10月14日から下北沢の本多劇場で上演中、青木豪さん演出のオールメールDステ第3弾『お気に召すまま』が、SNSでちょっとした話題になっています。
それは、登場人物の“女性”、ロザリンドとシーリアが「美しすぎる」「可愛すぎる」から!
(左:ロザリンド役の前山剛久さん、右:シーリア役の西井幸人さん)
本作は“オールメール”……つまり、出演者全員が「男性」。もちろん、ロザリンドとシーリアも。演じているのは、前山剛久さん(ロザリンド)と西井幸人さん(シーリア)。
初日終了後、前山さんや西井さんがツイッターで上げたツーショットや動画には、「めっちゃ可愛い」「美しすぎてヤバイ」「本当に女性だと思ってた」などの多数の反響が!
オーランドー役の柳下大さんはそんな2人に対し、「これ、男の人よ!! 今回、この2人の女性役、すごい! すごすごる! 女子力MAX!!!」とツイート。同じくキャストの加治将樹さんも「前山ロザリンドがキレイすぎて……。西井シーリアが可愛すぎて……。どぎまぎする」と、いつも一緒にいるはずのキャストたちも、彼らの女性顔負けの容姿を絶賛するほど。
しかも、ロザリンド役の前山さんに関しては、男性(前山さん)が女性役(ロザリンド)を演じつつ、途中、“男装”をして男性(ギャニミード)を演じる……という、なんとも複雑な役柄。でもそこは、「女性が男装をして男性を演じる」という役を見事に演じていらっしゃいます。
「『お気に召すまま』はとても純粋な恋の物語。僕はロザリンドを演じる上で、観る方に恋の甘酸っぱさがしっかり伝わるように心がけています。今、恋をしている人も、昔、恋をしていた人にも恋の素晴らしさを知ってほしいです」(前山剛久さん)
そして、シーリア役の西井さんは、稽古場におじゃました時、ヘアメイクをしていない状態でも愛らしいなと感じてはいましたが、ヘアメイクを施した彼は完全な“女の子”! 指先……腕の動き……ターン……どれをとっても完璧。最後にウェディングドレスを着て踊るシーンまで、しぐさすべて一切隙なく女の子なんです。
「初シェイクスピア『お気に召すまま』初物づくしですが、自分のテーマである“役で遊ぶ”を常に意識して初日から千秋楽まで舞台、役を楽しみたいと思います。笑えて共感できます。みなさんの“お気に召す”作品になりますように」(西井幸人さん)
難しく思われがちなシェイクスピアの戯曲を、本作では、大胆なアレンジと演出でかみ砕き、若年層や演劇をハードルが高いと感じている方にもわかりやすくつくられているため、客席は連日爆笑の渦に巻き込まれているそう。
演出の青木さんをはじめカンパニーのみなさんはアフタートークで、「人生でいちばん素敵なことは恋をすること」「人を好きになるって素晴らしい」と感じてほしいと口をそろえていますが、シェイクスピア喜劇の中で“いちばん幸福な物語”と言われる『お気に召すまま』。
ロザリンドやシーリアたちをはじめ、彼女たちの恋模様を通して、女性には胸キュンポイント満載♡ 観劇後は幸せな気持ちで劇場を後にできるはず。気になっている方、お見逃しのないように!(さとう のりこ)
作:W・シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【演出・上演台本】青木豪
【出演】柳下大、石田圭祐、三上真史、加治将樹、西井幸人、前山剛久、牧田哲也、遠藤雄弥、松尾貴史、鈴木壮麻、大久保祥太郎、山田悠介 ※台本の登場順
2016年
10月14日(金)~30日(日)@東京・本多劇場[全18公演]
11月12日(土)~13日(日)@山形・シベールアリーナ[全2公演]
11月19日(土)~20日(日)@神戸・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール[全3公演]
*チケット料金は会場によって異なります。
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