実はお酒は太らないってほんとなの? 真相を徹底解明しました!
新型コロナウイルスの影響で家にいることが増え、運動量が減る日々。そしてなんとなーく日々溜まるストレスをお酒や家ごはんで解消……となると、体型が気になるところですよね。
ところが! 巷では「アルコールはエンプティカロリーだから太らない」という説があるんです! 驚きですよね。今までの考えを180度ひっくり返した衝撃です。
ダイエット専門院・渋谷DSクリニックの院長、林博之さんによる「本当にお酒は太らないのか」の真偽について詳しくお伝えします。早速見ていきましょう♪
アルコールが「エンプティカロリー」と呼ばれるのはなぜ?
アルコールがエンプティカロリーと呼ばれるのには2つの理由があります。
・摂取してもすぐに熱として放出されること
・ビタミンやタンパク質など、体に必要な成分を含まないこと
以上の理由から、「中身のない(=エンプティ)カロリー」と呼ばれているのです。
アルコールそのものには、1gあたり7.1kcalのエネルギーがありますが、アルコール摂取時の体内での利用率は70%(約5kcal)と言われており、代謝の過程で他の栄養素を産生することはなく、同一カロリーの糖質、脂質と比較してアルコールのみでの体重増加はないと言えます。
ではどうしてお酒を飲むと太ったと感じるのでしょうか? それにはついつい手が出てしまう”おつまみ”が原因とされています。
飲酒は「太る」のではなく「食欲を増進」させる?
アルコールを摂取すると、胃液の分泌が増え、食欲が増します。さらに、早く代謝されるということは、肝臓がアルコールの分解に追われるので脳がいつまでも低血糖だと勘違いし、食欲が増進してしまうのです。特にビールにはさらに食欲増進の作用があるので、「お酒を飲むと食べすぎてしまう」「シメにラーメンが食べたくなる」のは、自然な現象なのです。
注意! 他の摂取カロリーの代謝が後回しになる
「エンプティカロリー」=カロリーゼロというわけではありません。アルコール自体はすぐに消費されますが、他の摂取カロリーが後回しになっているというだけ。お酒にもある程度のカロリーはあるので、お酒とおつまみの摂取カロリーの合計は、普段の食事よりもどうしても高くなってしまいますよね。食事量と飲酒量をコントロールしなければ、体重の増加は避けられません!
アルコールには摂取する適量がある
厚生労働省が示す”1日の節度ある飲酒の適量”は純アルコール20g程度なので、日本酒なら1合弱、ビールなら中瓶1本程度です。大量飲酒はカロリー過多で太ることに加えて、耐糖能異常の悪化・高血圧・中性脂肪の上昇をきたし、メタボリックシンドロームの増悪要因となります。
”酒は飲んでも飲まれるな” 有名な言葉ですが、本当にこれに尽きます。
特に年末年始は運動量が少ない上に、カロリーの高い食事や、いつもより多めの量のお酒を飲むことが多いでしょう。意識的に運動してみたり、食事量やアルコール摂取量を少し控えるなど、注意が必要です!
お酒=エンプティカロリーとは考えず、やはり「飲みすぎには注意」と肝に銘じておきましょう。
(岩川菜奈)
★何これ超楽しい♡オンライン飲み会を試しにやってみたら最高すぎた