普通の幼少期を経て、普通の学生時代を過ごし、普通に就職。人並みに恋愛もしてきたし、人並みに友達づきあいもあり、人並みに趣味も充実している。上を見ればきりがないけれど、ごくごく平凡な人生を過ごしてきたつもり……。これまでも、そしてこれからも……のはずだった。
なのに……
なのに…………
なのに………………
いつまでたっても結婚できない!!!!
なんでだーーー!?
「そうそう、そうなのよ」と大きくうなずく女性も多いのではないでしょうか。かくいう私もついこの間まではそんな自分の人生を呪っていたひとり。
2010年の総務省の国勢調査によると、いわゆるアラフォー世代(35~39才)の女性未婚率は23.1%であり、つまり5人に1人は独身者です。都心部ではもっとその率が高いとみられ、私の実感としても(独身者同士つるみやすい&未婚率の高い出版業界というのもあるとは思いますが)5人に2人ないし3人は独身者といった感じでしょうか。
そんな状況ゆえに、私自身も「結婚」ということに正直重みを感じていませんでした。いや、正確に言うならば感じていたけれど、それを現実逃避できるような環境にありましたし、積極的に気にならないふりをしていました。
ただ心の奥底にある不気味な不安感がまるで潜伏中のウイルスかのように常に心に鎮座しており、それがことあるごとに襲いかかってきました。
そんな中、40才の誕生日目前に入籍したのです。
これをきっかけに、今まで正体すらわからなかった不気味なウイルスがどんなものであるのかがはっきりとわかったのです。こんなにも不安感を取り除くことが簡単なことだったのかと唖然としました。