絶賛上演中!松岡広大が“うずまきナルト”の役づくりで絶対にやらなかったこと

Woman Insight編集部(以下、WI) ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」の再演、そしてまたナルトを演じるという話を聞いたときの気持ちはいかがでしたか?

松岡広大さん(以下、松岡) 舞台の再演で同じ役をさせていただくことはなかなかないことなので、お話をいただいたときは、ただただ「嬉しい!」という気持ちでいっぱいでした。

 

WI 初演のときは、オープニングから感情を爆発するというインパクトある始まりでしたが、演じてみて大変ではありませんでしたか?

松岡 開始5分ぐらいで号泣です(笑)。役者人生でも初めての経験でした。台本に「泣く」とあっても、舞台が始まってまだ緊張もしている状態なのに、正直「ここで?」と思いました(笑)。でも、役者って「“第ゼロ幕”をつくれ」とよく言われるんです。それは物語が始まる前に“自分のバックボーン”を決め込む……いわゆる“役づくり”のことを指しているのですが、その言葉通り演じていたら、自然と涙も流れていました。

 

WI 初演を振り返ってみて、最後まで自分でうまく消化できなかった部分はありますか?

松岡 もちろん常に完璧を求めたいんですけど、自分に足りない物がまだまだあるので、反省の毎日でした。でもある意味、その反省があったから、役者として作品のことを考えることにもつながったので、結果的によかったのかなと思っています。いまはそうポジティブに考えて、次の再演に活かそうと思っています。

 

WI 前回は稽古中からスランプに陥っていたこともあったとお聞きしましたが。

松岡 ありました。当時、“主演”ということに固執してしまって、自分のことだけを考えて、自分が引っ張っていかないとこの作品が成功しない……もっと周りを見て自分から声を掛けていかないといけないのかも……とか、いろいろ考え過ぎて、自分の殻に閉じこもってしまったんです。だけど自分は主演でも、ひとりじゃない。周りにキャストのみなさんがいることで作品が成り立っている……と、自分に“仲間がいること”に気づいたら心がスッと軽くなって、そこからは気持ちよくお芝居ができるようになっていました。

 

WI いろいろ考えすぎてスランプに陥ることはよくあるタイプですか?

松岡 それまでも役者として悩んだことはあったのですが、ご飯も食べられない、眠れないというぐらいのスランプは初めてでした。答えが出ないそのままの状態で稽古場に行くので、いい演技ができない。そして、そんな自分を責めるという悪循環でした。

 

WI どこかでリセットしないと大変ですね。何かいいリラックス法は?

松岡 お風呂です。湯船につかってボーっとしていると、いつの間にか“広大”に戻っていました(笑)。たぶんお風呂でリセットできていなかったら、もっと辛かったかもしれないです。

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WI いろんな学びがあっての再演となるわけですが、前回できなかったことへの挑戦という意味で、密かな“企み”はありますか?

松岡 アクロバットは得意な方なんですけど、いろんな技を十分にできなかったんです。だから再演では、体を軸から作り直して、よりパフォーマンスの高いもの、殺陣ももっとリアルにできるようになりたいです。

 

WI でも、みなさんが着ている衣装や着けている小物を見ていると、すごく動きにくそうですよね……。

松岡 正直に言うと、けっこう大変です(笑)。衣装にまつわるハプニングも多くて、公演中、後ろに背負っている“巻き物”のベルトが外れてしまうことが何度かあって、手で抱えながらやっていたこともありました(笑)。

 

WI 原作があるキャラクターを演じる上で、気をつけていることはありますか?

松岡 漫画が原作になっている場合、「アニメ」は見ないようにしています。僕は声優さんも一役者だと思っているので、アニメを観てしまうと、自分でも知らないうちに、その声のイメージや雰囲気に左右されてしまう気がするんです。だから漫画だけを読んで、役のイメージを広げるようにしています。

 

WI そうやって役づくりをされているんですね。でも、ビジュアルも含め、松岡さんとナルトのシンクロ率はかなり高いと思いましたが、ご自身ではどう思われますか?

松岡 性格的にちょっと不器用なところとか、僕と一緒だなって(笑)。僕も、ひとつのことを何度も何度も練習してできるようになる性格なのですが、ナルトの自分が傷ついても「やる」と決めたことは諦めないという部分に、すごく共感を覚えました。

 

WI 世界中で愛されている漫画が原作で、アニメ化もされている大人気作品の実写舞台化ということで、相当プレッシャーもあったと思いますが、いまはもう払拭できましたか?

松岡 初演のときはプレッシャーに負けそう……いや、やる前から負けてました。それがスランプに陥る原因にもなったわけですが、それを経て、いまは、自分が演じてきた“ナルト”に自信を持って、この夏の再演に挑むことができます。

 

インタビューは後半へ。双子ならではのエピソード、大好きなK-POPのこと、そして19歳の抱負……と、松岡広大さんのプライベートな部分に迫ります。

 

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ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」
http://www.naruto-stage.jp/

■2016年7月30日(土)~8月7日(日)
@大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

■2016年8月13日(土)~8月28日(日)
@東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo

 

■協力:集英社(週刊『少年ジャンプ』編集部) 一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
■主催:ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会(ネルケプランニング/アイア/ローソンHMVエンタテイメント/TOKYO FM/テレビ東京/ぴえろ/アニプレックス)
(c)岸本斉史 スコット/集英社 (c) ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会2016

 

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