【Q1】交換する順番は「上司が終わってから」
「○」。複数人で名刺の交換をする際は、地位の高い人同士から順番に名刺交換を始めるのがルール。渡す順番も、先方の上司→部下の順が正解です。
【Q2】差し出す順番は「目下(新人)から先に」差し出す
「×」。目下の人、この場合は新人から先に差し出すのが正解。もし相手が先に名刺を差し出してきたら、すぐに「ご挨拶が遅れまして、失礼しました」とお詫びして、自分の名刺を差し出しましょう。
【Q3】訪問先では「訪問した側から先に」名刺を差し出す
「○」。訪問する相手が現れたら、すぐに立ち上がって挨拶をし、名刺を交換します。名刺は、訪問した側から先に差し出しましょう。なお、訪問した側が、相手よりも下に名刺を差し出すのがマナーです。
これが、名刺交換の基本三原則! ただし、「新人は下から名刺を差し出す」といっても、意識しすぎて名刺を下げすぎると相手が受け取りづらくなるので注意を。
また、もらった名刺はすぐにしまわず、打ち合わせの間は空いての席順どおりにテーブルの上に置くと、名前と顔が一致しやすいというメリットも。
そして実際に名刺交換をするときの基本の流れは、次のようになります。
(1)立ち上がって名刺を手元に準備
まず立ち上がり、相手と無理なく名刺交換できる距離まで近づきます。テーブル越しや座ったままの交換はNGです。
(2)名乗りながら両手で名刺を差し出す
会社名と自分の名前をはっきり名乗り、会釈しながら胸の高さに名刺を差し出します。名刺は相手が読める向きで。
(3)相手の名刺を両手で受け取る
受け取るときは「ちょうだいいたします」とひと言。名刺を片手で渡されたときは、“同時に名刺交換しましょう”という合図。相手が右手で名刺を差し出したら、名刺入れを持っている左手で受け取りを。
紙一枚を交換するだけの「名刺交換」も、こんなにルールがあるんです。次回は、新人として真っ先に頼まれる「電話のとりつぎ」について確認していきましょう!(さとうのりこ)
『CanCam』2016年5月号(小学館)
【あわせて読みたい】