片づけ下手の部屋にありがちな4つのこと

よく、部屋と心の状態は連動していると言われます。きれいな部屋で過ごしていれば頭もすっきりしていてなんとなく気分も爽快…ということはわかっていながらも、なかなか片づけができない!という人は多いはず。

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本日はそんな「どうしても部屋が片づかない人にありがちなこと」をご紹介します。

 

【1】まず、物が捨てられない

そもそも、物が捨てられれば、部屋に適正なモノの量しかなければ、ほぼ間違いなく部屋は片づきます。散らかしようがなくなるからです。

しかし、片づけられない人たちは100%、物を捨てるのがものすごく苦手です。

「捨てたらあとで後悔する気がする」「最近使ってないけどまだこれから使う気がする」「思い出の品だから捨てられない」などなど、さまざまな理由をつけては物を捨てるのを拒みます。
もしくは、「捨てたいけれどこれは粗大ゴミなのかなんなのか、捨て方がわからない、調べるのがめんどくさい、後で調べよう」……と、放置して数か月。もはや部屋のオブジェのように見慣れてしまって捨てることを忘れてしまう。

一度思い切って捨ててみましょう。よく片づけ本には「1年使わなければ今後も使わないから捨てろ」と書いてありますが、おそらく片づけが苦手な人は「1年使わないくらいじゃまだ使う可能性がある、もったいない」と感じることが予想されるので、「3年使っていないもの」くらいにハードルを下げましょう。3年使わなければ、さすがにその先使うことはありません(私調べ)。
実際、少し前に「3年使っていなかったもの」を一気に捨ててみたところ、捨てた直後にいったい何を捨てたのか忘れるくらい、スッキリしました。

 

【2】「出したものは使い終わったらすぐしまえば散らからない」ができない

出したものをすぐしまえば散らかりません。当たり前です。ダイエットの「消費カロリー>摂取カロリーにすればやせる」くらい当然です。
しかし、片づけが苦手な人はこれができません。
なぜか。

これは【1】の「物が捨てられない」と連鎖しています。

片づけ下手な人はたいてい、「物を捨てろ」と書いてあれば、今ある収納に対し、100%ぴったりおさまるくらいにしか捨てません。なぜなら捨てるのが苦手だから。そして溢れたぶんを捨て、100%ぴったり収納できたら「よし片づけ完了!」と思うのです。

つまり、その後少しでも何か増えるとすぐにまた収納から溢れ、ものが増えた瞬間に「どこかにしまう」ことに対応できないシステムを自分で作り上げてしまっています。

だから片づけてもなかなかそれをキープできないのです。すぐ溢れる仕組みになっているのです。

そのため、同じく片づけ本でよく言われている「物の居場所を決める」こともなかなかできません。居場所を決めたところでやっぱりすぐに溢れるのでそこに収納できない。
捨てるときは現在ある収納に対し、せめて7~8割にするように心を鬼にして捨てましょう。絶対に、すぐに物は増えるから。「100%になるように捨てる」はほぼ無意味です。リバウンドするダイエットをしているようなものです。

 

【3】でも、「とりあえずBOX」だけは導入している

さまざまな収納特集や片づけ本に書かれている「とりあえずBOX」。「平日はなかなか本格的に片づけをする時間がないから、とりあえず放り込んでおく箱を作って、週末に片づけましょう」といった感じの、「とりあえずBOX」を作るというアイディアです。

これは、休みの日にちゃんと片づけをする習慣のある方であれば、ものすごく有効だと思います。

ただ、片づけられない人の部屋にこれを導入してしまうと、間違いなくブラックボックスになります。その中に入れっぱなしになり数か月が経過し、「とりあえずBOX」的なものがいくつかできて、元のところに戻そうとするとそこには新しく買ったものが入っていてもう戻せず、「とりあえずBOXから片づけるためには、まずここを片づけなければいけなくて、ここにしまってあるものを正しい場所に戻すためにはここを片づけなければいけなくて……」と、片づけなければいけない部分が連鎖で大量発生し、「今日はそんな時間がないからまた今度にしよう」と放置します。そして、さらに片づけなければいけない部分は、山積みになっていくの繰り返し……嗚呼。

 

【4】動線を考えず、なんとなく収納しがち

なんとなくここにこれを置いたらかわいい気がする。なんとなくここの収納が空いているからここにしまっておこう。などなど「なんとなく」収納したものは、たいていあなたを後から困らせます。

使う場所はだいたい洗面所まわりなのに、なぜかリビングにある。よく使うものなのに、ワンステップで取り出せない場所にある。…などなど、日々の生活で地味〜に不自由に感じることが多いのは「動線」を考えていないから。一度その「なんとなく収納」をやめて、自分の動線にしっくりはまるように収納を改善することで、見違えるように部屋が片づき、自然と「使ったら戻す」ことができるようになります。

 

身に覚えはありませんか。
結局のところ、どんな収納用品を買ったり小手先のテクニックを使うよりもまず先に、おおもとの根っことなっている「物を大量に捨てる」ことが必要になってくるのです。ここができていなければ、どんな収納ワザや片づけテクニックを使ったところで、速攻で元に戻ります。収納テクはまずは捨ててから。というわけで次回、「モノを捨てるコツ」をご紹介します。

★次回はコチラ→ 「モノが捨てられない…」片づけ苦手さんでも、ゴミ袋10袋以上捨てる7つのコツ

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