「着ないけどなかなか捨てられない服」を捨てる3つの方法
あなたの部屋には、「着ないけれどなかなか捨てられない服」はどのくらいありますか?
「着ない服はほとんどなくて、クローゼットの中には今着る服しかありません!」と胸を張って言えたらいいけれど、そういう人ってなかなか少ないのではないでしょうか。
というわけで今回は、18~39歳の女性100名のアンケートから「捨てられない理由」と「捨てる方法」を徹底分析。いつかはやりたいと思っているけどなかなかできない、服を断捨離するコツをご紹介します。
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Q.もう着ないのに捨てられない服、ありますか?
たくさんある(10着以上) 28%
そこそこある(4~9着程度) 37%
2~3着ある 18%
ほとんどない 17%
10着以上捨てられない服があるという方が約3割、そこそこある……という人も約4割。一方で「ほとんどない」人は17%にとどまり、やはりかなりの人が「捨てられない服」があるという結果になりました。
どんな服を捨てられない?と詳しく聞いてみると、「どのくらい捨てられない服があるか」によって、見事に傾向は異なってきました。まずはあるあるな「捨てられない理由」見ていきましょう。
もしやあなたも?捨てられない服の数別、「捨てられない」パターン
1.10着以上、たくさんある人のパターン
1.「いつか着るだろう」タイプ。
「いつか着るだろうと思っている服」「着用頻度が少ないけど、いつか着るんじゃないかと思っている服」など
2.「やせたら着られる」タイプ。
「高かった服で、もう少しやせたら着られる服」「やせたら着られそうな服」「太ってしまって入らない服」など
3.「少々流行遅れ」タイプ。
「デザイン的にもう着ないけど、もしかしたらまた流行るかもしれない服」「まだ着れそうだけど、流行が終わった服」
4.「過去のお気に入り」タイプ。
「今は歳を取って着られないけれど、お気に入りだったかわいい系の服」など
「着ないけど捨てられない服」が最も多いチームは「とにかく、今は着ないし、今後も着ない可能性が高い」服をためこんでいる傾向に! とくにこのチームからは「いつか着られるだろうと思っている服」という回答が多く寄せられましたが、これより少ないチームの人々からはこの回答はありませんでした。
きっと「いつ着る」がイメージできない服は着ないし、やせたら着られる服や流行遅れの服は、それを着られるようになる頃には、また服の形はアップデートされていて、結局また流行遅れだけどボロボロじゃないから捨てられない……なんて悪循環の予感です。
そう、このチームに「服を捨てる基準」を聞くと「使い物にならないと感じたとき」「寿命が来たら」「破れたりボロボロになったら」「穴があいたら」など、「物理的にダメになったら」系の回答が非常に多いこと多いこと。でも、きっと「着ない服」は今後もボロボロになることってあまりないから、永遠にタンスの中にしまわれている……というパターンでしょうか。
心を鬼にして処分を始めないと、そのうち部屋が服で溢れかえってしまいそう。
2.4~9着程度、そこそこある人
1.「高かった」タイプ
「高かった服」(回答超多数)「高いもの、もらったもの」「高くてあまり着ていないけど愛着がある服」など
2.「どう着ればいいかわからない」タイプ。
「着方がいまいちわからない服」「お店で一目惚れして買ったものの、コーディネートが分からず買って着ないままクローゼットの中」「気になって買ってみたものの、1度しか着ていない服。いつか着たい気分が来るかも……と捨てられません」など
3.「やせたら着られる」タイプ。
「ダイエットしたら着たい服」「やせたら着られそうな服」など
4.「この歳ではどうなの?」タイプ。
「かわいいけどこの歳ではどうなんだ、と思う服」「学生時代に気に入ってよく着ていたけど、年齢的にもう着られない服」など
「10着以上ためこんでいる」チームとはまた異なる回答。こちらは急に「高かった服」という回答がグッと増えました。おそらくプチプラの服ならそこそこ着倒したりもう着ないかなと思ったら処分できるけれど、値段のことを考えるとなかなかもったいない……。
また、「そのアイテム自体は気に入って買ったけれど、何と組み合わせたらいいかわからない」というのも、わかる。よく「着るときに3パターン以上のコーディネートが浮かぶ服を買うべき」とも言われていますよね。もしそういう服がクローゼットにいくつかあり、どれもいまいち使いこなせていない……と自覚症状がある方は、次回以降買い物に行くときは「いくらかわいくても、3パターン以上着回しができない服は買わない」と一度決めてみるといいかもしれません。
3.2~3着はある人
1.「記念で捨てられない」タイプ
「学生の頃のクラスTシャツ」「記念日に人からもらったもの」「思い出がすごくつまった服」「小学生の頃によく着ていたTシャツで、今はまったく着ないけど、思い出のある服だから捨てられない」「普段家庭に無関心な父親が唯一買ってくれた服。ロリィタファッションにハマッていた時期があって、高いのに頑張って服を買っていました。もう着ないけど、いい思い出だから捨てたくないです」など
2.「今の自分とはちょっと違う」タイプ
「体型に合わないけれど色とデザインが好きな服」「今の好みの服の系統ではないけれど、もう少し年を重ねたら着られそう」など
最後、だいたいは捨てられるけど「2~3着だけ捨てられない服」チームは、ここまでとはまたかなり違う傾向。
ここまでほとんど出てこなかったのに、「2~3着はある」チームで圧倒的に多かったのが「記念や思い出が詰まっていて捨てられない」という回答。きっとほとんどの服は合わなければ処分して新しい服を迎え入れられるけれど、それでもどうしても思い出がある服はなかなか難しい……ということなのでしょう。これは「もう着ない」服ではありますが、2~3着程度ならとっておいてもそこまでクローゼットを圧迫するわけでもないし、捨てずにおいてもよさそうな気もしますね。(断捨離本では写真に撮ってから捨てる……という方法なども紹介されていますが、やっぱり実物と写真は違うから気分として難しい。)
さて、「捨てられない服がいっぱいある」チームは「物理的にモノとしてダメになったら」捨てる、それまではいつか着られるかもしれないと思って取っておいてしまう……という傾向にあると先ほどご紹介しました。それでは、着ていないけど処分できない服が「ほとんどない」、もしくは「相当思い出のある2~3着だけは捨てられないけど、あとは処分できる」というチームは、いったいどういう基準で服の処分を決めているのでしょうか?
ついついどんどん増えていってしまう服の捨て方を学ぶべく、早速聞いていきましょう!
服を捨てられる人はこうしている!服の断捨離方法
【1】捨てる時期を明確に決める
- 「1シーズン着なかったら処分しています」
- 「1年以内に使っていなければ捨てる」
- 「もう使わなくなったら捨てます」
ずるずると「いつか着るかもしれない……」を根本から断つなら捨てる時期を決めること。1年着なかったものや、去年気に入って着ていた夏物でも今年着なかったもの。きっと「年齢になんだか合わない」「気分じゃない」「去年流行りすぎていて今年着られない」など、着ない理由があったはず。今年着ないものは、来年も着る可能性は低い。
でももしかしたら来年は着るかもしれないと思うなら、せめて「2年着た記憶のないものは捨てる」と決めてみる。きっと、着ません。
【2】ひとつ買ったらひとつ捨てる
- 「ひとつ買ったらひとつ捨てる」
- 「新しいものを買ったら、過去3か月の間に使っていないものがあればそれを捨てる」
できれば理想なのはここ。「ひとつ買ったらひとつ捨てる」。もしくは、「ひとつ捨てたらひとつ買ってもいいと自分に許す」。どちらが先でもいいですが、必要な服の数って、たいていの人にとってはそこまで多くないはず。「自分はこのくらいの量があれば着回せるかな」と思ったら、それ以上はもう増やさない!を自分内ルールに決めれば、クローゼットはいつもすっきり。
【3】そのとき着ない理由があるなら、潔く処分する
- 「シワになりやすくて着づらいと思った服や、なんかデザインが古い、と思った服はその後も着ない可能性が高いので処分します」
- 「年齢的に厳しいと思って着ないと思った服は、今後の人生ではもっと厳しくなっていくので捨てます」
持っている服を一度全部出してみましょう。「そもそも存在を忘れていた服」は、きっと今後も着ることがありません。(もしかしたらたまにそのときのほしいものにピッタリだった、なんて奇跡もあるかもしれませんが……。)
そして「手に取ったけど、なんとなくこれは着ないな」と思ったような服には、きっと理由があるはずです。
たとえば「今の年齢には合わなくなった」とか「体型が合わない」「着たらかわいいけれど、お手入れがものすごく面倒」「背中のチャックを上げるのが面倒くさい」「少し前に流行りすぎて逆に着づらい」などなど。そういった「着ない理由」は、たとえ高かった服であっても時間が解決してくれることはなく、たいていどれだけ時間が経っても「やっぱり着ないな」になります。できれば「1年着ない」でそれを決められればいいけれど、どうしても捨てられないなら、やっぱり「2年」。2年着ないものは、今後も着ません。
【動画でもチェック!】
なかなか捨てられないあなたは
もし「捨てるのがもったいない」と思ったときは、「よく考えると、いらない服保管のスペース分家賃を払ったり、ぎゅうぎゅうのクローゼットに毎回ストレスを感じているなら、それはそれでもったいない」と考え方を変えてみると「ちょっと整理してみようかな」と思えるはず。
むしろ「着ないのになんとなくクローゼットを圧迫している服」をきちんと断捨離することで、いいことはたくさん。
- 本当に好きな服の傾向が見えてくる
- 手持ちの服を把握することで、次回以降の買い物でコーディネートが浮かびやすくなる
- 「実は私ってこういう服はそんなに着ない?」というパターンも見えて、同じ失敗を繰り返さない
- そもそも、すっきり片づいたクローゼットは見ていて気持ちいい
などなど。
【まとめ】
これからかわいい秋冬服もどんどん買うであろうシーズン。「服を買う」前に、「実はもう着ない服」、断捨離してみてくださいね♪(後藤香織)