あけましておめでとうございます!
ニューノーマルな状況下で初めて迎える新年は、いつもと違う様子です。毎年恒例の初詣も、今年は各神社やお寺が分散参拝のお願いを出しています(浅草寺に初詣はいつまでOKか聞いた記事もあわせてご覧ください)。
というわけであえて外に出ず、おうちで静かに過ごす…という方も多いかと思いますが、いずれ初詣に行ったときのために知っておきたいこと、そう、それは行ったらついつい引いてしまう「おみくじ」について。
「おみくじの運勢がいい順番」って、ご存じですか?
大吉がいちばんいい、というのはわかるとして、中吉、吉、小吉、末吉…どの順番でいいのかって、何年何十年とおみくじをひいてきても、意外と知らない…という方が多いのではないでしょうか?
というわけで、「おみくじの順番」を調査した過去記事よりご紹介します。
■中吉?吉?小吉?おみくじの「運勢がいい順番」とは?
【まずは基本をおさらい】
全国の神社を統括する神社本庁さんにうかがってみると、まず「おみくじの順番は各地域によって異なることもあり、一概にどの順番が良いかという明言はできません」とのこと。ビックリ。
そう、おみくじのラッキーな順番は、実はひとつに決まっていないんです!
という前置き上で、一説では大きく分けて2パターンがあるとのこと。(※あくまで一説です。)
【パターン1】良いものから順に……大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶、大凶
【パターン2】良いものから順に……大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大凶
つまり、吉の中では大吉が一番よく、末吉が凶チームの次にあまりよくないということは共通しつつも、どうやらそれ以外は各神社や地域によって違いがある。
というわけで、参拝客が多い日本の有名神社に直撃してみました。
明治神宮や成田山、浅草寺の場合をご紹介します!
【有名神社に「おみくじの順番」を直撃してみました!】
【明治神宮】
参拝者数1位と言われる明治神宮は……。
なんとそもそも吉凶が書いてありません。
うかがってみたところ、明治神宮では「大御心(おおみごころ)」という明治神宮独自のおみくじを採用しており、明治天皇や昭憲皇太后が詠んだ和歌の中から厳選した30首に解説文をつけたものを「大御心」と題して授与しているようです。いわゆるおみくじとは違って味わい深いものです。
【明治神宮のおみくじの順番】明治神宮のおみくじにはそもそも「吉凶」の概念が存在しない。
【成田山】
千葉県・成田にある成田山。こちらも初詣に約300万人もの方が訪れます。
1月1日~28日の期間限定で、おみくじの自販機が設置されていることでも有名です。成田山の方におみくじの順番をうかがってみると……。
【成田山のおみくじの順番】
大吉、吉、半吉、小吉、末吉、凶
「半吉」という新キャラが登場しました。位置的に考えると他の神社で言う「中吉」のような存在でしょうか。成田山で「半吉」を引いた方はそこそこいい順番と思っておくとよいですね!
【浅草寺】
「凶が出やすい」と話題の浅草寺ですが…。
【浅草寺のおみくじの順番】
大吉、吉、半吉、小吉、末小吉、末吉、凶
また現れました、半吉。そしてさらに新キャラです、末小吉。
「半吉」やら「末小吉」やら何やら難しいのですが、このページをお気に入りに入れた上でおみくじを引けばバッチリですね。
ちなみに浅草寺では、100本あたり、どの吉凶が何本かというものが厳密に決められているようです。
【浅草寺のおみくじの比率】
大吉:17本
吉:35本
半吉:5本
小吉:4本
末小吉:3本
末吉:6本
凶:30本
なんと、約3分の1が凶! 「凶が出やすい」のは「なんとなくそんな気がする」ではなく「確かな数値に基づいている」のですね。
ちなみに、また別の、原宿にある「東郷神社」で私はおみくじの凶を引いたことがあるのですが、その際にふと神社の方に「凶を引いてしまったんですけど、どうしたらいいですか…」と聞いてみると「凶はこれから上がっていく、ということを示す、いいおみくじです」とのことです。凶を引いたからと言って落ち込む必要はありません!
★参照:【年末年始の謎】吉、小吉、末吉、半吉…おみくじの運勢が良い順番を明治神宮など有名寺社に直撃!
このように「おみくじで縁起がいい順番」は、本当にバラバラでした。要するに一番手っ取り早いのは、行った神社の方がそこまで忙しくなさそうなタイミングで「ところでここのおみくじの順番ってなんですか?」とうかがってみることです。
そしてどこの神社の方も共通でおっしゃっていたのは、「大事なのは、順番よりもそこに何が書かれているか」。ついつい何吉か…ということばっかり気にして一喜一憂してしまいますが、今年はおみくじの文章の部分もきっちり読み込みましょう。さあ、よき初詣を!