今日11月15日は、「きものの日」です。全日本きもの振興会が、七五三の日に、家族そろって着物で出かけてほしいとの願いから、1966年の設立の際に制定しました。
日本のこころでもある、着物っていいですよね。絵柄や色によって、まったく違った雰囲気になって、袖を通すとしなやかで美しい女性らしさも生まれます。
でも、なかなか着るタイミングがなく、いざ!というときに正しく着こなすのが難しいもの。そこで、着物研究家・森田空美さんによる「きものスタイルを輝かせるための5つの鉄則」の中から抜粋してご紹介します。
【1】奥義は、今、そして未来も着られる一枚を選ぶこと。
数を持つよりも、自信を持って一生付き合える一枚を、確実に選ぶことが大切です。適当なもので妥協すると、飽きもきやすいものです。手に入れたものが、将来的に愛着のある一枚に育っていくかどうかを見極めることが、質も着まわし力も高いワードローブを作る奥義です。
【2】大人こそ似合う、上質な質感を選ぶべき。
洋服感覚で着こなしたいとベーシックカラーを選ぶのはいいのですが、質感が伴わないと、ただの地味な装いになってしまう危険性が。糸づくりからこだわって、着心地・締め心地がよく、着る人を引き立てるものかどうかを見極め、大人の女性の成熟を魅力的に映し出してくれる上質な素材感のものを選びましょう。
【3】小物への投資を惜しまない。
高価・高級だから必ずしも良い、ということではありません。全体のバランスが整っていることが、完成度の高い仕上がりへの近道です。帯揚げ、帯締めの色や素材、バッグや草履の質感やバランスまで目を行き届かせ、身に付けた姿で100%になるスタイルこそ、大人を輝かせます。
着物の装いで小物に手を抜いてしまうと、せっかく着映えする着物と帯を選んでも、台無しになってしまうことも。とはいえ、小物はあくまで脇役。主役の着物や帯を立てつつ、さらりと存在感を示すぐらいの合わせ具合がちょうどいいんです!
よそいきシーンにぴったりな「大人華やか」な着物の装いにおける小物の選び方のポイントをご紹介します。
小物合わせで失敗しないコツは「なじませる」ことです。特に帯揚げや帯締めで補色や濃い色をアクセントとして使うのは難度が高いものですが、淡い色を秋に着る場合は、帯揚げ・帯締めであえて濃いめの秋色を差すことにより、自然に装いを秋テイストにすることができます。
より「大人華やか」に仕上げるなら、グレーやベージュ、ブラウンに近い色味の大人なピンクや紫系の色を取り入れると◎。
ネイビーの帯揚げ×ピンクベージュの帯締め、茶色の帯揚げ×ブルーグレーの帯締めなど、差し色と言えどシックな色同士の組み合わせが大人のスタイルには素敵です。
ぜひ大人のきものの着こなしを参考に、華やぎのある着物スタイルでお出かけしてみてはいかがですか。(松本美保)
【あわせて読みたい】
※超お手頃でかわいい!フライングタイガーコペンハーゲンのクリスマス
※ココロもオンナも上がる!2015年のクリスマスコフレ、これが買い!