カウンター割烹を誰でも満喫できるようになる5つのポイント

カウンター割烹と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか? 「どう頼めばいいの?」「敷居が高いかも…」「本当に美味しいものを堪能できそう」など、さまざまだと思います。

実は、カウンター割烹は、板前さんとコミュニケーションをとりながら好きな料理を心ゆくまで堪能できる、素敵な場所!

『和樂』4月号では、カウンター割烹を満喫するための心得を、「たん熊北店」のご主人が5つのポイントに分けて紹介してくださっています。

カウンター割烹を誰でも満喫できるようになる5つのポイント

【1】基本は4品注文すれば大丈夫です

「美味しいものを少しずつ、ひと通り」がコースの楽しみだとしたら、カウンター割烹は「食べたいものをお好きに」注文できるのが最大のウリ!

アラカルトはしっかり一人前の量で出てくるので、女性であれば造り・焼物・炊合せを基本に、プラス1品くらいで充分です。好きなものを4品選べば良いとなれば、かなり気が楽になりますね。

 

【2】食べたいものがあれば最初からリクエストをしましょう

その時期もっとも旬の素材で、お客様の好みに合わせて一品を提供するのが割烹の矜持。だからこそ、入店前から食べたい食材や一品料理が決まっているのであれば、献立を相談する前に板前さんに伝えておきましょう。

お目当ての一品をその日の主役に、板前さんが献立の調整をしてくれることでしょう。そしてすべて食べ終えた後には、満ち足りた気分に浸れること間違いなしです!

 

【3】ほかの人が食べている料理を頼むのも良し

「カウンターで起こっていることに目を、鼻を利かせてください。いい匂いに食欲が刺激されて、ちょど食べたかった一品を思いつくかもしれませんよ」(「たん熊北店」ご主人)

料理ができあがる様子を見ながら「あれ食べたい!」というのは大歓迎。そういったやり取りも含めて、カウンターならではの楽しみを満喫してほしいとのことです。

 

【4】選ぶお酒で料理の仕上がりが変わります

同じ鯛のあら炊きでも、お酒好きの方にはさっぱりと仕上げたり、飲まない人にはごはんに合うように甘辛い汁で煮詰めたり……板前さんがきちんと配慮して料理を提供してくれます。

また、飲んだことのないお酒をすすめていただいた場合は、それが好みに合ったかを伝えることもお忘れなく! 会話の中で、さらりと自分好みの料理を出してもらえるかもしれませんよ。

 

【5】同じ料理を毎回頼む人は好かれます

カウンター割烹の料理とは、極端に言えば、同じ料理を注文されても、前回同様には仕上げないことだとか。

「いつでも同じ味を出すのは工場の役目。季節や人に合わせて料理が変わるのは当然で、違うものを出しても美味しいと言われることが私たちの仕事です。味を少し変えてみて『前回のほうがよかった』と言われたら戻すだけのこと。いい料理を出すために日々努力していることを表現したい」(「たん熊北店」ご主人)

カウンターでは遠慮なく反応を示しましょう。そして通うほどに自分の好みはお店に伝わり、板前さんとの息が合ってくるものです。

 

番外編:おまかせで頼んでしまっても恥ずかしくありません!

コースをいただくにしても、カウンター席なら、食べる速度やお酒の進み具合を見ながらお料理を調整してもらえます。同じおまかせでも、テーブル席よりもカウンターでいただくのがおすすめです!

 

今回のお話で、カウンター割烹に対するイメージが良く変わった方は多いのでは? 楽しくコミュニケーションを取りながら、美味しい料理を満喫できるなんて、とっても贅沢な時間ですよね。そういったことにお金をかけられる、素敵な女性になりたいものです。(鈴木 梢)

『和樂』2014年4月号表紙

(『和樂』2014年4月号)

【あわせて読みたい】

※京都に行くなら必ず見ておきたい、春限定の名寺公開情報

※豊臣秀吉、織田信長、明智光秀。あの有名武将たちの「茶の湯」にまつわる裏話

※手土産は?到着時間は?ホームパーティのお呼ばれマナー

※ダイエット中もOK!「太りにくい焼肉の食べ方」秘伝公開