー出演は「絶対、ダメだと思っていました」【インタビュー前編】

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Amazon プライム・ビデオにて配信され、7月よりテレビ版の放送がスタートする「仮面ライダーアマゾンズ」。「仮面ライダーアマゾンズ」は、悠(はるか)と仁という、養殖と野生という対照的な2人の“アマゾンライダー”を中心に、様々な登場人物の思惑が交差し、謎が謎を呼ぶストーリー。Woman Insightでは、アマゾンオメガに変身する、身体が弱く引きこもりの水澤悠(はるか)を演じた藤田富(とむ)さんにインタビューを行いました。インタビューの模様は2回に分けて掲載します。前編は、出演の経緯や出演した感想などをお届けします。

 

Woman Insight(以下、WI 出演の経緯を教えてください。

藤田富(以下、藤田) ネットの『仮面ライダー』をやると聞いて、オーディションに行ったんです。そこにプロデューサーの方がいて、台本を読んで、面接を受けて、そのまま帰って……。結構、感触が良くって「これいいかも」と思っていました。そうしたら、また呼んでいただいて、今度は石田監督とプロデューサーの方がいて、また台本を読んで……。でも、監督がすごい渋い顔をしていたので「絶対、ダメだ」って思っていましたし、しばらく連絡もなかったんです。でも「決まったよ」って連絡が来ました(笑)。

 

WI 決まったときは、いかがでしたか?

台本を読んだのがすごい引きこもりの役だったので、まさか主役だと思っていなかったんですよ。でも、台本を見たら(僕の)名前が一番前にあったので「マジか!」と思いました(笑)。なので“バーン!”とか「これが受かったら、こうなるよ!」とかではなく、驚きの方が大きかったです。

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WI 実際に撮影をしていかがでしたか?

藤田 本当に演技の正解がわからなくって……。自分でモニターを見て“だめかな?”と思って、監督に「大丈夫ですか?」って聞いたら「俺がOKを出しているのは、そういうことだよ」っておっしゃってくれて安心しました。表情とか正解がわからないじゃないですか。そういう不安を監督が取り除いてくれたんです。

 

WI 演技の幅が広がった感じですね。

藤田 でも、自分で作品を見て、「まだまだ」と思ったり「ここ巧くできた」と思ったり……。一番安心したのは、ネットの意見ですね。「アマゾンズ」で調べたら、たまに「悠(はるか)の気持ちに動かされた」とか、「悠の表情とかかわいそうに思えた」と書いてあって純粋に嬉しかったです。自分では分かりませんし、納得できる演技ではなかったけれど、周りの反応が後押しをしてくれて「これで大丈夫」って思いました。

 

WI 撮影は終了されたと思いますが、終わってみていかがでしたか?

藤田 ビックリしました。実は、クランクアップの撮影場所がちょっと地方だったので泊りでした。その夜、石田監督とかほかの出演者の皆さんと集まって、お酒を飲める人はたしなみながら話しをしたんですが、監督から「期待していなかったんだよ。いい意味で、裏切られたよ」と言われた時は、本当に嬉しかったです。石田監督が気に入っていただけたかはわかりませんが、真摯に向き合っていただいて、たまに褒められたり、たまに言われたり、すごいかわいがっていただきました。