もう2018年も残りわずか。2019年をよりよい年にするために、幸先の良いスタートを切りたいですよね。新年の始めといえば……そう、「初夢」。
初夢に見ると縁起がいいとして、昔から知られているのが「一富士二鷹三茄子」ですよね。この言葉自体はよく聞くものの、どうしてそれが縁起がいいのかは由来を知らない人は案外多いのではないでしょうか。
「一富士二鷹三茄子」を調べてみると、百科事典にはこう明記してあります。
諺(ことわざ)。夢にみるもののなかで縁起のよいものの順位。とくに正月2日の初夢の縁起に用いられる。語源については、この諺が一般に流布した江戸時代中期にすでに諸説ある。
(1)駿河(するが)国(静岡県中央部)の諺で、駿河の名物を順にあげたとする説がもっとも有力である。江戸時代の国語辞書『俚言集覧(りげんしゅうらん)』によれば、駿河の名物を「一富士二鷹三茄子四扇五煙草(たばこ)六座頭」とする。
(2)徳川家康があげた駿河の国の高いものの順位、すなわち一に富士、二に愛鷹(あしたか)山(足高山)、三に初茄子の値段といったことに由来するとする説。
(3)富士は高く大きく、鷹はつかみ取る、茄子は「成す」に通じて縁起のよい物とする説、などがある。
小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
初夢に見ると縁起がいいとされている物の順番で、一が富士山、二が鷹、三が茄子となっています。江戸時代からのことわざで、由来は諸説ありますが「徳川家康に所縁の強い駿河国の名物である富士山、富士に棲む鷹、他国よりも早く出荷される茄子」という説が有力。
ちなみに「一富士二鷹三茄子」には続きがあり、四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)と続いているんですね!
「扇」は末広がりで子孫や商売の繁栄を意味し、「煙草」は煙が上にあがるので縁起が良く、「座頭」は琵琶法師の座に所属する剃髪した盲人を意味し「毛が無い」→「怪我ない」となります。
「一富士二鷹三茄子」までは知っていても、「四扇五煙草六座頭」を知らなかった人は多いのではないでしょうか。でも、いったい全部出てくる夢ってどんな状態の夢なのか気になります。初夢から幸先の良いスタートを切って、2019年も素敵な一年になりますように!(松本美保)
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