友達に、同僚に!「この人が必要だ」と思わせるためには?

友達に、同僚に!「この人が必要だ」と思わせるためには?

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あなたは、こんなピンチのときにあの人がいてくれたらなぁ…… そう感じた経験はありますか? もしも、自分自身も誰かからそんな風に思われていたとしたら、何だかワクワクと嬉しい気持ちが湧いてきませんか? こんな状況にこの人アリ!と思われるためには、どうすればいいのでしょう。

そこで今回は、「この人が必要だと思わせるための心理テクニック」をご紹介いたします。

 

■言いたいことこそ、まず会話の真っ先に打ち出す

人として必要とされるためには、ダイレクトにメッセージを相手に伝えられることが大切です。どんなに立派なことを伝えていたとしても、長ったらしかったり結論が分からないと、あなたの良さは伝わりません。そこで、言いたいことや重要なことは、必ず最初に盛り込むようにしましょう。これを心理学ではクライマックス法と言います。

冒頭で引き込むことを意識しなければ、相手はサラリと聞き流すだけで、耳を傾けようという意欲がわかず別のことを考えたり、ほとんど関心を持ってもらえなくなってしまいます。そのため、言いたいことや意見は、最初の一言で押し出すようにしましょう。

 

■すぐOKはNG! 出し渋りがあなたの価値を高める

必要とされる人は、相手からなめられないように無意識に心がけていると言えます。ちょっとした用事でも頼まれたり、気乗りしないミーティングなどに頭数を合わせるためだけに誘われたりなんてことは、まずありません。自分の価値を高める方法を知っているのです。

そのための方策として挙げられるのは、誘われたときに少し悩んだり考える素振りを見せること。提案されてもすぐにOKを出さないことにより、あなた自身の希少価値が高まり心理的にマウントを取りにくくなってしまうのです。これを希少性の法則と言います。提案に即答せずに、ワンテンポ遅らせてから結論を伝えるようにしましょう。

 

■相手の話をまずは一度受け入れてあげる

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どんなに必要とされる存在でも、相手の提案や発言の間違いをストレートに指摘すると、カドが立ってしまうことも少なくありません。そんなとき使えるのが、イエス・バット法という心理テクニックです。これは、はじめに相手の発言を一度肯定してから自分の意見を述べるという会話法。例えば「たしかにおっしゃる通りですね。だけど、こういう意見もありますよ」とワンクッション入れてみましょう。

そうすることで相手は、聞き入れてもらえたという印象が残り、反感を買わずに自分の意見を伝えやすくなるのです。結果、理解者であるあなたを必要とする人が増えるはずです。

 

■すべてを明かさずシークレットな部分を匂わせる

必要とされるには、可能性を匂わせるといった自分を大きく見せる要素も必要になります。心理学者ツァイガルニクは、人間の記憶について「人は目標に向かっている時は緊張感が生まれるが、目標が達成されると緊張感は解消される」と証明しました。

つまり、人は未完成のものや謎に魅力を感じる性質を持っているのです。わからないことがあると、脳をフル回転させて色々なことを知りたい考えてしまうため、すべてを明らかにしないミステリアスな人は能力や才能があると見られることが多いのです。そのため、どんな生活をしているのか、どんなことを考えているのかなどを自分から語ることを減らし、シークレットな部分を持たせましょう。きっと「あの人はすごい!」と必要とされるはずです。

必要とされているという実感は、自尊感情とも結びつく大切な感覚。人間関係や仕事でも、チームの中で自分の立ち位置が重要なポジションにあると、やりがいが起きますよね。ピンチに立たされたときに心強い相手がいると、人はこれほど嬉しいことはありません。しかしそれはある意味、日頃の自分の人付き合いや人間性がモロに出るシーンでもあります。自分の存在意義が欲しいなら、あなた自身も誰かを認めてあげることが大切なのかもしれませんね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。