WI 写真もそうですが、たくさんの赤裸々な話が書いてあって、読み応えもありましたが、何をしているときの自分がいちばん好きですか？
エリーローズ 仕事でも恋愛でも、“一生懸命になっているとき”かな。私は嘘をつくこともケンカすることも嫌い。「揉め事もなくハッピーなのがいちばん！」というのがポリシーなので、撮影現場の空気がちょっとかたいなって思ったら、エリーが面白いことを言ったりやったりして雰囲気を和ませることも、全然やっちゃいます（笑）。“笑っているとき”の自分も好き。だから、周りのみなさんが私のアクションで笑ってくれたら、本当に幸せ！
WI 個人的には、「20代の大恋愛と大失恋」の話が印象的でした。20代のそんな恋愛を経て、エリーローズさんが思う「恋愛で最も大切なこと」は？
エリーローズ 振り返って思うのは、私は、相手の気持ちを第一に考えてあげられなかったんです。当時の私は、若かったこともあって自己中で、だけどその大失恋でいろいろ学びました。「女の子は、ちょっぴりわがままなぐらいでいいじゃん」と思っていたんですけど（笑）、結局それって自分をいいように正当化してただけなんですよね。相手の気持ちを思いやるって「余裕がある」ということだから、それができて初めて恋愛が成立するのかなって。
WI 別れたころは、エリーローズさんの環境はどんな感じだったのですか？
エリーローズ 別れたときは仕事がすごく忙しくて、だけど妥協したくない。そんなとき、仕事と恋愛を天秤にかけられて、私は“将来につながるもの”として仕事を選んでしまったんです。でも、そんな大失恋の経験を今回書くことは、少しも恥ずかしいと思いませんでした。きっとみなさんの中にも、若いころの大恋愛を経験した人もいるだろうし、そういう方には共感を持ってもらえるはず。それに、「これから大恋愛してみたい」という人にも届けたかった。そして「大恋愛には覚悟が必要」だって伝えたかったんです。恋愛はすごく体力がいると感じます。
WI たしかに。フリーだと自分のことだけでいいですからね。
エリーローズ だから彼氏がいないと、「なんでこんなに仕事がはかどるんだろう」ってぐらい仕事がスムーズ（笑）。だけど私も将来は、結婚がしたい、子どももほしい。私の人生設計に恋愛は不可欠だし、これから先、恋愛と仕事を両立していくのは当たり前ですよね。ただ、人生はバランスが取れてるなって感じます。20代の大恋愛と大失恋があったから、いまがあるので。それに気づくことができて、よかったなって。
WI 恋愛のアドバイスで影響を与えてくれたのは、友だち？ それとも家族？
エリーローズ 悩んでいた私にガイダンスしてくれたのは、母親です。いちばん近くにいて親身になって、そして、自分の恋愛観と経験値、イマジネーションを私にストレートにぶつけてくる人。話している中で、逆に、私が気づけなかった相手の気持ちを教えてくれることもありました。この業界にいて、恋愛のことを語るのは、すごく勇気がいることですよね。だから私も公開してこなかったけど、30歳を目前に、そういう話をしてもいい時期になったんじゃないかなと思ったし、このタイミングで本の出版もあったので、パズルのピースがうまくはまった気がして、「ここで語ってみちゃおうかな～」って（笑）。でも嘘偽りなく、そのままの思いを一冊にまとめたので、女性のみなさんにぜひ手に取ってもらいたいですね。
