朝は顔、夜は脚…むくみの箇所が違うのは○○のせいだった!

朝、目覚めたら顔がパンパン……夜、仕事を終えたらなんだか脚が重くて靴がキツい……そう感じている方は、たくさんいると思います。それが「むくみ」というのはご存じかとは思うのですが、そもそもなぜ時間帯によってむくみの箇所が違うのでしょうか。

『美的』2月号では、その原因と対策について専門家が徹底解説! 「むくむのは仕方がないことだから」と思わず、すっきり解消を目指しましょう。

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日本大学医学部付属板橋病院医療連携センターのセンター長である木下優子先生によると、顔や足のむくみの原因は“重力”。

【夜に脚がむくむ原因と対策】
「心臓から送り出された血液が足元まで巡り、また心臓に戻るには、ポンプのようい押し上げるふくらはぎの筋肉が必要です。ところが、下半身を動かさない状態が続くと、ポンプはほとんど働かず、脚もむくんでしまいます」(木下先生)

一般的に、男性よりも女性は筋肉量が少ないため、むくみやすいと言われています。立ちっぱなしや座りっぱなしを避け、歩いたり屈伸をしたり、ふくらはぎの筋肉をこまめに使うことを心がけましょう。

【朝に顔がむくむ原因と対策】
「夜遅く必要以上に水分をとると、睡眠中に代謝し切れず、細胞の隙間に残ります。寝ている間は頭が低い位置にあるため、たまったむくみのもと、老廃物が重力によって顔へ。特に皮膚の薄い目元に、最も症状が出やすくなります」(木下先生)

お酒は利尿作用が高いため、飲めば飲むほど脱水症状になりやすく、必要以上に水分をとってしまいがちになります。同じように、塩分のとりすぎも過剰な水分摂取につながるので要注意。

また、冷たいものや甘いものは身体を冷やすため、血流が悪くなり、むくみやすくなります。寝る前の飲食には気をつけましょう。

 

朝のむくみ顔、夜のむくみ脚、いずれも血液やリンパの流れを促すマッサージや生活習慣の改善で解消が可能です。ただし、木下先生いわく、「むくみは、腎臓や心臓の疾患、リウマチなど、病気のサインでもあります」とのこと。

長く続くようであればクリニックを受診して、きちんと調べてもらいましょう。まずは、日頃の気になるむくみを改善するためのセルフケアから始めてみてくださいね。(鈴木 梢)

美的2015年2月号表紙(『美的』2015年2月号)

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