パフェとサンデーの違い、わかりますか?ポイントは…そこ!?
カフェやレストランなどで季節ごとに楽しめる、魅惑のデザートといえば「パフェ」!
お店によっては「サンデー」と呼ばれている……と思っている方が多いと思うのですが、実は「パフェ」と「サンデー」は一応別物。「パフェ」と「サンデー」は一応別物です!
なぜ一応と付けるのか。今回は「パフェ」と「サンデー」にどんな違いがあるのかを解説したいと思います。
★前回の記事はコチラ→ 【違いは何!?】アザラシ、アシカ、オットセイ…見分け方は●●にあった!
◆「パフェ」はフランス由来
「パフェ」はフランス語「パルフェ(parfait)」に由来する和製語。「完全な」という意味の言葉です。
フランスの「パルフェ」は、卵黄に砂糖やホイップクリームを混ぜて、型に詰めて凍らせたアイスクリーム状の冷菓に、ソースや冷やした果物を添えて皿で供するデザート。
諸説ありますが、フランスではもともと昼食のあとに食べるデザートとして考案されたのが「パルフェ」と呼ばれているようです。フランスなので、コース料理の最後に出てくるということです。
なんだか「パフェ」および「パルフェ」は、ちょっと贅沢なデザートのイメージがありますね。
ちなみに、日本の「パフェ」はいろんなものがもりもりのっていますが、「パルフェ」はあくまでアイスクリームがメインと言われています。
◆「サンデー」はアメリカ生まれ
もともとアメリカではクリームソーダが大人気だったらしいのですが、キリスト教の安息日である日曜日などに、販売が中止されてしまったそう。
そこでその代わりに販売されたのが「サンデー」。「ソーダがダメならソースをかければいいじゃない!」的な発想で生まれ、クリームソーダの販売中止を悲しんでいた人たちに大評判になったと言われています。
つまり、パフェによく似たデザート「サンデー」の言葉の意味は、名前のとおり「日曜日」という意味なんですね。生まれた当時はアイスクリームにチョコレートなどをトッピングして売り出されました。
でも、単語のつづりは「Sunday」ではなく「Sundae」。
ちなみにこれは蛇足ですが、「サンデー」の食べ残しにソーダを加えると「マンデー」と呼ばれるらしいです。
◆結局、「パフェ」と「サンデー」の違いは何なの!?
「パフェ(パルフェ)」と「サンデー」の明確な違いは、正直なところ生まれた場所と名前だけ。生まれた経緯や定義などは諸説があり、実ははっきりしていない部分が多いのです。
諸説という部分に関しては、ほかにも「『パフェ』は細長いグラスで供され、『サンデー』は丸みのある器で供される』」、「『パフェ』は昼に食べるもの、『サンデー』は夜に食べるもの(なぜか逆という説もあり……)」などいろいろあり、本当にはっきりしません。
しかも中身の定義に関しても、実は現在はだいたい一緒。フルーツやナッツなどを入れ、アイスクリームや生クリームを盛り、フルーツやチョコレートなどのソースをかける……「パフェ」も「サンデー」も中身の定義が似てしまっています。
つまり、現在の日本で「パフェ」と「サンデー」の違いはほぼなし! 特に呼び分けがされているわけではなく、中身も区別されていません。
個人的には、小さいものは「パフェ」や「サンデー」と呼ばれるけれど、大きいもので「サンデー」と呼ばれているものを見たことがない気がします(たぶん)。