「どうでもいい人」に無意識にとる態度
好きな相手には一生懸命になるのが人情というもの。でも、そうでないどうでもいい相手に対しては、どうしてもいい加減な態度をとってしまいがちですよね。もしもあなたが、気になる相手からどうでもいいと思われていたら、恋愛に持ち込むのはかなり難しいかもしれません。そこで今回は、人が「どうでもいい人」にとる態度について考えていきます。
体の距離の目安は……
心理学者ボッサードによると、物理的な距離と心理的距離とは密接な関係があります。そのため、人は親しくなりたい相手のそばに寄っていきたくなる心理があるのです。逆に言えば、どうでもいい相手の場合、自分のパーソナルスペースを守ろうとするため、必要以上に近づかないように無意識に距離をとってしまいます。その距離は人によって異なりますが、だいたい50㎝だと言われており、ちょうど人ひとり分くらい。
もしもあなたとの距離が人ひとり分くらい空いていれば、あまり関心がないと思った方がいいでしょう。
椅子に深く腰掛けているのは◯◯な証拠
仕草はときに、表情よりも如実に本音を表します。無意識のうちに行っていることが多いため、その分正直なのです。中でも一番わかりやすいのが座り方。座り方からは相手の緊張状態が分かり、浅く腰掛けているときほど緊張していることが多く、あなたを意識している傾向にあります。反面、深く腰掛けている場合は、あなたを下に見ている傾向が強く、どうでもいいと思っているケースが多いと言えます。
実は大事な食べる量
心理学者ブリナーとチェイクンの自己呈示バイアス理論によると、魅力を感じる異性の前では、自分を小食に見せようとする心理がはたらくとされています。魅力を感じている相手の前では、相手によく見られたいため無意識の内に食べる量をセーブしてしまうのです。そのため、一緒に食事をしていて相手が次々と食べ物を口に運んでいるようなら、あなたのことをどうでもいいと思っている傾向が強いと言えるのです。
腕を組んでいるのは拒絶のポーズ!?
心理学においては、腕を組むといったボディランゲージは、相手を拒絶する意味合いがあり、これ以上自分に近づいて欲しくないという気持ちの表れだとされています。この状態のことを、クローズドポジションと言い、逆に親しい人を相手に腕を広げたりして、互いの距離を近づけようとしている状態をオープンポジションと言います。クローズドポジションの状態では、相手はあなたのことをどうでもいいと感じていることが多く、親しくなるのは難しいため、まずは自分に関心を持ってもらえるよう話しかけましょう。
もしもあなたが気になる相手から、このどうでもいい人に向ける態度をとられたらどうするでしょう? 諦めますか? それとも諦めずにアプローチをかけますか? 心理学的に最適な答えは、まず自分に関心を持ってもらうようにアクションを起こすことです。どうでもいいとは、つまり無関心な状態を指します。そのため、相手に関心を持ってもらうことで、恋のステージへ進めるのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。