超有名診断「顔タイプ診断」を考え、世に送り出した、一般社団法人日本顔タイプ診断協会代表の岡田実子さんの書籍『最高の私のつくり方 外見×内面デザインノート』が話題です。
顔タイプ、骨格、パーソナルカラー診断など、「外見の自己分析」をしっかり行っているはずなのに、何かしっくりこないという方。そして少し人生の進む先に迷っている方などにおすすめの1冊。
岡田さん自身が20年以上行ってきたメソッドを落とし込み、外見の診断を改めて行えるのはもちろん、「幸せを感じるとき」「人生に欠かせないもの」「こう在りたい像」など、自分の内面と向き合うワークを通して、目指す人生に向かうための強力な味方となってくれます。
書籍について、そして「なりたい自分になる方法」について、岡田実子さんにうかがいました。
岡田実子さん

一般社団法人日本顔タイプ診断協会代表理事。イメージコンサルタント歴21年。専業主婦を経て、銀座にイメージコンサルティングサロン「HAPPY SPIRAL」、イメージコンサルタントのプロ養成スクール「HAPPY SPIRAL Academy」を設立。顔タイプ診断®️を考案し、8,600名超のプロを育成。講演等で延べ2万人以上に魅力を伝え、著書はアジア3カ国で翻訳出版。
【顔タイプでわかる】あなたに似合う髪型診断
―本日はよろしくお願いします。改めて、今回の本はどんな一冊になっているか教えてください。
私自身が実践してきて、お客様にお伝えしてきたメソッドを落とし込んだ1冊です。この本は、自分の大切にしているものなどを書き出しながら自分を知り、ありたい自分やなりたい人生を目指していきます。イメージコンサルタントとしてお客様のコンサルを行う際は、まず価値観や歩みたい人生を書き出していただき、「どうありたいか」を洗い出すところから始めています。その上で、顔タイプや骨格、パーソナルカラーなども使いながら、その人の魅力と融合していきます。
「パーソナルカラーや顔タイプ、骨格診断で似合うものはわかったけれど、なぜか自分らしく感じられない」という経験はありませんか?
―ありますし、周囲でもよく聞きますね。
それは、内面と見た目の方向性が合っていない可能性が高いです。内面と見た目の特徴が合っているとは限らないので、見た目にフィットするものを重視するのか、それとも内面がしっくりくるものに調整していくのか、そのあたりをコンサルして着地点を設定し、プロデュースの方向性を決めています。
芸能人の方でわかりやすい例を出すなら、仲里依紗さんです。彼女は顔タイプはソフトエレガントなので、顔だけで判断するとコンサバなファッションがお似合いです。一方で、ご本人が表現されている世界観は、カラフルで個性的。内面や「こうありたい」という思いが感じられるファッションによって、仲さんならではの魅力がより強く伝わっています。
―なるほど! 似合うものを知るだけではなく、「自分がどうありたいのか」を知ることも大切なのですね。岡田さんご自身は、いつ頃から内面や理想の未来と向き合うようになったのでしょうか?
もともとの私は、他人を気にして、誰かと比較しながら生きる癖がありました。「あの子が羨ましい、私にはこれが足りない」と思いながら「でも私はこう生まれたから、この先もきっとこうだろう」と、どこか諦めていました。そんなとき、20年以上前に出会ったのが「ビジョンボード」です。
昔は「宝地図」という名前で流行していて、先にセミナーを受けにいった友人から「面白かったから、一緒に作ろう」と誘われたのがきっかけです。ただ、最初からうまくいったわけではなく、失敗しながら自分に合うものを見つけていきました。
―どう失敗し、どうやって見つけていったのでしょうか?
最初の先生は「いい車を買って、ハイブランドを手に入れる」など、モノへの欲求を中心とした作り方を指導している方でした。それに沿って作ってみても、「欲にまみれていて、嘘っぽくて何か違う。本当に私はこれが欲しいの?」と疑問を抱き、また別の先生のセミナーへ。そこでは、外国の雑誌や素敵な画像がたくさん置かれていて、今で言うPinterestのように理想の画像を集めてビジョンボードを作りましたが、画像だけ。確かに素敵な憧れのイメージはできあがりました。そこから何を目的に動くのか、何をもって叶ったと判断するかがセットではなかったので、これでは変化を感じられず意味がないと。
そこから、「どうしたらやりたいことが叶えられるんだろう」と自分なりに考え、イメージをビジョンボードで作りながら、同時に「何月何日にこれが叶っている」と、言葉や数字を入れてみると、今やるべきことが見えてきて、すぐに叶い始めるようになりました。画像、言葉、数字の3つが入っているのが叶いやすくなるコツです。
―そこからの岡田さんはどう変化していったのでしょうか?
このとき、自分の在り方や価値観も整理したので、自分の人物像が見え、「私はこういう人です」とキャッチコピーができて、軸がぶれなくなりました。それまではなんとなく生きていたのが、自分の人生というドラマの設定が決まった感覚です。「主演の私は、こういう人物像で、こういうストーリーで、こんな服を着て、こう行動している」ということが自分の価値観に沿って浮かび、スルスルと理想の人生を歩めるようになりました。
―そのメソッドを落とし込んだのが、今回の書籍。「自分の好きなところ」「幸せを感じるとき」「焦ったり、不安になるとき」など、さまざまな角度から自分と向き合うワークが載っていますが、項目がかなり多くて、実際に私も書き出してみたものの、かなり時間がかかったり、なかなか書き出せなかったり…と苦戦しました。すべて大事な項目であるとは思いつつ、「特にこの項目を書くと、自分が見えてくる」という項目を挙げるならどれでしょうか?
この内容を書き出すのに、2時間で全部書ける方もいれば、1か月経ってもすべて書けない方もいるので、好きなページから書いていっていただければ大丈夫です。
それを前提として、特におすすめなのは、書籍97ページの「こう在りたい私を言葉にしてみましょう」の項目です。
「こんな自分で在りたい」「こんな人だと思われたい」ということを自由に5つ書き出してみてください。1〜2つだけ「明るい人」「元気な人」だけだと、「ちょっと自分っぽくないかな?」と思っても、在りたい像が5つ重なると、グッと「自分はこういう人だ」という像が定まり、目指す人物像が決まって、ブレなくなります。
84ページの「あなたの人生に欠かせないもの」も、自分が見えてきます。
例えば私は、ルーティンが苦手で、何かチャレンジがないと飽きてしまうタイプ。「最近物足りないな、あっ、何もチャレンジしてないからだ」と、自分が落ち込んでいるときに何をプラスすれば解決できるかが見えて、面白いですよ。難しいことだけでなく、美味しいものや美しい服など、パッと思いついたもので構いません。書籍では3つにしていますが、10個思いつくなら、もちろん10個あって構いません。
その延長線上に「人生最後の日に『いい人生だった』と思えるために必要なことはどんなことだと思いますか?」のワークが来るのですが、これも価値観がはっきり出ます。
ーこの「人生最後の日〜」の項目がとても難しくて、書けませんでした。人とずっと一緒にいるのは疲れるし、かといってずっとひとりでいたいわけでもないとか、仕事は頑張りたいけど、何よりも仕事第一にしたいわけではないとか、両極端のふたつが同時にあって、価値観が定まっていない項目が多いな、と実感しました。そういうときはどうしたら良いのでしょうか?
無理にどちらかにしなければ、ではなく、両方を合わせた自分でいいと思います。たとえば「ひとりの時間は大切にしながら、ゆるく長く付き合っている友達がいて、会いたいときに会う」などはしっくり来ますか? その価値観がわかれば、「友達って、たくさんいなくていいかも」とわかります。すると、たくさんの飲み会に誘われている人を羨む必要はなくなる。自分の価値観を書き出すと、自分が本当は羨まなくていいことや、手に入れなくていいことがわかるようになります。
―確かに、人の話を聞いたりSNSを見たりしていると、あれもこれも手に入れている人を見て「いいな」と思ってしまいがちですが、よく考えると自分には必要ないかも、というものがわかりますね。
そうです。昔は情報源が少なく、「いい大学、いい会社に行き、結婚して子どもがいて家を買えたら幸せな人生になるでしょう」と、幸せの形が決まっていました。でも、今は情報が溢れ、幸せに多様性が生まれています。そんな中で、自分は何が幸せなのかわかっていないと、目の前の情報に惑わされてしまい「なんとなく、世の中で幸せとされていることを手に入れているけど、本当に私は幸せなの?」と迷ってしまいます。人が憧れるようないわゆるセレブな生活がしたいのか、家族で一緒にいられたら幸せなのか、キャリアアップして収入や自己実現できる仕事があれば幸せなのか…。もし「家族で一緒にいられることが幸せ」な方が、仕事を頑張って稼いでいても、忙しすぎて家族と過ごす時間がなければ、心から幸せだと思えない可能性があります。SNSを見て「あの人みたいになりたい」と思って真似してみても、そこまで満足できなかったということもよくあります。
まず、自分の内面がわかって初めて、目指すべき道がわかります。もちろん、自分が本当に望む幸せを意識しなくても生きていけますし、「なんとなく生きていく」が悪いわけではありません。でも、「こんな人生にしたい」と、自分が欲しいものを認識し、それを自分の力で叶えて手に入れると、それがどんな望みであっても、満足度が高い幸せな人生になることを、たくさんのお客様に向き合ってきて、実感してきました。
―まず向かう先を定めることがすべての始まりになるのですね。
はっきり見えていないと、人は不安になります。「自分がわからない、行きたい方向に向かえているのかわからない、将来がどうなるかわからない」という状態は、「暗闇の中で歩いてみなさい」と言われているのと同じ。足を踏み出した先は崖かもしれず、立ち止まってしまいます。
よく生徒さんに言っているのは「人生は、海をボートで漕いでいるのと一緒」ということ。陸地がどこにも見えない大海原にいたら、ひとまず頑張って漕ぐでしょう。でも、どれだけやみくもに漕いでも何も見えなければ、そのうち疲れて「もうダメかもしれない」と諦めて止まってしまいます。そこに、どこかにひとつでも光が見えたら、その方向に向かって最短で漕ぐはずです。自分の幸せをはっきりさせることは、目的地を示す光です。
このとき重要なのは、「未来の自分は、過去の延長線上にあるとは限らない」ということ。
―どういうことでしょうか?
これまで「生きてきた過去」の延長線上に未来があると思われている方が多いのですが、「今日、明日、何をするか」を変えていけば、未来の行き先はいくらでも変わるのです。
これは、私自身もかつて思っていたこと。「在りたい自分、手に入れたい人生」について書き出すとありがちなのが、過去の延長線上の範囲で、ストッパーをかけながら考えてしまうこと。でもこれは、誰に言われたわけでも、強制をされたわけでもなく、勝手に自分で止めているだけなんです。
―無意識に「過去の延長線」で考える癖がありました! たとえばわかりやすい例で、仮に「年収1億円になりたい」と思ったとしても、「でも、実際無理じゃない? 何が必要かもわからないし…」とストッパーをかけてしまって書けないというとき、どうすればストッパーをかけずに考えられるようになりますか?
解決法は2つあります。まずやるべきことは、まずイメージできる自分になるため、何度も書き出す練習をすることです。もうひとつは、自己信頼を積み上げること。イメージできても「自分にはできないだろう」と思ってしまうことが障壁になります。そこで活用してほしいのがTO DOリスト。
1.小さなことでも、「3か月後にこうなっていたい」という像を思い浮かべる
2.「そのために、今こう行動しよう」と決めてTO DOリストを書き出す
3.ひとつずつクリアしていく
この3ステップを繰り返すことで「私は、決めたことを叶えられるかもしれない」と、自己信頼を積み重ねられます。すると、次第に目標が大きくなっても叶うと思えるようになります。すると「じゃあ次はどんどん大きな目標を立ててみよう」と、行動できるようになります。いきなり大きいことをしようとせず、小さいことから信頼を積んでいくほうがいいです。
―それでも「まったくどうしていいのか思いつかない」という場合は、どうしたらいいでしょうか?
人は、見たことがないものはイメージができません。もし「お金を出してあげるから宇宙に行ってもいいよ」と言われても、どこから始めていいかわからず、途方に暮れるはず。けれど「バリ島に行ってもいいよ」と言われたら、情報がたくさん溢れているので、それを見て行き方をイメージできて、迷いなく進めるはずです。
イメージできる項目を増やせるように、SNSや雑誌、書籍などでさまざまな人を見るところから始めてみてください。たくさんの方の人生を見ているうちに「わぁ、素敵」と純粋に思えるものと、羨ましくて少し胸がチクっとするものがあることに気付くと思います。欲しいものを見極めるひとつのヒントとして、胸がチクっと痛むものこそ「本当に欲しいもの」のことが多いです。人は、興味がないものには羨ましさをさほど感じません。でも、自分が持っていなくて欲しいものを持っている人を見かけると、胸が痛みます。
「わぁ、素敵」だけで終わるものは、本当に心から欲しいとは思っていないものが大半です。「したいことが本当に何もない」ケースはそうそうなく、「私には無理だろう」とフタをしているうちに無意識に眠っています。慣れるまでは難しいかもしれませんが、ジャーナリングを味方につけるのもおすすめです。1日1分でも3分でも、時間を決めて頭に浮かんだことをそのまま書き出していくことで、普段は気づいていなかった本音が少しずつ見えてきます。
―ありがとうございます。岡田さんといえば顔タイプ診断のイメージがあったのですが、ここまで内面と結びつけていろんな方のコンサルティングをされてこられたのですね。
私が長年コンサルを行っているお客さんの中には、そのとき自分が手に入れたいものに合わせて自分の見た目の印象を調整して、どんどん願いを叶えている方がいますよ。10年見ている、フェミニンタイプのAさんという方がいました。最初は「ロックが好きなのに、自分はそういう印象になれなくてダサい。もっとロック好きに仲間として認められたい」という願いを、服装を変えて自信をつけ、仲間に入れるようになりました。次は「営業の仕事をしているので、1位になりたい」と、信頼されて仕事ができそうな服やメイクに変えると、本当に1位になりました。最後は「35歳でもしかすると難しいかもしれないけれど、結婚がしたい」と、その方の良さが出るようにまた印象を調整して、半年で結婚が決まりました。
―すごいですね!
やっぱり「どう生きたいのか、何をしたいのか」が決まっていると、目指す先が明確になるので、ただ見た目だけに合うものを選ぶより、ずっと魅力的にできます。
自分を知るひとつの方法として、「第一印象&魅力発見ワーク」もおすすめです。

書籍でも紹介しているのですが、自分を表す言葉を選んだあと、友人や家族にも選んでみてもらってください。身近な人は内面も含めた印象で選びがちなので、できれば、何かの機会にあまり自分のことを知りすぎていない方にも選んでもらうと、外見のみの印象を知ることができます。
その後、書籍P116〜117の「なりたい印象別4つの要素」で、髪型、メイク、服装、立ち居振る舞いの4要素で手法が書いてあります。「なりたい」と思うところが足りていなければ、それを取り入れれば近づけられます。
髪型、メイク、服装はもちろんですが、「立ち居振る舞い」もかなり重要です。顔タイプはクールであっても、表情豊かにお話される方はお顔立ち以上に可愛らしい印象になりますし、キュートタイプの方でも表情が顔に出づらく「話しかけづらい、怖い」という印象に思われがちな方もいます。でも、自分を知り、意識し、変えていくことで、なりたい自分に近づけます。そのとき、顔タイプやパーソナルカラー、骨格診断は、印象を調整する上の心強い味方となってくれるので、こちらの本でも自己診断ができるよう、しっかりご紹介しています。
私がお客様にお話しているのは、「まず未来を決めましょう、逆算して、自分がそのストーリーを生きるドラマの主人公だったら何を着るか決めましょう」ということ。ぜひこの本を読んだ方に、その手助けができたら幸いです。











